平均寿命は人間でいうと70代後半
ここ最近の平均寿命は7〜8歳です。以前は5〜6歳だと言われていましたが、牧草やペレットの改良や医学の進歩により寿命が伸びてきています。今では10歳を超えるうさぎも増えていて、ギネス認定されたご長寿うさぎは18歳!こんなに長く一緒にいられたら幸せですよね。
7〜8歳は人間でいうと70代後半くらいなので、健康であればもっと一緒にいられる可能性があります。人間と同じで個体差がある生きものです。何らかの原因で平均寿命を迎える前にお別れがきてしまうこともあります。その原因を見つけ、予防と対策を考え、楽しいうさライフを過ごしましょう!
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歳をとってきたサイン
5歳頃からシニア期と呼ばれ、様々な変化が現れてきます。ふわふわしてツヤのある綺麗な毛がパサパサ、ごわごわな毛に変わっていきます。少し痩せたかな?と思うかもしれません。これは筋力の低下や、食欲の低下により起こる老化現象です。そして、若い頃はたくさん食べて遊んで、ケージをかじるなど自分の意思を主張していた子も、あまり動き回らなくなり、寝ていることが多くなっていきます。足腰の筋力が弱まることで、トイレに乗れなかったり、ちょっとした段差で躓いてしまうこともあります。また、お腹の状態が不安定になります。盲腸糞が食べれなくなって、お尻まわりが汚れることも多々あります。これらの変化は、うさぎが加齢により体力が落ちてきているサインです。寿命が少しずつ近づいていることを意識して、怪我をしないように、遊ぶ環境を見直しましょう。ジッとしているより動いている方が健康を維持できるので、遊ぶ意欲がでるグッズを与えてみてください。
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加齢により疾患の発症率アップ
生きている以上、病気と闘わなければいけない日が来るかもしれません。しかし、避妊・去勢をすることで発症リスクを抑えられる病気があります。それは加齢によって発症する生殖器疾患です。
メスの場合、4歳を過ぎた頃から子宮疾患にかかる確率が50%、5歳を過ぎると80%、10歳頃で100%と発症率が極めて高くなります。オスの場合は5歳を過ぎた頃から精巣疾患が現れやすいと言われています。そのため避妊・去勢をすることを推奨する獣医さんがほとんどです。オスは発症率が低いことから去勢をしない選択をする飼い主さんも多く見受けられます。しかし、去勢を行うことで発症率は格段に下がるので、体力や手術のリスク、時期など獣医さんと相談してみてください。うさぎの全身麻酔は呼吸管理が難しく、麻酔が原因で命を落とす事があります。そのため、歳をとってからの手術は非常にリスクが高いのです。まだ麻酔に負けない体力がある若いうちに行う方が、うさぎへの負担がかかりません。
長生きの秘訣☆
とにかくたくさん牧草を食べさせることが長生きへの近道です。うさぎにとって牧草はただの主食ではなく、健康な体をつくるために必要不可欠です。繊維質の多い牧草を食べることで腸内環境が整えられ、うっ滞や毛球症を予防できます。そしてよく噛むことで歯の健康にも繋がります。うさぎは甘いものが大好きですが消化に負担をかけるので、過剰に食べさせることは禁物です。ごほうび程度にしてあげましょう。
そして、ストレスを与えないことも重要です。ストレスは消化器はもちろん、心臓などにも影響を及ぼします。基本的に寒暖差や大きな物音は苦手とされています。いつも決まった時間にご飯を食べていたり遊んでいる子は、時間がずれる事でストレスを感じてしまう場合もあります。普段の様子から、何が苦手なのか把握しておきましょう。
高齢になると増えてくる病院にも慣れておく必要があります。病気を早く見つけるために定期的に獣医さんに診てもらいましょう。
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UCHINOCO編集部
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