飛行機では、犬は飼い主と離れて貨物室に乗る必要があります。飼い犬が飛行機に乗るリスクや、乗れない犬種などをご紹介。しっかりチェックしてみてください。
1.飛行機では犬は「荷物扱い」になってしまう
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愛犬を飛行機に乗せることはできますが、残念ながら基本的に一緒に乗ることはできません。貨物扱いになり、飛行機の貨物室へ搭乗することになります。
貨物室の温度や湿度はエアコンで管理されています。しかし飛行機に乗せる場合は飼い主も暑さや寒さの対策をある程度用意しておいたほうがよさそうです。夏には保冷剤、冬は毛布などを使うようにするとよいでしょう。飛行機に乗せるときには特に熱中症の対策が重要で、4月~10月までは十分注意が必要です。
2.飛行機に乗せるリスクを考える
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犬を飛行機に乗せるときに考えられるリスクはいろいろとあります。もし搭乗中に飼い犬が死亡しても、航空会社に責任は問えません。安全面には十分に配慮されているとはいえ、なにかあったときには飼い主の責任になります。愛犬を飛行機に乗せるリスクを十分に理解しておきましょう。
まず貨物室は客室のような明るさはなく、常に暗い状態が続きます。それだけではなく、離着陸時の機会の音や飛行中の風の音は客室より大きく響く可能性が。暗い中で聞きなれない音のある環境に長時間さらされることは、犬にとっては大きなストレスです。
次に貨物室は下見することができません。どんな場所に乗ることになるのか知っておきたい場合は、あらかじめ航空会社に確認しておくと安心です。飛行中になにかトラブルがあっても着陸するまで発見できないため、飛行機に乗せるときにはペットの体調には最善の注意が必要です。
飛行機に乗せて、犬がケガをしたり死亡したり、という事故は現実におきています。飼い主の事前準備はとても重要になってくるので、最悪の事態がおこらないようにしっかりと用意しておきましょう。
3.とくに乗せてはいけない犬は?
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・心臓や呼吸の疾患がある犬
飛行機に乗せることが命に関わります。
・短頭犬種
パグやフレンチ・ブルドッグなどの短頭犬種といわれる犬たちは、他の犬種よりも高温に弱いため、飛行機に乗ることができません。実際にこの犬種が飛行機に搭乗したときに死亡してしまい、それから飛行機に乗ることができなくなりました。疾患がなくても、超小型犬は環境の変化に耐えるのが難しいため、断られることが多くなったようです。
・生後4カ月以内の仔犬
十分に体力がついていない仔犬には負担が大きすぎるため、貨物室に長時間預けることはできません。生後1年以内の仔犬を預けるのは、飼い主にとっても不安ですよね。
・老犬
7歳以上の場合、獣医師のアドバイスを受けているか確認される場合があります。
・留守番に慣れていない犬
長時間飼い主と離れたことがなく、飼い主の姿が見えないと過度のストレスがかかるため、留守番に慣れていない犬は搭乗できません。
4.飛行機に乗せる場合の流れ
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それでもどうしても飛行機に乗せなければならない場合は、以下のような手続きをしていきます。
・愛犬を預ける
チェックインのときに、手荷物と一緒にカウンターへ愛犬を預けます。搭乗までの待ち時間は別室やチェックインカウンターで待機し、その後貨物室に運ばれます。このとき外気にさらされるため、季節を考慮しつつ愛犬が暑い、寒いでストレスを受けないように気をつけてあげましょう。貨物室は、ペット預かりスペースと荷物スペースがわかれています。荷物が愛犬に落ちてくることはないので心配しなくて大丈夫。
・愛犬を受けとる
飛行機が到着したら、係員が貨物室より愛犬を運びだし、直接飼い主の元へ届けてくれます。
航空会社によっては搭乗ルールが異なることもあります。季節によってはペットの搭乗ができない場合や、荷物の重量制限にペットが含まれることもあるので、事前の確認が必要です。
5.犬を飛行機に乗せるのはできるだけ控えて
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愛犬が飼い主と離れ、普段と違う環境で過ごすということは、とてもストレスのかかることです。飛行機に乗っているあいだ、目の届かないところで体調が急変していても、それに気づくことすらできません。飛行機に愛犬を乗せることは大きなリスクがあることは覚えておき、どうしても必要な場合以外は控えたほうがよいでしょう。
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UCHINOCO編集部
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