猫がティッシュと遊びたがる原因は?誤飲したときはどうしたらいいの?

猫を飼っていて困る行動のひとつに「ティッシュで遊ぶ」というものがあります。多くの飼い主さんがこの愛猫の行動に頭を悩ませているのではないでしょうか。そこで今回は、猫がティッシュで遊びたがる原因と、それにともった誤飲の危険性について解説します。 2022年08月13日作成

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猫がティッシュで遊びたがるのはなぜでしょうか?また誤飲した場合どう対応したらよいのでしょうか?猫を飼っている方はぜひ当記事を参考にしてください。

猫がティッシュで遊んでしまう原因は?

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猫がティッシュで遊んでしまう原因をいくつか解説します。

本能

野性下の猫は獲物を捕獲するとその毛をむしって食します。その際の動作とティッシュを取り出すしぐさが似ているため、ティッシュ遊びをしてしまうといわれています。

また、猫は動くものを取られるのが大好きです。そのため、ティッシュ特有のヒラヒラと動く姿が猫の本能を刺激しているとも考えられています。

ティッシュ箱の穴が気になる

猫の祖先は小さな虫や爬虫類などを捕食していました。それらの獲物は狭く小さい巣穴に潜んでいることが多く、穴のなかに手を突っ込んで獲物の有無を確認していたとされます。

この習性が現在の猫にも受け継がれていると考えられており、ティッシュはその習性を刺激する身近なアイテムのひとつとなっているようです。

ティッシュ箱のなかに入りたい

猫は狭い場所を好みます。そのため、ティッシュ箱のなかに入ろうとする猫も多いです。

もちろん、成猫になると体が大きくなりすぎて箱に入れませんが、子猫であれば十分に体を潜り込ませることができます。

成猫になってもなおティッシュ箱に入りたがるようであれば、子猫の時期にティッシュ箱へ潜り込んで遊んでいたのかもしれません。

ストレス

十分な運動ができていない、引っ越しにより生活環境が変化したなど、猫にストレスがかかっていると、ティッシュで遊びストレス解消をはかる場合があります。

ストレスが原因のケースだと、止めに入ることで余計に猫がストレスを感じることもあり、解決がとても難しいです。

原因の除去が最も有効であることはいうまでもありません。しかし原因がわからないようであれば、できるだけ一緒に過ごす時間を増やし、いつも以上にケアできる体制を整えてあげてください。

普段の食事に不満がある

普段もらっている食事の量や味に不満があると、ティッシュなどの異物を食べてしまうことがあり、このような状態を一般的に「異食症」といいます。

また、猫草を食べる感覚で遊んでいたティッシュを食べてしまう猫もいるため、異食症の兆候がみられたら獣医師に相談することをおすすめします。

猫がティッシュで遊ぶのはどうして危険なの?

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猫がティッシュで遊ぶことで心配される主なポイントは2つです。

誤飲・誤食

先述した「異食症」と類似しているのですが、遊んでいる間に間違えてティッシュを食べてしまうことがあります。

口のなかに入ってしまったティッシュを猫が自力で取り除く方法はありません。そのため、そのまま飲み込んでしまい、食欲減退や嘔吐などを引き起こす原因となるのです。

ティッシをはじめ、猫が口にしてはいけないものが私たちのまわりにはたくさんあります。愛猫の手が届かないところに保存するなどの対策を取りましょう。

発火事故

猫がティッシュで遊んでいた場所の近くに家電製品やコンセントがあると、発火事故につながる恐れがあります。

暖房器具を使う機会が多くなる冬場などはとくに注意が必要です。

ストーブなどを使用している際は、いつも以上に猫の様子に目を配りましょう。

猫はティッシュを食べても大丈夫?

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誤って猫がティッシュを食べてしまっても、少量であればとくに問題ないとされています。
もちろん個体による違いはありますが、誤食したあとの様子を観察し、下痢や嘔吐など体調の異変がなければ、排泄とともに体外へ出てきます。

とはいえ、ティッシュを大量に食べてしまった、または誤食した量がわからない、といった場合には、腸閉塞を引き起こす可能性も考慮しすみやかに動物病院で診察を受けましょう。

猫のティッシュ遊びをやめさせる方法

猫のティッシュ遊びをやめさせる方法をご紹介します。
ティッシュで遊ばれてしまうとその後の片付けも大変ですよね?お困りの方がいれば、今回紹介する内容を実践できるものからぜひ取り入れてみてください。

ティッシュケースに入れる

ティッシュを蓋がついたティッシュケースに入れることで、ヒラヒラとした動きにつられて猫がちょっかいを出すことも少なくなります。

ティッシュケースを選ぶ際は、猫が誤飲する可能性のあるほつれやすい素材のものは避けるようにしましょう。

ティッシュ箱を裏返す

古典的な方法ですが、ヒラヒラとした部分が見えなくなる点から、ティッシュ箱を裏返しに置くのも効果的です。

とはいえ、これはあくまで一時的な方法として有効なだけであり根本的な解決には至りません。継続的な解決をはかるのであれば、ティッシュケースなどの活用を検討しましょう。

食事の内容を見直す

食事に不満がありティッシュで遊んでしまっている場合は、別のエサに変更する、食事量を調整するなど、普段の食生活を見直してあげましょう。

エサが少し変わっただけで食べなくなるほど、猫は食へのこだわりがとても強いです。食は健康にも直結するため愛猫の体調を考えるうえでも重要です。

ストレス解消法をみつける

ティッシュで遊ぶことでストレスを解消している様子であれば、十分なスペースで運動させるなど、ストレス解消につながる取り組みを行いましょう。

また、普段あまり愛猫にかまってあげられていないという方は、スキンシップを取る時間を作ってください。

飼い主に甘える時間は猫のストレス緩和につながりますから、意識的に取り組んでみましょう。

愛猫がティッシュで遊べないよう環境を変えましょう

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猫はティッシュなどの好奇心をくすぐられるものでつい遊んでしまいます。それにともなって、誤飲や事故を引き起こしかねないという危険性もあります。

愛猫を危険から守るためにも、ティッシュの保存方法を変えるなどの工夫を検討してみてください。

著者情報

U.SHOHEI

父親が犬のブリーダーをしていたこともあり子どもの頃から犬に囲まれた生活を送る。

現在は趣味の動物園・水族館めぐりから得た知識をもとに幅広く動物に関する記事の執筆をおこなっている。

得意な生物は、犬・猫・海洋生物・エキゾチックアニマル。

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