猫は何歳から高齢と呼ばれる?
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まずは本題である、猫は何歳から高齢とよばれるのかを見ていきましょう。
併せて、世界最高齢の猫もご紹介します。
猫は11歳から高齢期に入る
猫は、11歳から高齢期に入るといわれています。
猫の11歳は人間に換算するとだいたい60歳前後なので、やはり猫も11歳前後を境に徐々に老化が始まるでしょう。
しかし、人間と同様に猫にも個体差があるため、11歳を過ぎたからといっても高齢だと決めつけることはできません。
もちろん11歳を過ぎても元気な猫もいるでしょうし、逆に10歳になる前に徐々に老化が始まる猫もいるはずです。
「猫は11歳から高齢期に入る」というのは、ひとつの目安として考えておきましょう。
猫が高齢になるとみられる変化
猫が高齢になると、さまざまな変化がみられるようになります。
まず飼い主として気が付くのが、寝ている時間が長くなるということでしょう。
猫は1日の大半を寝て過ごしますが、高齢になることで動くことがさらに億劫になり、自然と寝ている時間も長くなります。
また、食が細くなったり被毛にツヤがなくなったりするのも、高齢になると目立つようになるでしょう。
ほかにも、運動能力が低下することにより高い場所への上り下りができなくなったり、トイレを失敗したりすることもあります。
世界最高齢の猫は38歳!
いままででもっとも長生きをしたのは、アメリカで飼われていたクリーム・パフという名前の猫です。
その年齢は38歳と3日と、驚いてしまうような記録が残されています。
猫の平均寿命が15歳前後といわれている中で38年も生きたというのは、単純に猫2匹分以上の長生きをしたということになります。
ちなみに、猫の38歳という年齢は、人間に換算すると約168歳となるから驚きです。
なお、日本でも昭和10年(1935年)に青森県で飼われていた猫が36歳まで生きたという記録が残されています。
愛猫が高齢になったら気を付けたいこと
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どれだけ元気な猫であろうが、いつかは高齢になってしまいます。
飼い主として、愛猫が高齢になったら気を付けたいことを覚えておきましょう。
食事を見直す
猫は、高齢になったからといって目に見える変化はそこまでありません。
しかし、身体は徐々に老化が進んでいくため、いままで与えていたキャットフードでは高齢猫の身体に合わなくなる可能性があります。
高齢猫のキャットフードは、消化しやすく栄養バランスに優れたものに見直す必要があるでしょう。
キャットタワーを低いものに変える
先述したように、猫は高齢になると運動能力が低下するため、いままで使用していたキャットタワーには上れなくなってしまうことがあります。
また、高い場所からの着地も足腰に負担がかかることから、キャットタワーを低いものに変える必要があるでしょう。
もしも猫がそこまでキャットタワーを使用していないのであれば、猫用ベッドなど落ち着ける場所だけ用意してあげるのも良さそうです。
ちなみに、高齢猫になると猫用トイレの段差でさえも辛くなることがあるため、猫用トイレの見直しも必要でしょう。
口内ケアをする
猫は虫歯になりにくい動物ですが、歯周病にはなりやすいといわれています。
また、猫は腎臓病を発症しやすいですが、実は歯周病があることで腎臓病の発症も早まると考えられています。
そのため、こまめに歯磨きやオーラルケアグッズを使用して、猫の口内環境を整えてあげる必要があるでしょう。
高齢猫におすすめのキャットフード4選
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高齢猫には、年齢に合わせたキャットフードを与えることが健康に繋がります。
最後に、高齢猫におすすめのキャットフードをご紹介します。
ロイヤルカナン キャット インドア 7+
高齢猫になりつつある7歳以上の猫には、このキャットフードがおすすめです。
目に見えにくい老化が始まる猫の健康を維持するために、ビタミンやミネラルなどの栄養素をバランス良く配合しています。
また、消化率の高い超高消化性タンパクを使用することで、猫の便のにおいを軽減してくれることが期待できます。
ユニチャーム ねこ元気 総合栄養食 パウチ 15歳以上用
15歳を過ぎた高齢猫の健康を維持できるように、さまざまな栄養素をバランス良く配合したキャットフードです。
具が小さく食べやすく、高齢猫に配慮されています。
また、魚の旨味がしっかりとしており、高齢猫の食べつきも良いでしょう。
meow チキン&キングサーモン フリーズドライ キャットフード
猫の健康のために、最高品質の原材料で作られたキャットフードです。
フリーズドライになっており、水かぬるま湯でふやかして与えるため、しっかりとした風味と美味しさが感じられます。
ちなみに、このキャットフードは全年齢に対応していますが、ふやかして柔らかくすることで高齢猫にもおすすめのキャットフードだといえるでしょう。
ユニチャーム オールウェル 10歳以上の腎臓の健康維持用 フィッシュ味
高齢猫になると目立つようになる食事の吐き戻しを軽減させるなど、さまざまな機能が期待できるキャットフードです。
挽き小魚とささみフリーズドライをまぶした粒は嗜好性が高く、高齢猫でも飽きずに食べてくれるでしょう。
また、着色料や香料は使用していないため、安心して与えることができます。
猫は11歳を過ぎると高齢猫と呼ばれるようになる
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猫は、一般的に11歳を過ぎると高齢だといわれるようになります。
高齢猫になると、寝ている時間が長くなったり食が細くなったりするなど、さまざまな変化がみられるようになるでしょう。
特に気を付けなければならない点は、食事です。
若い頃と同じようなキャットフードを与えていると、高齢猫の身体には合わずに肥満や体調不良を引き起こしてしまうこともあります。
世界最高齢の猫が38歳だといわれていますが、愛猫も食事を含めたさまざまなことに気を遣いながら育てることで、38歳といわずとも元気に長生きしてくれるはずです。
飼い主としてできる限りのサポートをして、愛猫にいつまでも健康的に過ごしてもらいましょう。
PET-KAN(参照日:2023-11-13)
https://item.rakuten.co.jp/dog-kan/9217328/
charm(参照日:2023-11-13)
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Hana Totto(参照日:2023-11-13)
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行列のできるペット館(参照日:2023-11-13)
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著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。