うさぎの歯は24本あります
うさぎの歯は、切歯(前の歯)と臼歯(後ろの歯)に分かれています。
下の切歯は、左右で2本
上の臼歯は、左右で12本
下の臼歯は、左右で10本
生えており、合計28本あるのです。ちなみに、28本は人間と同じ!こんなに生えてるなんて意外ですね。
うさぎがかかりやすい歯の病気まとめ
うさぎは、歯の病気にかかりやすい動物です。歯の病気にかかると、食べ物を噛みきれなくなり、食欲不振になります。
そうすると、体調不良になり、死に至るケースもあるのです。
死に至らないまでも、口に傷ができて、そこから細菌が入る可能性もあります。
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不正咬合
これは、歯が伸びすぎて、噛み合わせが悪くなる症状です。原因は、先天的なものと後天的なものがあります。
先天的なものは、遺伝によるものです。ロップイヤーやダッチ系の品種に見られます。
後天的なものは、事故やゲージのかじりすぎなどによる歯の損傷です。歯が摩擦しにくい餌ばかり与えているのが原因で歯が伸びきっぱなしになるケースもあります。
不正咬合になると、
・食欲不振
・ヨダレ
・体重減少
・下痢
などの症状が見られます。
湿性皮膚炎
切歯が伸びすぎてしまい、被毛の状態が悪くなる症状です。湿性皮膚炎を起こします。
潰瘍
噛み合わせの悪い状態が続くと、臼歯の摩耗が悪くなって、舌や頬を傷つけてしまい、炎症が起きるのです。
歯槽骨膿瘍
うさぎの歯は、先に向かって伸びるだけではなく、根元にも伸びる習性があります。
つまり、顎に向かって歯が伸びるということです。歯が顎に向かって伸びすぎると、顎の骨を突き破ります。
すると、そこから感染が起きて、歯槽骨膿瘍になるので注意です。同時に、歯が抜ける可能性もあります。
流涙
上の歯が伸びすぎると、鼻涙管を圧迫することがあります。そうすると、鼻涙管が炎症を起こして、流涙するのです。
目の下の骨を圧迫するようになると、眼球を押し上げてしまうこともあります。
うさぎの歯は飼い主が切っちゃダメ!
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前述したように、うさぎの歯が伸びすぎると、様々な病気や怪我を引き起こします。
そうならないように、飼い主がうさぎの歯を切ったり削ったりすることがあります。それは、NG行動です!
うさぎの歯を削る時は、うさぎが動かないように固定して、口を開かせて、舌を傷つけないように歯の断面を整えなければなりません。
素人が自宅でそんなことできませんよね?素人が無理にやろうとすると、
骨折
歯根損傷
歯髄露出
歯髄炎
歯槽骨変性
などを引き起こします。取り返しがつかないことになり、安楽死を選択する場合もあるのです。
歯が伸びすぎないように最適な予防をしよう
これらの病気や怪我が起こらないように、野生のウサギは木の根っこや皮をかじって定期的に歯を削っています。
しかし、飼育しているウサギはそのようなことができません。だから、飼い主が歯を削れる対策を取ってあげなければいけないのです。
まずは、食べ物に気を配ってください。固めの牧草や野菜を中心に与えるだけで、十分な予防になります。
かじり木を与える飼い主もいますが、歯が折れることがあるため、あまりおすすめはできません。
食べ物で対応できない場合は、うさぎが勝手にゲージをかじったりします。これを嫌がる飼い主もいますが、自然な行動に任せておきましょう。
【まとめ】うさぎの歯に異常が見えたらすぐに病院へ連れて行こう
いかがでしたでしょうか?今回は、うさぎの歯にまつわる内容をお届けしました。
うさぎの歯が24本も生えてるのは、意外な事実だったのではないでしょうか?
そして、うさぎの歯がどれだけ大変な病気や怪我を引き起こすのかも分かってもらえたかと思います。
もし、うさぎの歯に異常が見えたら、飼い主が対処するのではなく、すぐに動物病院に連れて行ってください。
そのような事態にならないように、日頃から対応しておくのが一番の策です。
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UCHINOCO編集部
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