子猫を元気に育てるには、丁度良い量の離乳食を与える必要があります。しかし適切な量といっても難しいですよね。そんな離乳食の適量に関する疑問を解決します。
1.離乳食の適切な量
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生後3週間ごろの量は、猫用ミルク5〜15cc程度を1日4回、また離乳食を指につけて舐めさせることを2回程度。4~5時間に1回が目安です。子猫の様子を見て、下痢や嘔吐が無く食いつきがいいようなら、離乳食の量を少しずつ増やしていきましょう。
生後1ヶ月ほど経ったころには、1日につき離乳食を約4g×4回与えます。ミルクの量が減るとうまく水分が摂れなくなるため、離乳食と一緒にお水も用意してあげるとよいです。ただしお皿いっぱいに入れてしまうと手を突っ込んだりする可能性があるので、1〜2mmの深さで少量用意してください。
2.量が少ないとどうなる?
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子猫のうちは成長期にあたるため、栄養はたっぷり補給させてあげます。子猫は成猫と比べてエネルギー消費量が多く、適切な量を与えてあげないと栄養失調になり、最悪のケースでは死に至ることも。子猫がきちんと食べているかどうかをよく観察し、食欲が無かったり下痢をしたりしている場合は、早目に動物病院を受診してください。
3.離乳食を食べない時の原因と対処法
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子猫が離乳食を食べない理由はさまざま。鼻づまりや下痢・嘔吐などの体調不良が原因でない場合、以下のことが考えられます。
ミルクでお腹一杯になっている
子猫は胃が小さいため、ミルクだけで満腹になってしまうこともあります。対策として、離乳食への移行期間はミルクより先に離乳食を与えるようにしましょう。また排泄ができていないことで満腹状態になっている時は、お尻を刺激してウンチやオシッコを促してあげることも大切です。
味や食感が嫌い
人間と同じように小猫にも味の好き嫌いがあります。離乳食を飲み慣れているミルクに混ぜたり、別の商品や味にしてみたりしてください。なお、柔らかい食感が苦手という子猫もいます。その場合は、水やミルクには混ぜず、そのままの状態で与えてあげるとよいです。
硬すぎる
子猫は歯が未熟なので、離乳食が硬くて噛み切れないこともあります。その結果、不十分な咀嚼により消化不良を起こすことも。ミルクから移行したばかりのときは、水分を少し多めに混ぜて柔らかいものを与えるとよいです。子猫の様子を伺い、少しずつ離乳食に慣らしていきましょう。
温度が適切でない
離乳食の温度は熱すぎても冷たすぎてもいけません。人肌程度に温めてあげると食べやすくなります。
離乳食を警戒している
ミルクから離乳食へ切り替えるタイミングでは、離乳食を食べ物と認識せず、警戒してしまうことが多くあります。そんなときは飲み慣れているミルクに混ぜてあげたり、少量を指に取って与えたりしてあげましょう。いつも飲んでいるミルクの匂いがすることで警戒心が減り、「食べてもいいものなんだ!」と分かってくれるようになります。
4.食べ過ぎは大丈夫?
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子猫はお腹がいっぱいになったら自然と食べることをやめます。そのため、基本的には食べられる分だけ与えても問題はありません。離乳期は必要な栄養素を吸収してグングン成長していくので、肥満にならないかどうかも心配しなくてOKです。ただし、食べすぎが原因で下痢や嘔吐などの症状があるときは、離乳食の量を少し控えめにしましょう。
5.適正量をあげているのに下痢や嘔吐がある場合
一般的に適正と言われている量をあげているのに下痢や嘔吐がある場合は、何らかの病気の可能性も。「食べてくれない!」と焦って、無理に離乳食を食べさせてはいけません。特に下痢と嘔吐が同時に現れるのは、猫パルボウイルスという感染症にかかっている危険性があります。
子猫は抵抗力が弱く、体力が十分でないため長期間放っておくと一気に弱ってしまいます。早目に動物病院へ行き、獣医師の適切な治療を受けましょう。その後は医師の指示に従って少しずつ離乳食を与えます。すぐの受診が厳しい場合は、脱水症状を防ぐために水やミルクを少量でも与えてあげることが大切です。
離乳食の適量や食べてくれない時の対策法など、さまざまな視点から情報をお伝えしました。離乳食の適量は、特に初めて子猫を飼われる方によくある疑問です。子猫の健やかな成長のために、適切な離乳食の量を把握し栄養をたっぷりと与えてあげてください。
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UCHINOCO編集部
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