雄猫のマウンティング行動とは?
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一匹だけで雄猫を飼われているお宅ではマウンティング行動の事をご存知ない方もいらっしゃるかと思います。
マウンティング行動とは、雄猫が雌猫に交尾の時にとる体勢をいいます。いわゆる”馬乗り”ですね。
分かりやすく最初に交尾と申しましたが、このマウンティングは必ずしも発情の時だけに行われる行動ではありません。
しかも、馬乗りになるのが雌猫という場合もあったり、雄猫同士・雌猫同士という場合もあるのです。
雄猫のマウンティングにはいろんな意味が!
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雄猫のマウンティングは必ずしも発情の時だけではありません。何匹も猫を飼われている”多頭飼い”のお宅ではよく馬乗りになってふざけている様に見える愛猫の風景をご覧になる事もあるでしょう。
このマウンティングにはいくつかのちゃんとした理由が存在します。次でご説明していきましょう。
ボクの方が上だよ!
多頭飼いの場合、お家の中での”順位”を意識する雄猫はマウンティングで自分が上である事を主張します。
これは猫同士だけでなく、人間に向けられる事もあります。横になっている時の身体の上や足などにマウンティングしてくる子もいて、その人より自分が上なんだという事を示そうとしています。
ここはボクの縄張り!
一匹で飼われている雄猫はそうでもありませんが、多頭飼いで何匹もお家の中に猫がいると、小さな縄張り争いをする場合があります。
野良猫同士の激しいそれではありませんが、自分がいつも昼寝する場所や落ち着く場所に違う猫が現れるとマウンティングで「ここはボクの場所!」という風に主張するでしょう。
ムシャクシャする!
性格が荒い子はストレスの発散などでマウンティングを仕掛ける場合があります。やりたい事を我慢している反動や、何かの行動の途中に邪魔が入った時などです。
猫の習性として、違う事をして気持ちを落ち着かせるという”転移行動”というものがあります。あくびをしたり、毛づくろいなどもマウンティングと同じく、転移行動という事になります。
雄猫のマウンティングはやめさせた方がいいの?
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以上の事を踏まえて、雄猫のマウンティングを見かけたらやめさせた方がいいのでしょうか。こんな時は愛猫の様子をよく観察してください。
多頭飼いの場合は、ただのじゃれ合いで遊びの延長の場合もあります。ですが、マウンティングしながらしつこく噛みついている場合、下になっている猫が激しく鳴く場合はやめさせましょう。
初めはじゃれ合いのつもりでも、大きなケンカに発展してしまう危険性もあります。
マウンティングをやめさせる方法
雄猫のしつこいマウンティングは、去勢することである程度軽減されます。性格も穏やかになりますし、縄張り争いなどもする必要がなくなるので穏やかな性格になるでしょう。
もう一つの方法として、普段から十分な運動をさせてあげる事が大事です。なるべくストレスを抱えない様、飼い主が遊んであげる・キャットタワーを設置するなどを検討しましょう。
しつこいマウンティングには注意が必要!
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お家の中だけでマウンティングをしている分には遊んでいるだけ・転移行動と推測できますが、片方の猫が激しく鳴く事があったり、バタバタと激しい音を立てるようであれば、そのマウンティングはエスカレートしてしまっています。
アクティブな雄猫は相手に思わぬケガをさせてしまう事もあるので、十分注意が必要でしょう。
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UCHINOCO編集部
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