1. ターキッシュアンゴラの基本情報
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ターキッシュアンゴラ(Turkish Angora)は中型で、オスは3.5〜4.5kg メスは 2.5〜3.5kg が標準サイズです。筋肉質なフォーリンタイプボディで手触りの良い長い被毛に包まれています。
被毛はシングルコートでアンダーコートはありません。
胸元と耳に飾り毛があるのも特徴です。
被毛の色は白が有名ですが、ブラック、レッド、クリーム、ブルーなどバラエティーに富んでいます。
アーモンド型のつり上がった目をもち、色は多くの場合、オッドアイで、ミステリアスな美しさを持ちます。
2. ターキッシュアンゴラの特徴や性格について
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ターキッシュアンゴラの特徴は優雅さです。
しなやかな体を絹のようなシングルコートの長毛で包み、三角形の尖った耳、そしてブルーやエメラルドを基調にした美しい瞳。
鳴き声も鈴のように柔らかく、上品です。
ところが性格は少しやんちゃ。
甘えっ子で活動的です。
頭の良い猫でドアも開けられるようになるので注意。
子どもや他のペット、猫だけではなく犬とも仲良くなれる社交的な性格です。
ただ、自己主張が強く頑固な一面も持っています。
3. ターキッシュアンゴラの歴史について
最も古い猫種と言われるペルシャよりさらに古いという説もあるターキッシュアンゴラです。
中央アジアに生息する野生種マヌルネコを祖先とするといわれています。
17世紀にターキッシュアンゴラについての記述が残っていますが、それよりさらに数世紀前から存在していたのではないかと推定されています。
特に白い長毛のターキッシュアンゴラがその優美さから人気で、王侯貴族たちに愛されていました。マリー・アントワネットも可愛がっていたそうですよ。
20世紀に入ってからターキッシュアンゴラの人気はペルシャ猫に移っていきます。また、ペルシャ猫を改良するためにターキッシュアンゴラを交配させていたため、ペルシャ猫のみが繁殖され、ターキッシュアンゴラは減少しつつありました。
そこで原産国であるトルコは首都アンカラの動物園でターキッシュアンゴラの育成に力を入れ始めます。ターキッシュアンゴラは大変高級な猫で、同時に聖なる動物として大切にしていました。
そのため、海外に連れ出されることがほとんどなかったのですが、20世紀の半ばを過ぎた頃からアメリカ人が国に連れて帰り繁殖をし始めました。
そして現在では猫種として多くの登録団体で公認されています。
4. ターキッシュアンゴラ・気を付けるべき病気について
ターキッシュアンゴラは遺伝性疾患はあまり多くありませんが、他の猫種より運動失調症の罹患率が高い傾向にあります。
もし発症してしまったら成猫にならずに死んでしまいます。
小脳性運動失調や前庭障害など原因は考えられますが、まだ猫に関してはわかっていません。
また、ターキッシュアンゴラがかかりやすい他の病気は、肥大型心筋症です。
遺伝的な要素が強ければ2歳くらいで兆候があります。
しかし遺伝的要素がなくても、高齢になると発症しやすい病気です。
運動量が減って寝てばかりいるような状態になったらすぐに獣医さんに相談しましょう。
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5. ターキッシュアンゴラ・食べ物の注意点
ターキッシュアンゴラは比較的小食です。
筋肉質で活動量も多いので、できるだけ高たんぱく質のキャットフードを選んでください。
また、毎日同じ種類のキャットフードですとすぐに飽きて食べなくなります。できるだけ頻繁にメニューを買えるようにしましょう。
ただし、肥大型心筋症になりやすい傾向があるので、太らないように気をつけてあげてくださいね。
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UCHINOCO編集部
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