1. ハバナの基本情報
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ハバナの原産国はイギリス。バランスの良いしなやかな筋肉に覆われ、被毛は短毛です。オスとメスでは体格に大きな差があり、オスで3.5㎏~5kg前後。メスでは、2.5㎏~4㎏前後にまで成長します。いずれにしても、やや小さめの体つきであると言えるでしょう。
2. ハバナの特徴や性格について
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イギリスのブリーダーによって育成を手がけられたのが最初だと言われるハバナ。もともとの原種であった猫に、ロシアンブルーをはじめとする猫を交配して頭数を拡大しました。その特徴は主に被毛の色味。暗いチョコレートブラウンの猫と、濃い栗色のチェスナットブラウンのハバナがいます。
後にアメリカに渡ったハバナは、さらにシャムとの交配によって姿を変えていきます。イギリスのハバナはほっそりとエキゾチックなスタイルを持つ猫ですが、細身ながらしっかりとした筋肉を持つようになったのです。
なめらかな茶色の被毛と逆三角形の頭、長いひげはイギリス・アメリカ両タイプに共通のトレードマーク。ひげは、外見が似ていることからトウモロコシのひげとも形容されます。イギリスのハバナは鼻が高く、アメリカのハバナブラウンはやや低い鼻を持っているのも特徴的だと言えるでしょう。
優しく愛情深く、賢いのがハバナの性格。人間やほかの猫、環境を良く観察する能力にも長けており、状況判断が得意です。コミュニケーションを取ることも好み、人間に寄り添うように生きてくれるでしょう。旺盛な好奇心も持ち合わせていますので、時間を作って遊んであげるようにすると喜びます。特に、じゃれつく遊びを好む傾向が強いので、ねずみなど飾りのついたおもちゃを用意すると良いでしょう。
3. ハバナの歴史について
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国内で暮らす猫たちが自然交配した結果として生まれたのが、ハバナの原種であると見られています。古くは19世紀ごろにその姿が確認されていますが、自然交配を繰り返す中でやがて特徴的な被毛の遺伝子が薄れていきました。それから、1952年にイギリス人ブリーダーたちがはじめて育成に取り組んだのです。その後、イギリスの猫登録団体GCCFによって、正式に猫種として認定されました。
当初はハバナという名称ではなく、チェスナットフォーリンショートヘアと呼ばれています。その後、1970年ごろに名前を改称しました。
アメリカでは、CFAという団体によって1964年に認定を受けています。当初はハバナブラウンという名称で登録が行われましたが、やがてイギリスと同じくハバナという呼び名に改称されています。
4. ハバナ・気を付けるべき病気について
シャムとの交配が行われているため、シャムがかかりやすい遺伝性疾患の可能性は否定できません。呼吸器疾患などに特に注意し、呼吸がしづらい様子を見せたり鼻詰まりを起こすようなら早急にクリニックにかかってください。血が止まりにくい血友病に罹患する可能性もありますので、血液検査を受けておくこともおすすめします。
また、ほかの猫同様に尿路結石には注意しておく必要があります。トイレに何度も入る、水を多飲するといった症状が見られたら、こちらもクリニックにかかってください。
5. ハバナ・食べ物の注意点
ハバナだから特にこれを与えた方が良い、または与えない方が良いというものは特にありません。ただし、どの猫種にも言えることですが人間の食べ物や食べてはいけないものに関しては口に入らないよう気を配ってください。ネギ類、香辛料、チョコレートなどは、できるだけ手が届かない場所に置いておく方が安心です。
良質なたんぱく質を中心に、カリウムやマグネシウムなどのミネラルが過剰になりすぎないフードを与えてください。尿路結石を防ぐため、コントロールに配慮していることがパッケージに記載してあるものを選ぶと良いでしょう。
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UCHINOCO編集部
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