犬の「へそてん」は飼い主を幸せにする平和の象徴！

「へそてん」とはお腹をごろんと上に向けて寝ている犬の状態を指します。見ているこちら側までも和んでしまいそうなほどに、愛らしくたまらない仕草の一つです。自分の愛犬が今幸せに時間を過ごしていくれていることを実感する瞬間でもあります。例えば体調不良の後に、ようやくへそてんができるようになったとき。これは心も体のおちついているという確実な証拠にもなるのです。

体調が悪い時や不機嫌なときに、絶対に見せない、へそてんは犬の心が落ち着いて安定しているときだからこそ、できる行動なのです。へそてんをしているときの犬の表情を見てください。とても穏やかで幸せそうな顔をしています。

普段の眠りの中で、へそてんをしているときの犬は、とにかく幸福感に包まれいるのです。ただ幸せな気分で悩みもなく恐れも何もない状態が、へそてんをするときの心理状態と言えます。何か一つでも心配事があるときには、比較的伏せの状態で寝ようとするものです。それを考えると、へそてんほど幸せな姿勢はないのです。

例えば何か悪いことをして、飼い主さんに叱られていたとします。その際に、急にへそてんの姿勢を見せる犬がいます。これはふざけているわけではないのです。犬なりに飼い主さんに絶対服従の気持ちを身をもって示していると考えてみてください。本当にそのように思い、行動をしているだけなのです。

犬の急所はお腹でもあります。そこを容赦なく見せているということは飼い主さんに絶大の信頼を置いているという証拠でもあり、無駄な抵抗は一切しませんという気持ちの表れでもあるのです。飼い主さんに一度も、へそてんの姿勢を見せたことがないという犬は、なかなか強情でまだ心をすべて飼い主さんに開いていない可能性もあるのです。

へそてんをしてくれるというのは、飼い主さんへの愛情表現でもあります。いつでもどこでも、へそてんになれるわけではありません。へそてんには緊張感が少しでもある場合には、ならないのです。いつもよちもリラックスをしている状態の場合や、悩みごとが何もない場合には、自分から何度も、へそ店を繰り返したりもします。

例えば喧嘩をしている最中でも、相手には力関係で叶わないなと判断した犬は、降参といういみをこめて、相手にへそてんをしてみせます。これは強い者へのある意味、服従を示すサインです。もう喧嘩はしません。ごめんなさい‥そんな意味が強く込められているのです。

子犬はまだまだ新しい家族に迎え入れてもらっても緊張が解けない状態です。それでも初めて飼い主さんに、へそてんの姿勢を見せたときに、思わず涙が出そうになるほどに感動するものです。このようにへそてんは、最大級の愛情表現でもあるのです。犬が飼い主さんのことを慕い信頼をしているという証拠にもなります。

へそてんを見せてくれた犬に対しては、揺るがない愛情を飼い主さんの方からも送り届けて良い関係をもっと積み上げていけるようになるです。これこそが理想的な素敵な関係と言えるわけです。

無防備で純真無垢な姿勢が、へそてんです。寝ている時に見える心理状態としては一番わかりやすいのではないでしょうか。へそてんで熟睡しているときには、起こさずに優しい気持ちで見守ってあげてください。そして飼い主にすべてを委ねている愛犬からの愛情を感じ取ってあげてください。