子犬を迎えたら早くお散歩したくてたまらないですよね。でも、小さいうちにお散歩デビューさせても大丈夫なのでしょうか?ペットショップなどでは「ワクチン接種が済んでから」といわれる人も多いと思います。いつお散歩デビューをさせたらいいのかを説明します。
なぜワクチンが済んでから?
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犬同士の感染症を予防する「混合ワクチン」
このワクチンには、犬ジステンパー、犬伝染性肝炎、犬アデノウイルス2型感染症、犬パラインフルエンザ、犬パルボウイルス感染症、犬コロナウイルス など致死率の高い病気が多く含まれています。こういった感染症は、ほとんどが犬同士の接触や排泄物などを介して感染するため、接触する可能性のあるお散歩は、ワクチンを接種して免疫がついてからにしましょう、という事です。
お散歩に限らず、他の犬と接触する可能性のあるトリミングやホテルなども、ワクチン接種をしていないと利用できないところがほとんどです。
いつお散歩デビューさせるの?
お散歩デビューのタイミングが分からず、ずっと家の中で過ごしてしまっているという犬もいるのではないでしょうか。
ずばりお散歩デビューのタイミングは子犬期のワクチン接種のスケジュールがすべて終了して1~2週間経ってからです。まず、子犬期には定期的にワクチンを2回もしくは3回打ったほうがいいと言われています。これは母犬からもらう「移行抗体」の消失時期が一般的に生後45日~60日とされており、60日前後で1回目ワクチンを接種し、抗体が消失していなかった可能性を考えて1ヶ月後に2回目ワクチンを接種します。1回目、2回目のワクチン接種が早かった場合などは3回目を推奨されることもあるので、かかりつけの獣医さんとよく相談してワクチンスケジュールを組んでいきましょう。ワクチンを接種してから免疫がつくまで1~2週間かかるので、ワクチンを打ったからと言ってすぐにお散歩デビューをさせるのは控えましょうね。
お散歩デビューの注意点
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お散歩デビューで注意したいのが「社会化期」です。
子犬は生後2~4ヶ月の時に「社会化期」を迎えます。この時期は犬の性格を形成するのにとても大切な時期で、この時期に家に引きこもってしまうと無駄吠えや、犬同士のコミュニケーションがうまくとれなかったり、飼い主以外の人間にも慣れなかったりと、人間社会で一緒に生活していくことが難しくなってしまい、しつけにも大変影響が出てきます。
社会化期には人間社会の色々なものに触れさせてあげることが大切となるので、ワクチン接種が済んでいるようであればお散歩させてあげるのも良いです。もしワクチン接種が済んでいないのであれば、抱っこをして家の周りを軽くお散歩するだけでも、家の外の世界に触れることになるのでとても良い刺激になります。車の音や飼い主意外の人など、慣れさせておけばしつけもしやすくなるようです。
感染症にかかったらどうしよう、と不安な人が多いかと思いますが、ワクチンが済んでいないから絶対に外に出てはいけない!という事はないのです。飼い主の腕に抱かれて、新しい世界を見ることも大切な勉強のひとつです。もし心配なのであれば獣医さんに相談して、お散歩デビューやお外デビューを迎えましょう。
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UCHINOCO編集部
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