猫が飼い主にお尻を向ける理由とは?NG行動ともに徹底解説!

猫が取る不思議な行動のひとつに、「飼い主にお尻を向ける」というものがあります。普段何気なく愛猫が取る行動であるため、その理由について多くの飼い主さんもそこまで深く考えたことはないでしょう。そこで今回は、猫が飼い主にお尻を向ける理由を解説します。 2023年07月09日作成

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猫が飼い主にお尻を向けるのにはちゃんと理由があります。あなたの愛猫が何を考えているのか、その気持ちを理解するひとつのヒントにしてください。

猫が飼い主にお尻を向ける理由

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猫が飼い主にお尻を向ける理由は主に以下の4つです。

・お尻のニオイを嗅がせようとしている(挨拶)
・飼い主を信頼している
・飼い主を守ろうとしている
・お尻を撫でてほしい

それぞれ具体的に解説します。

お尻のニオイを嗅がせようとしている(挨拶)

猫は挨拶の一環として、お尻のニオイを嗅ぐ習性があります。そのため、飼い主に対してお尻を向けるのも、「ニオイを嗅いでもいいよ!」という意思のあらわれだと考えられます。

猫の嗅覚は人間より数万倍~数十万倍の鋭さを持っているとされ、ニオイから相手の身体的な特徴や敵意まで感じ取れるようです。そのほかにも、お尻のニオイを嗅がせることで敵意がないことを示しています。

愛猫があなたにお尻を向けてきたら、「お尻のニオイを嗅いでもいいよ!(挨拶)」をしているのだと考えてよいでしょう。

飼い主を信頼している

猫だけでなく動物の多くは、自身の背中をみせないようにします。理由として、背後からの攻撃には対応するのが難しいためケガを負う可能性があるからです。

そのことから、「猫が自身の背中をみせる=相手のことを信頼している証拠」だと考えられているようです。

愛猫があなたに対してお尻をみせているときは、大きな信頼と安心感を抱いているのだと思ってよいでしょう。

飼い主を守ろうとしている

飼い主のことを守ろうとして自身の後ろに匿うことがあるようです。飼い主からみると、猫がこちらにお尻を向けているようにみえるのもうなずけます。

なぜ猫がそのような行動を取るのかについてはよくわかっていませんが、愛猫が飼い主(自分)を守ろうと必死になる姿を想像したらとても嬉しくなりますね。

お尻を撫でてほしい

お尻を撫でてほしくて飼い主に向けてくることもあります。

性格によりますが、猫はお尻やしっぽ付近を触られるのが嫌いな個体も少なくありません。もしあなたの愛猫が自分からお尻を向けてくるのであれば、触られるのを気にしないタイプなのかもしれません。

ただし、猫のお尻やしっぽ付近には数多くの神経が通っているため、乱暴に触ることがないようにしましょう。

神経が傷ついてしまうと歩行困難などを引き起こす恐れがあります。触るにしても「優しくゆっくりと」を心がけてください。

お尻を向けている愛猫にしてはいけないNG行動とは 

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「猫がお尻を向けている際にしてはいけないNG行動」としてあげられるのが以下の3つです。

・大声や音を出さない
・しつこく触ろうとしない
・急に抱きかかえない 

それぞれ詳しく解説します。

大声や音を出さない

猫の聴力はとても優れており、25~78,000Hzまでの音をとらえることができます。一般的な人の聴力が20~20,000Hzほどといわれているため、その違いは一目瞭然です。猫はこの聴力で獲物が発する超音波も聞き取れると考えられています。猫がネズミなどの小動物をうまく捕獲できるのも、聴力によるところが大きいです。

このように、猫は人間に聞こえない音を聞き取れるほど耳が優れているため、急な大声や音をとても怖がります。

人間からすればそこまで大きな音でなくても、猫にとっては騒音になる恐れもあります。愛猫をビックリさせないよう注意しましょう。

しつこく触ろうとしない

愛猫がお尻を向けているときにしつこく体を触ったりしてはいけません。

もともと猫は独立心の強い動物であるため、過度な接触をともなうコミュニケーションを好まない個体が多いのです。

猫の性格によるところが大きいですが、いきなり体を触ってしまうと、反射的に噛みつかれたり、引っかかれたりすることがあります。

飼い主がケガをする、猫がビックリしてしまう、どちらにとってもよい事はありませんので、愛猫がお尻を向けているときはしつこく触れようとしないでください。

急に抱きかかえない

猫は体の自由を制限させる抱っこの状態を嫌います。とくに意識外である後方からいきなり抱っこされると、反射的に攻撃してくることもあります。

「いつも抱っこしているから大丈夫」と思われるかもしれませんが、それは猫が「抱っこされるだろうな(体に触られるだろうな)」と意識できている状態だから成り立ちます。

背後から急に話しかけられたり触られたりすると、人間でもビックリしますよね?それは猫も同じです。

愛猫をどうしても抱っこしたいときは「名前を呼んで意識させる」「猫が視認できる位置からアプローチする」などの工夫をしましょう。

離れた場所でお尻を向けて座っている猫の感情とは

離れた場所で猫が飼い主にお尻を向けて座ることがあります。このような場合の猫は、「放っておいてほしい」「ちょっと一人にさせて」という気持ちにあるようです。

先述したように、猫は独立心の強い動物です。そのため、一人きりでゆっくりしたいときもあるのでしょう。

甘えん坊な性格の猫であれば「もっと触って~!!」とくっついてくるかもしれません。しかし、あなたの愛猫が離れたところでお尻を向けて座っているようであれば、そっと様子をみるようにしてあげましょう。

猫が飼い主にお尻を向けるのには理由がある

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今回は「猫が飼い主にお尻を向ける理由」について解説しました。

飼い主のことを信頼している、お尻を触ってほしいなど、お尻を向けるという何気ない行動から愛猫の気持ちを推測できます。

あなたの愛猫はどのような理由でお尻を向けているのでしょう。ぜひこの機会に愛猫の気持ちを考えてみるのはいかがでしょうか?

著者情報

U.SHOHEI

父親が犬のブリーダーをしていたこともあり子どもの頃から犬に囲まれた生活を送る。

現在は趣味の動物園・水族館めぐりから得た知識をもとに幅広く動物に関する記事の執筆をおこなっている。

得意な生物は、犬・猫・海洋生物・エキゾチックアニマル。

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