犬が掃除機を嫌いなのはなぜ?理由や対処方法を解説

掃除機をかけると、犬が吠えたり唸ったりすることがあります。
なぜ、犬は掃除機を嫌うのでしょうか?
この記事では、犬が掃除機を嫌いな理由や対処方法を解説します。 2024年08月16日作成

  • 犬のカテゴリ - 犬と暮らす犬のカテゴリ - 犬と暮らす
  • VIEW:1,154

犬が掃除機を嫌いな理由

出典:https://www.shutterstock.com/

まずは本題である、犬が掃除機を嫌いな理由をご説明します。
理由がわかれば、正しい対処ができるようになるでしょう。

音が大きいから

犬は、騒々しい音が苦手です。
犬の聴力は人間よりも優れており、人間の聞こえない音域も犬であれば聞き取ることができます。
また、犬は子犬の鳴き声などの高音域を好む傾向にありますが、掃除機やドライヤーの音などの騒々しい音は、犬が苦手な音域のひとつです。

音の原因がわからなくて怖いから

犬は、掃除機がなぜあそこまでうるさいのか、原因がわからないことから恐怖を感じていることが考えられます。
テレビなどは映像とともに音が流れてくるため、そこまでの恐怖は感じないのでしょう。
犬は原因のわからないものを不安に感じることから、掃除機も「これは何なんだろう…?」と不安な気持ちが抜けないのです。

過去に嫌な経験をしたから

もしかしたら、犬は過去に掃除機が身体に当たって痛い思いをした経験があるのかもしれません。
また、騒々しい音によってパニックを起こしてしまうなど、過去のトラウマが原因となって掃除機を嫌がることも考えられます。

掃除機の動きが予測できないから

掃除機は床を掃除するための道具なので、方向転換がしやすいなど、人間にとって使い勝手の良い作りになっています。
人間からするとありがたい機能ではありますが、それが犬にとっては恐怖なのかもしれません。
予測できずに縦横無尽に動き回り、おまけに騒がしい音までたてる掃除機は、たしかに何のための道具なのかわからなければ、少し怖いと感じます。

もともとの犬の性格によるもの

もともと犬が臆病な性格であることも、掃除機を嫌いな理由のひとつかもしれません。
そもそも、犬によっては掃除機をまったく怖がらずに、遊びを誘うこともあります。
もちろん慣れや生活環境にもよるでしょうが、犬の性格により掃除機を怖がっているのであれば、それは仕方のないことなのでしょう。

犬の苦手なもの

出典:https://www.shutterstock.com/

犬が苦手とするものは、掃除機だけではありません。
次に、掃除機以外で犬の苦手なものをご紹介します。

強いにおいがするもの

犬は嗅覚に優れているため、強いにおいがするものを苦手とします。
特に人工的に作られたものは大の苦手で、香水や消臭剤などのにおいは大嫌いです。
犬を飼っているのであれば、なるべく人工的なにおいの物は避けるようにしましょう。

犬は、雷も苦手です。
雷は、ピカッと光ってから大きな音が鳴るため、犬は何が起こったのかとパニックを起こしてしまいます。
臆病な犬は、雷によってその場から脱走するなど思いもよらぬトラブルに発展することがあることから、天候が悪い時には注意が必要です。

花火

犬は、花火も苦手な傾向にあります。
花火は、人間にとってはきれいで素晴らしいものでしょう。
しかし、犬にとっては突然大きな音とともに光が解き放たれて、恐怖を感じます。
特に花火による大きな音は雷と異なり、爆発音のような響きがあることから、強い恐怖を感じるのでしょう。

踏切

踏切は、安全を守るためになくてはならないものです。
しかし、カンカンカンカンという音は、犬にとっては不快です。
大きな人工的な音とともに、その場は大きな電車が目の前を通り過ぎるというのは、犬にとって大きな恐怖となるのでしょう。

犬が掃除機を嫌がる時の対処方法

出典:https://www.shutterstock.com/

最後に、犬が掃除を嫌がる時の対処方法を解説します。
これらの対処をして、掃除機をかけても犬のストレスにならないようにしましょう。

掃除機本体に慣れさせる

まずは、犬に掃除機本体に慣れさせることが必要になります。
掃除機は犬にとって未知のアイテムであるため、掃除機は無害であることを知ってもらいましょう。
ちなみに、犬に掃除機本体を慣れさせるのは、とても簡単です。
リビングなど普段生活をする場所に、掃除機本体を置いておくだけです。
犬にとって掃除機本体がほかの家電と同様の扱いになれば、自然と恐怖心も減っていくでしょう。

掃除機の動きに慣れさせる

犬が掃除機本体に慣れたら、次は掃除機の動きに慣れさせましょう。
掃除機の電源をオフにした状態で、前後左右に軽く動かします。
そこで犬が大人しくしていれば、しっかりと褒めてあげましょう。
少しでも犬が攻撃的になったり同様したりするようであれば、掃除機の動きを遅くさせたり遠くで動かしたりします。
徐々に掃除機の動きに慣れさせることで、掃除機が動いても犬は気にすることはなくなるはずです。

掃除機の音に慣れさせる

犬が掃除機の動きに慣れてきたら、もっとも苦手である掃除機の音に慣れさせましょう。
まずは、遠くで掃除機の電源を入れて、犬に音を聞かせます。
はじめは弱の設定、犬が怯えないようであれば通常設定に切り替えましょう。
そして徐々に犬の近くで掃除機を起動させるようにすることで、犬は掃除機の音にも慣れていくはずです。

犬に掃除機でイタズラをしない

人によっては、遊び感覚で犬の被毛を掃除機で吸うように、直接犬の肌に掃除機を近づけるなどのイタズラをすることもあるかもしれません。
しかし、このようなイタズラをすると犬にトラウマとなり、掃除機のことが大嫌いになってしまいます。
あくまで掃除機は人間が部屋を掃除するためのグッズなので、余計なイタズラはしないようにしましょう。

犬は掃除機以外にも大きな音が嫌い

出典:https://www.shutterstock.com/

犬が掃除機を嫌いな理由としては、その大きな音が挙げられます。
そもそも雷や花火などの大きな音が苦手な犬ですが、身近で掃除機が騒音を出していたらパニックになってしまう犬もいるでしょう。
また、なぜ掃除機が大きな音を出すのか分からないというのも、犬が掃除機を嫌いな理由のひとつです。
犬が掃除機嫌いを克服できるように、掃除機本体や動き、音など徐々に慣れさせていくことが大切になります。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

オススメ

新着記事