行き場を失った子犬を家族に迎えるという選択肢!里親について知っておこう

犬を飼いたいと考えたとき、ペットショップを訪れてみる人は多いことでしょう。もちろん、ペットショップにはさまざまな種類の犬や猫などがいて、お気に入りの子が見つかればすぐにでも家族に迎えることができます。しかし、里親制度もペットとして飼う犬を探すひとつの方法です。そこで、犬の里親制度について説明します。 2018年01月18日作成

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里親制度の背景は?

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毎日日本全国で新しく犬を飼い始める人がいる反面、寿命を全うせずに保健所などに引き取られて殺処分される犬もいます。
環境省自然環境局の総務課動物愛護管理室でまとめられた統計資料によると、2016年度に引き取った犬の数は全部で41175頭でした。飼い主の元に返還される場合や里親などに譲渡されるケースもありますが、最終的に10424頭が殺処分されています。

ただ、近年では殺処分されてしまう運命にある犬の里親探しの取り組みが各地方公共団体で行われていることもあり、引き取り数や殺処分数はここ10年減少傾向にあります。

民間の保護団体でも保護した犬を新しい飼い主に譲渡する事業を行っており、このように行き先を失った犬を引き取って家族に迎えることのできる仕組みが里親制度です。

里親の募集をしているのはどんなところ?

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里親の募集をしているところは公的機関にも民間の団体にもあります。(※2)
公的機関では保健所や地方公共団体にある動物管理センター・動物愛護センターなどです。

各センターで詳細はさまざまですが、ホームページ上で譲渡可能な犬の情報や譲渡までの流れなどが掲載されているため、事前にチェックすることもできます。
一方、民間のボランティア団体やNPO法人では飼えなくなった犬を飼い主から引き取ることがあるほか、保健所など行政機関に収容されていた犬を引き取って保護していることもあります。そして随時里親募集をしていたり、定期的に譲渡会を開催したりしながら里親探しをしています。

ほかにも、新しい飼い主探しをしたい人と犬を飼いたい人をマッチングしてくれる仲介サイトや掲示板などを通して里親になることも可能です。さらに、身近なところでは、地域のタウン誌などで子犬・子猫の里親募集を掲載しているところもあります。"

保護された犬にはどんな子がいる?

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譲渡の対象になる犬のほとんどは保護された犬で、中には飼い主が不明の子もいます。もちろん保護される犬の中には純血種もいますが、地域や施設によっては雑種がほとんどということもあります。ただ、雑種は見た目の風貌もさまざまで、ほかにはない個性を持っている子が見つかるかもしれません。
また、公共機関での統計ですが、環境省自然環境局が発表した2016年度の犬の引き取り数41175頭のうち成犬が34231頭に対し、子犬は6944頭と圧倒的に少数でした(※1)

犬を飼うならやっぱり子犬から飼いたいという人も多く、譲渡会では子犬の方が早く里親が決まっていく傾向がありますが、成犬でも新しい環境に慣れないわけではありません。
所有者が分からない犬の場合、それまでどんな環境にいたのか分からないこともあるでしょう。ただ、人間に飼われた経験があり、しつけがされている犬ならば、一からしつけをしなくていいぶん飼うのが楽というのもメリットのひとつ。

また、体格もすでに定まっているため、家庭に合った体格の犬を探すことも可能です。さらに、どんな性格なのかもある程度分かり、家族と相性のいい子を見つけることができる可能性もあります。

保護犬の里親になるための手続き

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公的機関でも民間の保護団体でも、保護施設へ行ってすぐ気に入った子を連れて帰ってこられるわけではありません。手続きは施設によって多少違いがありますが、里親として犬を引き受けてもらうのにふさわしい家庭かどうかということを面談などで判断されます。

面談では住居の様子や家族全員の了承を得られているかどうか、犬の世話をする時間的・経済的余裕があるかどうかなどの確認がされます。なぜなら、犬を飼うということはその犬の命と一生に責任を持つということ。そしてこれは特に里親として犬を飼うことに限ったことではありません。
ペットショップで買うのも同じことであり、ひとつの命を育てるという自覚は持っておかなければなりません。

施設によっては事前に講習会や説明会を実施しているところもあり、犬を引き取るにあたってさまざまなことを学ぶことができます。また、事前に家族や住居の様子がどうか実地調査を行ったり、仮譲渡で家になじめそうかどうかを試す機会を設けたりしているところもあります。譲渡が決まれば次は誓約書など必要書類の手続きを行い、引き取りとなります。

保護された犬の新しい家族になることも犬を飼うひとつの方法

日本各地の公的機関の保護施設や民間の保護団体では何らかの理由で飼い主が飼えなくなったり所有者が不明で保護されたりした犬がたくさんいます。もちろんこの犬種が欲しいということが決まっている場合はペットショップでお目当ての犬を見つけるのもひとつの方法でしょう。ただ、特にこだわりがないのなら、行き先を失った犬たちの新しい家族になることも選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。

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UCHINOCO編集部

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