猫に人間用のカニカマを与えても大丈夫？おすすめかまぼこも紹介

まずは本題である、猫に人間用のカニカマを与えても大丈夫かどうかについて解説します。
また、カニカマに含まれる成分についても見てみましょう。

結論から言うと、猫に人間用のカニカマを与えてはいけません。
カニカマには猫が中毒を起こす成分は含まれていないため、もしも猫がカニカマを食べてしまったとしても、死に至る心配はないでしょう。
しかし、人間用のカニカマには猫の健康に悪影響を及ぼす可能性のある成分が多く含まれているため、あえて与えるのは避けたほうが良いです。

人間用に作られたカニカマはとても美味しいですが、猫にとっては塩分が高すぎます。
カニカマに含まれる塩分は1本あたり約0.1gと、人間にとってはそこまで多くはありませんが、猫は腎臓が弱いため塩分の過剰摂取は死に至る可能性があるでしょう。

カニカマは、「かに風味かまぼこ」という名称で販売されていますが、原材料にカニは含まれていないことが多いです。
カニの風味を付けるためにカニエキスを使用しているカニカマもありますが、安価なカニカマは原価を下げるためにカニは使用していないでしょう。
さまざまな添加物を使用してカニのような見た目にしているため、添加物が猫にとって有害である可能性があります。
どれも天然成分の添加物であれば良いでしょうが、商品によっては合成着色料を使用していることも考えられます。
万が一のことも考えて、やはり猫には人間用のカニカマを与えないほうが無難です。

カニカマには、多くの糖分も含まれています。
当然ながら、猫が糖分の過剰摂取をしてしまうと、肥満の原因になるでしょう。
ちなみに、猫の味覚は人間よりも未熟で、甘味をあまり感じないといわれています。
そのため、猫に人間用のカニカマを与えるのは、無駄に糖分を摂取させることに繋がります。

猫に人間用のカニカマを与えることは、さまざまなリスクにも繋がります。
猫の健康を維持するためにも、人間用のカニカマを与えるのは避けたほうが良いでしょう。

猫の死因でもっとも多いとされているのが、腎臓病です。
猫はもともと腎臓が弱いため、塩分の過剰摂取などにより腎臓病を発症することがあります。
カニカマには猫にとって多くの塩分を摂取することになり、とても危険です。
カニカマは当然のこと、ほかの塩分が高い食べ物を猫に与えることは避けましょう。

カニカマに含まれる塩分は、猫の心臓にも大きな負担がかかります。
特に気を付けたい心臓病が、肥大型心筋症です。
肥大型心筋症を発症すると死に至る可能性が高く、完治も見込めません。

猫がカニカマを食べることで塩分過多になると、身体の中のミネラルが濃くなり、尿路結石の原因になります。
猫が尿路結石を発症すると、おしっこをするときに痛みを伴うため、猫がおしっこを我慢するようになるでしょう。
また、症状が悪化すると尿が出なくなる尿毒症を発症するリスクもあります。

もしも猫にカニカマを与えたいと考えているのであれば、猫用に作られたものを与えましょう。
最後に、猫用のかまぼこ商品をいくつかご紹介します。

原材料にかに肉を含んだ、猫用のカニカマです。
薄くスライスしており、ふんわりと柔らかい食感になっています。
また、国産のため安心して猫に与えることができるでしょう。

猫用に作られたカニカマを、薄くスライスして乾燥させたおやつです。
1袋に約400億個の乳酸菌が含まれているのが特徴です。
また、猫の健康維持のためにタウリンも配合しています。

猫が食べやすいように、柔らかく仕上げたカニカマです。
かに肉を含んでいるため、カニの旨味を感じることができるでしょう。
猫の顎に負担がかからないような柔らかさは、子猫からシニア猫まで幅広い年齢に与えることができます。

カニカマを、猫が食べやすいように薄くスライスしたおやつです。
200gと大容量になっているため、多頭飼育をしている人にも良いでしょう。
普段のおやつとしてはもちろん、食欲促進のためにキャットフードのトッピングとしてもおすすめです。

猫は、人間用のカニカマを欲しがるはずです。
当然ながら、猫にカニカマを与えると喜んで食べるでしょう。
しかし、カニカマは塩分や糖分、そのほかの添加物などにより猫の身体に悪影響を及ぼす可能性があります。
猫が人間用のカニカマを食べることで、腎臓病などのリスクも高くなるでしょう。
もしも猫にカニカマを与えたいのであれば、猫用おやつとして作られたものを与えることをおすすめします。