犬を拾った時にはどうすれば良い?正しい対処方法を解説

迷子になった犬や捨てられてしまった犬など現在はあまり見なくなりましたが、まれに犬を拾って保護することがあります。
犬を拾った時には、どうすれば良いのでしょうか?
この記事では、犬を拾った時にするべきことや、犬を保護する際の注意点などを解説します。 2025年02月05日作成

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犬を拾った時にするべきこと

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まずは本題である、犬を拾った時にするべきことをご説明します。
これらのことをすれば、保護された犬も安心してくれるでしょう。

犬の安全を確保する

犬を道路などの危険な場所で見つけた場合は、交通事故などのリスクを回避するためにも犬の安全を確保しましょう。
周囲の状況を確認しながら犬にゆっくりと犬に近づき、安全な場所へ誘導します。
また、犬が怯えている場合には無理に触ろうとせずに、落ち着かせるために優しく声をかけましょう。

犬の健康状態を確認する

次に、犬の健康状態をチェックします。
怪我をしていたり、衰弱していたりする場合は、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
また、首輪や迷子札がある場合には、飼い主の電話番号などの情報が記載されていないかも併せて確認します。
犬にマイクロチップが埋め込まれている可能性もあるため、動物病院や保健所などでスキャンを依頼すると良いでしょう。
ちなみに、犬の健康状態を確認するためにも、一見すると元気そうに見える場合であっても念のため動物病院に連れて行くことをおすすめします。

地元の保健所や警察に連絡する

犬を拾った場合は、地元の保健所や警察に連絡を入れましょう。
犬は法律上では「物」として扱われているため、拾った犬を勝手に飼うことは法律で罰せられる可能性があります。
迷子犬の届け出を行うことで、飼い主が犬を探しやすくなるでしょう。
もちろん届け出を出したからといって保健所や警察がそのまま犬を保護してくれるとは限らないため、届け出を出した後も保健所や警察と連携しながら犬を保護し続ける可能性もあります。

犬を保護する際の注意点

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犬を保護するといっても、知らない犬はどのような行動をとるかわかりません。
これらの注意点を意識することで、自分自身はもちろん犬を傷付ける心配も少なくなるでしょう。

犬が怯えている場合の対処方法

知らない環境や人に囲まれると、犬は強いストレスを感じることがあります。
特に、人慣れしていない犬や捨て犬の場合は、極度の緊張により攻撃的になることもあるでしょう。
知らない犬に近づく際は突然の動きを避けて、しゃがんでなるべく低い姿勢を保ちながら接触することが大切です。
無理にリードをつけたり抱き上げたりするのではなく、犬が落ち着くのを待つように心がけましょう。

感染症に注意!

拾った犬が、病気などを持っていることがあります。
犬を保護した直後はほかのペットと接触させないようにして、自宅に連れて帰る場合は、別の部屋を用意して隔離しましょう。
また、動物病院で健康診断を受けることで、適切な治療や処置がしてもらえるはずです。

周囲への配慮

近隣で犬を探している人がいないか確認するために、SNSなどを活用しましょう。
また、保護した犬の情報を公開する際には、誤った情報やプライバシーに配慮しながら発信することが重要になります。

拾った犬の里親の探し方

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犬を拾った時に元の飼い主が見つからないのであれば自分で飼うという選択肢もあるでしょうが、いろいろな事情により自分で飼えないこともあるでしょう。
そんな時には、これらの方法で犬の里親探しをしてみることをおすすめします。

友人や知人を頼る

もっとも安心なのが、犬好きの友人や知人を頼る方法です。
友人や知人であれば、お互いのことをある程度わかっているため、安心して里親になってもらえるでしょう。
ただし、知人の知人などまったくの知らない人に譲渡することになった場合は、その人の家族構成や家の状況などを把握しておいたほうが安心です。

SNSを利用する

SNSで、里親を募集するのも一般的です。
SNSであれば、近隣に住んでいる里親を見つけることができるでしょう。
しかし、SNSには犬の虐待など悪質な考えを持って里親となる人もいます。
そのため、SNSで里親募集をする際は、里親希望の人と直接会ったり飼育環境を確認したりするなど、信頼できる相手かどうかを見定める必要があります。

譲渡会に参加する

もしかしたら、地元の保護団体などで犬の譲渡会をしている可能性もあります。
保護団体による譲渡会では、厳しい審査により里親が選ばれるため、安心して任せることができるはずです。

フリーペーパーや新聞を利用する

地元のフリーペーパーや新聞も、犬の里親探しのひとつの手段となります。
もちろんすべてのメディアで里親募集ができるわけではありませんが、一部のフリーペーパーや新聞では里親募集の情報を共有しているものもあります。
また、地元の役所に相談して里親募集のポスターを掲示するのも良いでしょう。

犬を拾う時は覚悟と責任を持ちましょう

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軽い気持ちで、犬を拾うことはできません。
犬を拾って保護するということは、覚悟と責任が伴います。
動物病院や警察に連れて行ったり、場合によっては里親も探したりしなければなりません。
もちろん飼い主が見つからない場合は自分で飼うという選択肢もありますが、犬と飼うということは大変なものです。
子犬で健康体であれば15年以上生きることもありますし、その間に飼い主の生活が変わったとしても、犬を飼い続けなければいけません。
その覚悟がある人は、犬を拾っても良いといえます。
万が一捨て犬や迷い犬を見つけた時のためにも、事前にこれらの予習をしておくことをおすすめします。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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