年中通して厄介な犬のダニ・ノミの対策方法をご紹介!

犬と散歩をしていると、ダニやノミが犬の身体についてしまうことがあります。
特に草むらや公園などを散歩する犬は、気を付けなければいけません。
寄生されると強いかゆみが伴うため、犬にとってはつらいはず。
この記事では、厄介なダニ・ノミの種類や対策方法をご紹介します。 2020年12月24日作成

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気を付けたいダニ・ノミの種類

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まずは、気を付けたいダニやノミの種類を見てみましょう。
事前にそれぞれの種類を把握することができれば、正しい対処ができるはずです。

マダニ

もっとも一般的なものは、マダニでしょう。
肉眼で確認することができる、大きな種類です。
犬や猫の血液を好むため、草むらなどを散歩したあとはこまめに身体をチェックしなければなりません。
血液を吸うことでかなり膨れ上がり、場合によっては、500円玉に近いサイズになることもあります。

また、体内に細菌やウイルスを保有していることが多いため、注意が必要です。
人間にも感染することがあり、死亡例も確認されています。

ヒゼンダニ

ヒゼンダニは、肉眼で見ることの難しい種類です。被毛の中に潜るため、見つけるのは困難でしょう。
身体につくと、疥癬症(かいせんしょう)という皮膚病が発症することがあります。
疥癬症は強いかゆみを伴うため、自らの身体を家具や家電にこすりつけたり、自分で強く引っかいたりするようになるでしょう。
強く引っかくことにより皮膚がボロボロになってしまい、傷口からさらに細菌などが侵入する可能性もあるため、すぐに対処をすることが大切です。

耳ダニ

ヒゼンダニの一種である耳ダニは、その名のとおり犬の耳に寄生します。
耳を激しくかゆがったり、頭を振ったりする場合には、耳ダニの寄生を疑う必要があるでしょう。
ちなみに、寄生されると耳から黒っぽいカサカサの耳垢が見られるようになります。
これは、耳ダニのフンであり、放っておくと外耳炎などを発症することがあるため、注意しなければなりません。

ニキビダニ

ニキビダニは、人間の肌にもついているといわれています。
もしも犬の身体についたとしても、すぐに症状が現れることは少ないでしょう。
健康体であれば、そこまで症状に悩まされることはないはずです。
しかし、体調不良になると急激に増殖します。
そしてかゆみや脱毛などの症状が現れるため、こちらも早期対処が大切です。

ノミ

1~2mmほどの小さな昆虫ですので、肉眼で見つけるのは難しいかもしれません。
一般的には、花壇や縁側などの日の当たらない場所に潜んでいることが多いです。
もしもノミに寄生されると、アレルギー症状が現れる場合があります。
そして繁殖力が高いため、すぐに動物病院へ連れて行かなければなりません。

犬のダニ・ノミの対策方法

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それでは本題である、犬のダニ・ノミの対策方法をご紹介します。
長時間散歩をしたり、草むらや公園を走り回ることが好きであったりする場合は、特に気を付けるようにしましょう。

こまめに犬の被毛をきれいにする

対策方法として効果的なのは、やはり日頃からこまめに犬の被毛をきれいにすることです。
月に1~2回のシャンプーはもちろん、ブラッシングも効果的でしょう。
また、ブラッシングをこまめに行うことで、肉眼で発見できることもあるはずです。

室内をきれいにする

湿度が高く暗い場所を好むため、室内を適度に乾燥させることは、対策として効果的です。
掃除機や空気清浄機で室内のホコリを取り除くことで、さらに対策になります。
また、ベットなどはお湯で洗って乾燥機にかけたりして清潔に保つことも大切です。

ダニ・ノミの予防薬を投与する

動物病院へ行くと、予防薬を投与してくれます。
価格は千円程度と安価ですし、月に1回程度の頻度で投与をすることで、犬の身体を守ることができるでしょう。

ダニ・ノミの予防グッズを使用する

ペットショップやホームセンターなどには、予防グッズが販売されています。
首輪やスプレーなど、さまざまなグッズがあるため、都度動物病院へ連れて行くのに抵抗がある人は、ペットショップなどでチェックしてみてはいかがでしょうか?

犬にダニ・ノミがついたときの対処方法

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最後に、犬にダニ・ノミがついたときの対処方法をご説明します。
早めの対処をすることが、症状の悪化の予防に繋がるでしょう。

ダニがついたときの対処方法

肉眼で見ることができるダニは、ピンセットなどで簡単に取り除くことができるように見えます。
しかし、牙を皮膚にしっかりと噛ませているため、無理やり引き抜こうとすると、頭部のみが犬の皮膚内に残ってしまうことがあるのです。
そのため、犬の身体にダニがついたときには、動物病院へ事前に連絡した上で、獣医師に取り除いてもらうことをおすすめします。
動物病院では、皮膚に直接垂らす薬や内服薬などを投与することが多いです。

ノミがついたときの対処方法

ノミを見つけた場合は、慎重に取り除く必要があります。
コームなどの目の細かいクシで取り除くことができますが、絶対にノミを潰してはいけません。
潰してしまうと、メスの場合大量の卵を抱えている可能性があります。
卵が飛び散ってしまうと、さらにノミが増殖してしまう可能性があるでしょう。
もしもノミを見つけた場合には、慎重に取り除いて水の張った容器に入れて水没させてしまいます。

ダニ・ノミには要注意!慎重に対処しよう

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ダニやノミは、犬に寄生をすることで強いかゆみを引き起こします。
放置してしまうと、犬はかゆみを感じるために身体を強く引っかいてしまい、脱毛や傷などができてしまいます。

また、傷口からさらに細菌などが侵入してしまい、重篤な症状になる可能性もあります。そのため、発見したらすぐに対処をすることが大切です。
自力で取り除くこともできますが、獣医師に処置してもらうのがおすすめです。

また、日頃から犬や室内環境をきれいに整えておくことが、ひとつの対策になるでしょう。被毛の手入れ、こまめな室内の清掃を1年を通して行いましょう。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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