野良猫のトイレのしつけはどうする？しつけ方法や猫砂についてご紹介

保護された元野良猫を自宅に迎え入れる際に、その猫に室内でのトイレを覚えてもらうことが必要となるでしょう。野良猫にトイレをスムーズに覚えてもらうには、どのような手順を踏めばいいのでしょうか。

新しく迎えた猫のために、トイレを置く場所を選びましょう。猫のトイレを置く場所は静かで落ち着いている場所で、猫のプライバシーが確保できるような場所がおすすめです。また、トイレは日頃頻繁に使うことになるので、猫がトイレまでアクセスしやすい導線も意識してあげましょう。

猫は排泄をした後のにおいを消すために砂をかける習性があります。これは家猫も野良猫も同じで、野良猫の場合は土や砂など、地面が柔らかい場所でトイレをしています。
トイレ環境を野生の頃と近づけるために、トイレトレーと猫砂の準備は必須です。トイレ環境が整っていれば、猫がその場所をトイレとして認識しやすくなります。

猫がトイレを覚えてくれるまでには、トイレまでのスケジュールが一定であることが大事とされています。猫のトイレのタイミングは、一般的には食後、寝る前、そして朝起きたときなどです。これらのタイミングで猫をトイレに誘導してあげましょう。
また、猫が床のにおいをしきりに気にする素振りを見せたときも、トイレが近い合図です。このようなときにも、すぐに猫をトイレに連れて行ってあげましょう。
これら一連の流れを繰り返すことで、次第に猫もトイレを認識してくれるでしょう。

迎え入れたばかりの猫は、環境の変化に緊張していることでしょう。そのため、トイレを覚えてくれるまで、時間がかかる可能性もあります。元野良猫のトイレトレーニングには根気が必要です。猫のトイレのしつけで注意するべき点について解説します。

トイレトレーニング中は、うまくトイレができないこともあるかと思います。しかし、もし猫がトイレを失敗しても、決して叱らないようにしましょう。もし失敗したときに怒ってしまうと、「トイレ＝悪いこと」と認識してしまい、隠れてトイレをするようになるなど、その後のトイレトレーニングに悪影響を及ぼしかねません。

猫は自分のにおいが残っている場所をトイレと認識する習性があります。そのため、粗相している場所がトイレ以外の場所であるときは、その場所をすぐに掃除して排泄物のにおいが残らないようにしましょう。
掃除の際におしっこを拭いた布やティッシュなどを本来のトイレの中に置いておき、においが残るようにしておくことで、トイレの場所を再認識させることもおすすめです。

猫はきれい好きな動物なので、排泄物が残ったままの不衛生な場所ではトイレをしてくれないことがあります。猫がトイレをした後には、最低でも1日1回、なるべくすぐに処理するよう心がけましょう。またトイレ本体も1〜2週間に1回くらいのペースで掃除し、そのタイミングで猫砂を入れ替えることで、清潔な状態を保つことができるでしょう。

猫砂にはさまざまな素材のものが販売されており、テクスチャや触り心地など、猫によって好みがあることをご存知でしたか？猫砂のチョイスも、猫のトイレのしつけにおいては大切なポイントになります。それぞれ種類の特徴や使いやすさ、捨て方などを踏まえたうえで、しっかり選ぶようにしましょう。

固まる紙製の猫砂です。おしっこ部分だけ取り除くことができるため、経済的に使用することができます。粒は大きめで砂利のような感覚があります。廃棄方法も簡単なのもポイントです。

トイレに流せる木製猫砂です。原料のおがくずを微粉末にしてから造粒することにより、粉立ちを抑えています。また、製造段階で圧縮性を高めており、粒が崩れにくくなっているため、掃除の際にも簡単に処理できます。

豆腐を作るときに出るしぼりかすであるおからを原料にした猫砂です。厳選された油脂分の少ない良質のおからだけで作ることで、おからのにおいを抑え、強固に固まる猫砂となっています。燃やせるゴミに出しても、トイレに流しても処理することができます。

こちらもおからが原料の猫砂ですが、お茶の葉が配合されている猫砂です。お茶の含まれるカテキンの消臭力に着目しており、活性炭のようににおい成分を吸着して消臭します。茶カテキンは天然成分なので、猫にも安心して使用してもらえるのではないでしょうか。

ベントナイトのがっちり固まる猫砂です。良質のベントナイト（鉱物）を使用しており、銀イオンの抗菌粒を配合しており、脱臭・抗菌などの効果も期待できます。おしっこの部分だけ取り除くことができるため経済的に使用することができます。

シリカゲル（鉱物）を主原料としている猫砂です。それぞれ成分の異なる3種類のシリカゲルを使用しており、シリカゲルのミクロの穴がにおい成分を閉じ込めます。普段使用している別の猫砂にちょい足しして使用することも可能です。

猫のトイレのしつけは、砂地で排泄する習性を利用しているため、比較的簡単に行えます。トイレの場所を教えて導いたりしてあげつつ、基本的には猫のペースに合わせて、しつけを進めてあげることがおすすめです。迎え入れた元野良猫に新しい環境に1日でも早く慣れてもらうためにも、トイレ環境はしっかり整えてあげましょう。