フェレットの体温
哺乳類の多くは、外気の温度に合わせて体温を保とうとする性質をもっています。
そのため私達人間も寒さや暑さを感じても、体温の大きな変化はありません。
では、フェレットはどうでしょうか。
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フェレットの平均体温
フェレットの平均体温は37.8度~39.5度くらいです。
人間の平均体温が36.5度前後なのに比べて高めですね。
体感温度の差
体温の高いフェレットと私達人間では、暑さ、寒さの感じ方が違うのも当然です。
人間が「少し汗ばむ」と感じるくらいの気温であれば、フェレットにとっては猛烈な暑さに感じられるかもしれません。
フェレットの体温調整
全身が被毛に覆われたフェレットは、暑さには特に弱い生き物です。
室温が25度を超えると熱中症のリスクもあるため、暑さ対策は欠かせません。
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フェレットは汗をかかない
人は暑さを感じると汗を流して放熱します。風を浴びて涼しいと感じるのも汗が出てくるおかげ。
実は、フェレットやその他の哺乳類のほとんどには「汗腺」がなく、汗をかくことができません。つまり、扇風機などで風を当てても涼しいと感じることは無いということになります。
フェレットは体温調整が下手
汗もかかず、犬のように舌を出して放熱することのできないフェレットは、恒温動物の中でも体温調整が苦手な生き物であると言えます。
というのも、フェレットの祖先であるイタチは巣穴をほって生活しています。
住環境を整えることで暑さや寒さを乗り越えているため、体温調整の機能が進化しなかったのではと考えられます。
フェレットが快適に過ごせる温度・湿度
フェレットのために飼い主ができることは、快適な環境を整備することです。室温も大切ですが、湿度も重要なポイントになります。
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フェレットが快適に過ごせる「温度」
フェレットの適温は15度~23度と言われています。
先ほども述べた通り、フェレットは暑さにとても弱いです。
しかし、いくら被毛に覆われているからと言って、極端に寒い環境は適正とは言えません。
一年を通して適温の状態をキープできるよう、エアコンを上手に活用しましょう。
フェレットが快適に過ごせる「湿度」
「室温を調整したから大丈夫」ではないんです。湿度の調整も忘れてはいけません。
高湿度の状態はもっとも熱中症が起こりやすいと言われています。
また、極度に乾燥した状態もフェレットの体には悪影響がありますので、
飼育環境の湿度は50%前後をキープできるよう除湿・加湿を意識して下さい。
暑さ、寒さへの対策
フェレットを飼育する上でもっとも神経を使うのが「温度・湿度」の対策です。
季節に応じた対策方法をお伝えします。
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梅雨時の湿度対策
梅雨時の湿度は70%を超えるほどになります。高湿度は体感的な暑さ以外にも、カビやウイルスの温床になる危険性があります。
除湿器やエアコンのドライモードなどを使って適正な湿度を保って下さい。
夏の暑さ対策
日本の夏は気温もさることながら、湿度も高くじめっとした日が続きます。
エアコンの設定温度をいくら下げても、湿度が高いままだと意味がありません。
そこでオススメなのは、エアコンと扇風機やサーキュレーターの併用です。
室温を下げつつ、除湿効果も得られますし、エアコンと併用することで電気代の節約にもなります。
冬の寒さ対策
赤外線ヒーターや石油ストーブは、フェレットが火傷をする恐れがありますので、エアコンやパネルヒーターなどが安心です。
暖房機器はどうしても乾燥してしまいますので、加湿器の導入を推奨します。
冷暖房家電は電源のオンオフを繰り返すと余計に電気代がかかります。
温度管理の面から見ても付けっぱなしが断然楽で経済的です。
ひと手間が快適な環境を作る
温度管理と言われると手間がかかりそうと思われがちですが、大切なフェレットの命を守るために重要なことです。
ケージの付近に温湿度計などを置いておくと便利ですよ。是非参考にして頂ければ嬉しいです。
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UCHINOCO編集部
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