トイプードルが保護犬として多いと言われている理由
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まずは、トイプードルが保護犬として多いと言われている理由をご説明します。
犬を飼う前にここをチェックして、トイプードルが可愛いからと安易に飼わないようにしましょう。
飼いやすいことによる需要の高さ
トイプードルは、賢く訓練しやすい性格や抜け毛が少ないことから「飼いやすい犬種」として人気です。
そのため、多くの人がトイプードルを選ぶ一方で、飼う上での予想外の手間や費用に困窮して、犬を手放すケースも少なくありません。
特に、トリミングが必要な点や、運動量が多いことから毎日の散歩も大きな負担になるという点を負担に感じる人もいます。
これは事前に知っていれば防げたことですが、トイプードルの見た目の可愛さから、ペットショップなどで衝動買いのように飼われてしまったケースに多いです。
ブリーダーや繁殖業者による過剰繁殖
トイプードルの人気に伴って、繁殖業者が需要を満たすためにトイプードルを大量に繁殖させるケースがあります。
しかし予想よりもトイプードルの子犬が売れ残った場合は、飼育費用がかかることから保護施設に送られることもあります。
また、過剰な繁殖により遺伝的な健康問題を抱える子犬も多く、これが飼い主にとって予想外の負担になることも理由のひとつといえるでしょう。
成長とともに見た目が変わっていく
トイプードルは子犬の頃にテディベアのような可愛らしい外見をしているため、その姿に惹かれて家に迎え入れる人が多いです。
しかし、当然ながら成長すると毛色が変わったり被毛の手入れが必要になったりと、見た目が変わるために愛情が薄れる人もいると言われています。
愛犬家にとっては信じられないような考え方ですが、このような飼い主の無責任な対応がトイプードルの保護犬の増加に繋がっています。
高齢者による飼育放棄
トイプードルは小型で扱いやすいため、高齢者にも人気があります。
しかし、飼い主が高齢である場合、飼い主の健康上の理由や入院などにより飼育が続けられなくなることが多いです。
親族でトイプードルを飼い続けてくれる人がいれば良いですが、このような事情でトイプードルが保護犬となるケースも見られます。
保護犬の引き取り条件
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次に、保護犬の引き取り条件を解説します。
もちろん保健所や保護施設によって引き取り条件は異なるため、一般的な保護犬の引き取り条件を見ていきましょう。
飼育環境の確認
保護犬を引き取る際には、保護団体や施設が飼育環境を確認することが一般的です。
室内飼育が可能であること、十分なスペースがあること、そして保護犬にとって安全な環境が整っていることが求められます。
また、保護犬を一人ぼっちにさせないように、常に家族の誰かが家にいるかどうかも見られるでしょう。
経済的な余裕
保護犬を引き取るには、毎月のフード代や医療費、予防接種などのコストを負担できる経済力が必要です。
保護団体によっては、収入証明書や経済状況を確認する場合もあります。
特に保護犬が高齢の場合は、毎月多額の医療費がかかる可能性もあるでしょう。
家族全員の同意
保護犬を家に迎え入れるには、家族全員の同意が必要です。
特に、家族の中に犬アレルギーを持つ人がいないことや、犬の世話を分担できる体制が整っていることが条件となる場合があります。
特に犬の世話の分担については重要で、家族の中で一人でも保護犬を飼うのに同意できない人がいれば、家族の誰か一人だけの負担が多くなるなどの問題になるでしょう。
犬種や性格に対する理解
保護犬の性格や、必要なケアを十分に理解しているかどうかも大切です。
トイプードルのような賢い犬種は、毎日何らかの刺激を必要として、退屈な時間が多いと家具や家電を破壊するなどの問題行動を起こすことがあります。
そのため、適切なトレーニングを行い、保護犬が抱えるトラウマなどへのケアを行う意思が確認されることが多いです。
保護犬を引き取る前に理解しておくこと
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最後に、保護犬を引き取る前に理解しておくことをご説明します。
ペットショップやブリーダーなどから犬を迎え入れずに、あえて保護犬という選択をするのであれば、チェックしておいたほうが良いでしょう。
過去の傷を持つ場合がある
保護犬は過去に虐待や放棄を経験していることが多く、心に大きな傷を抱えている場合があります。
そのため、新しく飼い主となった人は犬のペースに合わせて、慎重に信頼関係を築く必要があるでしょう。
時間と努力が必要
保護犬は、新しい環境に慣れるまで時間がかかることがあります。
特に、トイレトレーニングや社会化のトレーニングが必要な場合は、根気強く取り組む覚悟が必要です。
社会化のトレーニングに関しては重要で、虐待経験のある保護犬などは知らない犬や人に対して過剰に怖がることがあります。
もちろん里親としては優しく対応して、毎日少しずつでもいろいろな経験をさせてあげるようにしましょう。
医療費がかかる場合がある
保護犬の中には、病気や怪我を抱えた犬もいます。
保護犬を飼うのであれば、定期的な通院や治療費を負担する必要があることを理解しておくべきです。
トイプードルは遺伝性疾患を持つ場合があるため、事前に確認しておいたほうが良いかもしれません。
長期間の責任
犬を飼うということは、その犬が死んでしまうまでの長期間にわたり責任を持つことを意味します。
特に、トイプードルのような小型犬は長生きする傾向があるため、10年以上の付き合いを覚悟する必要があります。
もちろん犬と長い間一緒にいられるのは嬉しい限りですが、軽い気持ちで犬を飼いたいと考えているのであれば、もう一度考え直してみるべきです。
保護犬にトイプードルが多いのは人間の責任
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トイプードルは見た目が可愛い犬種なので、ペットショップなどで衝動買いされることもあります。
もちろんそのまま犬に愛情を注ぐことができれば良いですが、人によっては「思っていたよりも飼うのが大変だから」と、犬を保護施設に入れてしまうこともあるのです。
また、需要があるためブリーダーや繁殖業者が過剰にトイプードルを繁殖させるのも、保護犬になってしまう理由のひとつといえます。
つまり、保護犬にトイプードルが多いのは人間の責任です。
一目惚れのような可愛い犬がいたからといって飼うこと自体を、いま一度考え直さなおすことも必要でしょう。
ホームトリマー(参照日:2024-12-23)
https://hometrimmer.net/%E8%A8%98%E4%BA%8B/%E7%8A%AC%E3%81%AE%E3%81%82%E3%82%8C%E3%81%93%E3%82%8C/%E3%83%88%E3%82%A4%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%AB%E4%BF%9D%E8%AD%B7%E7%8A%AC/
Peace Wanko Japan(参照日:2024-12-23)
https://wanko.peace-winds.org/journal/9579#toc-6
INUJIN(参照日:2024-12-23)
https://inujin.com/media/foster-parents-toy-poodle/
わんちゃんホンポ(参照日:2024-12-23)
https://wanchan.jp/column/detail/1648
https://wanchan.jp/osusume/detail/21030
WanQol(参照日:2024-12-23)
https://magazine.cainz.com/wanqol/articles/rescued_dog_01
著者情報

けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。