子犬が何かを噛むのはどうして?
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人間の赤ちゃんもそうであるように、子犬も「これは何かな?」と思ったら触るだけにとどまらず、噛んで確かめることがあるのです。
また、子犬の歯はだいたい生後2カ月頃には生えそろいます。歯が生えてくるムズムズ感から、何かを噛みたくて仕方がないという場合もあるようです。歯が生え換わる時期も同じだと考えていいでしょう。
こういった成長過程にある理由だけでなく、テンションが上がり過ぎて勢い余って噛んでしまったり、何らかのストレスを噛むという行為でしか発散できなかったり、といったパターンもあります。
噛み始めた時にどう対処したらいい?
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では、子犬がベッドなどを噛んでいたら、どのように対処すべきなのでしょうか。正しいしつけをすることが重要になってきます。子犬は生後3カ月くらいまでに人や周囲と上手く生活していく能力を身につけるようになります。これを社会化期というのですが、噛む癖をつけないようにするのもこの時期の過ごし方が重要となってくるのです。
まず、噛む行為はいけないことだと飼い主が表現する必要があります。噛む行為をした直後に、それはダメだということを声や表情で教えてあげてください。何度か繰り返すうちに、犬も学習します。ただし、悪いことをしたからといって叩いたりしてはいけません。噛み癖の原因がストレスだとすると、叩かれたりしたら余計にストレスが溜まってしまうかもしれません。とにかく、言葉と表情で覚えさせるようにしましょう。
噛む行動を防ぐためにできること
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子犬が何かを噛む理由で挙げたように、その要因にはストレスが隠れていることがあります。そのストレスの原因を取り除いてあげれば、子犬も噛むことをやめる可能性があることを覚えておきましょう。
まず、日中や休日に十分遊ばせているでしょうか。散歩も重要です。身体的なストレス発散が十分にできているかどうか振り返ってみましょう。
次に、子犬が嫌いなものは近くにないでしょうか。物だけでなく、音や感触、何かしら気に入っていないものがストレスの原因となっているかもしれません。そういったものを子犬の手の届く範囲には置かないようにしてあげるのも噛むという行為を防ぐことにつながります。
愛犬のためにできる工夫とは?
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子犬がベッドを噛まないようにするには、適した時期までにしつけることや、ストレスを溜めないようにすることが必要です。子犬のストレスの原因となっているものを取り除くことも有効で、さらに次のような工夫をしてみるとよいでしょう。
子犬が過ごしやすい、子犬のための環境をつくることです。たとえば、噛んでもいいものといけないものを分けましょう。もちろん、同じところにそれらを置いてしつけるというわけではありません。噛まれたら困るもの、嫌なものは子犬の近くに置かないことが重要です。その代わりに、噛んでもいいおもちゃや犬用のガムを与えてみましょう。そうすることで、飼い主の側のストレス軽減にもなります。
また、ベッドを噛むのであれば、ベッドに使っている素材を変えるのもいいでしょう。布の素材を変えることで、子犬が噛むのを嫌がってやめる可能性もあります。とくに固い素材は噛んだ感触が面白くないため、その行為そのものに飽きてやめてしまう場合もあるようです。
このような工夫を飼い主の側がすることでも、子犬がベッドを噛むのを防ぐことにつながっていくでしょう。
しつけと工夫でお互いにストレスのない環境をつくろう!
子犬のうちは仕方ないと噛み癖を放置してしまうと、成長した後に困った事態が起こってしまう可能性があります。だからこそ、子犬にむやみに噛んではいけないことを教え、飼い主の側も室内の工夫や噛んでもいいものを与えるといった気配りが必要です。そうすることによって、お互いにストレスを溜めない暮らしができるでしょう。また、ベッドを噛まなくなれば、一緒に寝てくれるといった楽しみも増えるかもしれません。
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UCHINOCO編集部
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