子犬が喜びのあまり、おしっこを漏らしてしまう「うれしょん」。その原因と治し方についてまとめてみました。ポイントは飼い主が冷静に対応することです。
うれしょんの原因って?
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家に帰ると「おかえりなさい!」といわんばかりに、大喜びで駆け寄ってくる子犬。とてもかわいいけれど、気が付けば床がおしっこで濡れている!なんて経験はありませんか?
お客さまが来たときや外出中など、「ここではやめて!」という場面でも、漏らしてしまう…。なかなか治らずに困っている方も多いのではないでしょうか。
うれしょんの原因は大きく分けて2つあり、獣医学用語では「興奮排尿」と「服従排尿」といわれています。
興奮排尿とは
「興奮排尿」とは、文字通り興奮によっておしっこを漏らしてしまうということ。飼い主の帰宅を喜んだり、ほめられて嬉しくなったり、興奮状態のときに漏らしてしまうのです。
特に子犬は感情のコントロールができないので、すぐに興奮してしまうのは、仕方のないことなのです。
服従排尿とは
一方で「服従排尿」とは犬の習性であり、自分よりも強い相手に対しての服従を表すものです。これは飼い主に対しても同じで、相手よりも自分の立場が下であることを伝えています。つまり、飼い主に対して服従心が強ければ強いほど、うれしょんしやすくなるということです。
このように、おしっこを漏らしてしまうのは犬の本能であり、習性でもあります。嬉しさや服従心が原因ということは、それだけ飼い主のことが大好きということ。個体差はありますが、成犬までに自然に治っていることがほとんどですので、焦らずに対応していきましょうね。
漏らしてしまっても絶対に叱らないで!
愛犬がうれしょんをしたとき、「後片付けをしなくてはならない…。」「こんな忙しいときにどうして!?」、などとイライラしてしまっても、絶対に叱ってはいけません。そもそもうれしょんは、飼い主に対しての「大好き!」アピール。
それを叱ってしまったら、子犬も「どうして…?」となるのです。
むやみに怒ってはいけない!
子犬は飼い主のストレスを敏感に感じ取ります。飼い主のストレスが子犬自身の精神的ストレスになってしまうのです。精神的ストレスが原因でさらにおしっこを漏らしてしまうこともあるので、大きな声で叱るなど、子犬が怖がることは絶対にやめましょう。
また、叱ることで子犬が「構ってもらえる!」と勘違いをして、うれしょんをして飼い主の気をひこうとする場合もあります。
いずれにせよ、漏らしてしまっても決して叱らず、「この子は私のことが大好きなんだな」と落ち着いた態度で対応することが大切です。
治し方と飼い主の心がまえ
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ここからは、うれしょんを治すコツについて説明していきます。一番大切なことは、子犬を興奮させないこと!子犬が興奮していても、あまりかまわないことです。「無視はかわいそう!」と思うかもしれませんが、飼い主の興奮は、子犬の興奮に繋がってしまい、うれしょんの原因になります。
かまってほしそうにしていても、そこは心を鬼にしてスルー。帰宅して一目散に駆け寄ってきても、すぐに撫でたり名前を読んだりせずに、「この子のため!」と思い浮かべて無視してください。子犬が静かになったら、「ただいま」を言ってあげましょう。
しつけは繰り返すことで効果があがる
これを繰り返すことで、子犬は「興奮するとかまってもらえない」、「興奮することはよくないこと」と認識し、自ら興奮を抑えるようになります。
もしおしっこを漏らしてしてしまっても、何も言わずに冷静でいることを心がけましょう。まるで何ごともなかったかのように、そそくさと片付けることがポイントですよ。うれしょんが治るまでに時間のかかる子もいるかもしれませんが、決して焦らずに、長い目で見てあげましょう。
それでもどうしても治らないときは?
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子犬によっては、興奮しやすかったり、感情をコントロールすることが苦手だったりと、なかなかうれしょんが治らない子もいます。そんなときはこまめにトイレでおしっこをさせて、膀胱をからっぽにしておきましょう。事前にうれしょんを防ぐことができます。
特に来客時や外出先など、どうしてもうれしょんをしてほしくない状況にあるときは、マナーバンドやおむつの使用がおすすめです。公共交通機関を利用する際は、キャリーケースにいれて移動するなどして、周囲に迷惑をかけないようにしましょう。
原因が不明なときは医師へ相談を
また、つね日ごろから子犬の様子をよく見ることも大切です。もしも興奮していないのに、おしっこを漏らしてしまうことが続くのであれば、それはうれしょんではないかもしれません。
ストレスをためこんでしまっているか、病気にかかっている可能性もあります。原因がわからない場合は病院に連れていき、医師へ相談してみてくださいね。
一緒にのりこえて大切な時間を過ごそう
うれしょんは飼い主への愛情の表れ。なにも悪いことではありません。「あなたが大好き!あなたといれて嬉しい!」というアピールなのです。
飼い主が冷静な態度で対応していけば必ず治るものなので、そのつど対策をしながら、上手に付き合っていきたいものですね。
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UCHINOCO編集部
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