子犬の下痢は原因がさまざま
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子犬はもともと下痢になりやすい体質をしており、些細な原因でも便が緩くなります。例えば、いつもとは違う散歩コースやサロンなどに連れていくといった環境の変化や、それに伴うストレスでも下痢になってしまいます。また好奇心が強い子犬は興味を持ったものを口に入れてしまうことがよくあるのですが、それが体に合わない異物であった場合にも下痢になります。
下痢の原因を大雑把に分けると、感染症や消化器疾患による下痢とそうでない下痢の2つがあります。前者の場合は動物病院での治療が必要ですが、後者の場合は必ずしも治療が必要になるわけではありません。この2つを素人が見分けるのは非常に困難なのですが、下痢が長く続く場合や発熱などの異常が伴う場合は動物病院に連れて行くようにしてください。
子犬に多いフードが合わないときの下痢
かわいい子犬のために、さまざまな種類の食べ物を与えたくなる人は多いのですが、それが下痢につながってしまうことがあります。子犬は徐々に食べ物の内容を変えていくため、急に食べ物を切り替えると下痢になりやすいのです。特に、体質に合っていないものや、繊維質で消化しにくいもの、水分が多過ぎるものなどは下痢の原因になるので気をつけましょう。何を食べた時に下痢を起こしたのかをメモしておくと、その後の対策が立てやすくなります。
また食べ物自体に問題がなくても、うまく噛めていないことによって下痢になることがあります。子犬が食事をしている間はできる限り目を離さないで観察し、食べにくそうにしている場合は細かく刻んであげましょう。
食べすぎや遊びすぎも下痢の原因
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エサの量も下痢の原因になり得ます。子犬は必ずしも自分にとって適切な量を判断できるわけではありません。そのため食べ過ぎてしまう子犬も多いのです。食べ過ぎてしまうと消化しきれずに下痢を起こしてしまうため、エサは与え過ぎないようにしましょう。またエサに興奮して、噛まずに丸のみすることも珍しくありません。この場合も消化不良で下痢になるため、一度にエサを与えるのではなく、徐々に与えるのがオススメです。
さらに遊ぶことによって下痢になることもあります。初めての人や犬と会うと興奮してしまうので気をつけましょう。また普段よりも遠くまで散歩に行くことで下痢になることもあります。あまり大きな変化を与えるのではなく、徐々に慣らしていくようにすることが大切です。
子犬にとってはストレスも大きな下痢の原因
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ワクチン接種を行った子犬の場合、その副作用で下痢になってしまうことは少なくありません。ワクチンの仕組みは、毒性のない病原体を敢えて体内に取り組むことで、その病原体への耐性を作るというものです。毒性はないとはいえ病原体を体内に入れるわけですから、子犬によってはアレルギー反応を示すことがあります。ワクチン接種後は様子を見てあげましょう。さらにストレスも下痢の大きな原因です。子犬にとっては留守番ですらストレスを感じます。また成長に伴って、首輪が小さくなったり、寝床が狭くなったりしてもストレスとなります。何がストレスになり得るかは子犬によって異なるため、一概に対策を紹介することができません。できることとしては、子犬が下痢をしたときにどのようなことをしていたのかをチェックし、今後そのような状況に陥らないようにすることです。
また遊ぶなどして適度にストレスを解消してあげることも大切です。ただし遊び過ぎて子犬が興奮しないように、ほどほどに行うようにしましょう。このように子犬は非常にデリケートな生き物です。下痢そのものについて過度に心配する必要はありませんが、子犬のことを理解してあげることが重要です。
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UCHINOCO編集部
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