犬の成長速度は人間と大きく異なります。大型、中型、小型でも年齢の計算式は変わってくるので、愛犬のタイプに合わせてきちんと覚えましょう。
1.小型犬・中型犬の年齢計算式
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小型犬と中型犬は、最初の1年で15歳、2年で24歳になり、3年目以降は1年で4歳年齢を重ねます。つまり、計算式としては「24+(犬の年齢-2)×4」で、現在の年齢を割り出すことが可能です。
例)
愛犬が5歳の場合
24+(5-2)×4=36歳
2.大型犬の年齢計算式
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大型犬は最初の1年で12歳まで成長して、2年目以降は1年で7歳年齢を重ねます。そのため、「12+(犬の年齢-1)×7」の計算式で大型犬の年齢を割り出せます。
例)
愛犬が5歳の場合
12+(5-1)×7=40歳
途中までは小型犬・中型犬よりも年下なのですが、4年でほぼ追いつき、5年目以降からは大型犬の方が年上になります。
3.年齢は犬の種類によっても変わる
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犬の年齢の計算式を紹介しましたが、あくまでも大まかな目安であり、実際には犬種によっても変わってきます。いくつかの犬種を例に挙げて紹介しましょう。
・ポメラニアン
ポメラニアンは小型犬なので、3歳までに人間の30歳手前、10歳では人間でいう55歳に相当します。
・ミニチュア・ダックスフント
ミニチュア・ダックスフントは2歳で人間における25歳まで成長し、その後は1年ごとに人間の4.32歳分の年齢を重ねるとされています。
・ビーグル
ポメラニアンと同じく小型犬であり、3歳以降は1年ごとに人間の5.2歳分の年齢を重ねます。つまり、3歳のビーグルは子どもに見えても、30.2歳と十分な大人なのです。
・キャバリア
キャバリアは他の小型犬と違い、やや年齢を重ねるのが早い傾向があります。3歳以降は1年ごとに5.77歳分年齢を重ねるので、他の小型犬と比べると若干年上になっていくようです。
4.大人になる年齢は?
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犬は成長が早いので、人間に比べると大人になるのもかなり早いです。人間でいう「大人」に相応するのは、大体1歳半と言われています。子どもの時期が短いので、なるべく早めの段階で「しつけ」を終わらせておきましょう。犬は成犬になると「しつけ」が難しくなり、飼い主の望んだようなしつけができなくなる可能性が高いので、柔軟な考えを持っている子どものうちに終わらせるのがベストです。
犬が妊娠と出産を行える年齢ですが、早ければ7ヶ月で可能といわれています。遅くても1歳前後では妊娠と出産が可能な身体に成長しています。避妊や去勢手術を行えるのも、大体同じ年齢です。ただし、犬種によって成長スピードが異なるため、本当に大丈夫なのかと心配な人は、動物病院の獣医に指示を仰ぐと安心でしょう。
5.犬の平均寿命は?
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犬は「背が高くて体重が重い犬ほど短命」と言われており、下記のような寿命の平均年齢があります。
・5Kg未満:13.8歳
・10Kg未満:14.2歳
・20Kg以下:13.6歳
・40Kg以下:12.5歳
・40Kg以上:10.6歳
40kg以上の大型犬になると、寿命が約10歳とかなり短くなっています。
老化が始まり、成犬から老犬に変わる時期は小型犬で13~14歳頃、中型犬で12歳頃、大型犬で9歳頃です。このあたりの年齢になると、食事の変更も考えなくてはいけません。人間よりも成長速度が早いので、きちんと年齢に見合った食事を食べさせないと、急に弱ってしまう可能性もあります。飲みこみづらさ、消化不良なども成犬に比べるとひどくなっているかもしれません。対処が遅れることのないよう、わずかな変化も見逃さないようにしましょう。
まとめ
いくら気をつけていても、愛犬の老化を止められるわけではありません。大切なのは、老化の兆候が出てから、飼い主がどれだけ愛犬のために素早く対処できるかです。近年は年齢別のドッグフードなどもあるので、比較的食事の変更もしやすいのではないでしょうか。少しでも長く、元気でいてもらうためにも、食事だけではなく、生活リズムも愛犬の年齢に合わせて変えるなど工夫していきましょう。
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UCHINOCO編集部
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