猫と車で移動するときは何に気を付けたら良い?

愛猫といっしょに遊びに出かけることは少なくても、動物病院への通院や、引っ越しなどで移動をしなければならないときがあるでしょう。
猫に負担がかからないように、車で移動する人も多いのではないでしょうか?
この記事では、猫と車で移動するときの準備や注意点などについてご説明します。 2020年11月27日作成

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猫と車で移動する前の準備

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猫と車で移動するには、さまざまな準備が必要です。
まずは、準備をしておいたほうが良いものを見ていきましょう。

キャリーケースを用意する

猫に車の中のストレスを軽減させるために、まずキャリーケースを用意しましょう。
安定性を考慮し、ケースタイプのしっかりしたものがおすすめです。
キャリーケースの中には、猫や飼い主のにおいがついたタオルなどを敷いておくと、さらに良いでしょう。
また、キャリーの中に猫を入れていても視界が広ければ緊張してしまいます。
そのため、キャリーにタオルや毛布などをかけて視界を遮ることで、猫は安心してくれるはずです。

おもちゃ

猫がキャリーの中で緊張しないために、遊び慣れたおもちゃを入れておくのもおすすめです。
ただし、喉に詰まらせたり怪我をしたりすることのないような、少し大きめのおもちゃを選ぶようにしましょう。

トイレ

短時間の移動であれば良いですが、引っ越しなどで長時間の移動をしなければならないときはトイレも用意しておく必要があります。
キャリー内に設置できるような、小さめのポータブルトイレを設置すると良いでしょう。

キャットフード・水

これも、長時間の移動の場合にのみ準備しておいたほうが良いものです。
車で移動するときには猫も車酔いによる嘔吐の可能性があるため、なるべくキャットフードは与えないようにしたほうが無難でしょう。
水はケース内でこぼれてしまわないように、ケースに固定できるタイプのものを準備しておくことをおすすめします。

ウェットシート・ゴミ袋

猫が粗相をしたり嘔吐をしたりしたときのことを考えて、ウェットシートを準備しておきましょう。
ケース内が汚れたままだと不衛生ですし、猫のストレスにもなります。
また、ウェットシートで拭いたものなどを入れる小さなゴミ袋もあると良いです。

保冷剤

夏の暑い時期に限りますが、熱中症対策として保冷剤も準備しておくと良さそうです。
保冷剤をそのままケースに入れるのは冷えすぎてしまうので、タオルで包んだ保冷剤を設置しましょう。

猫と車で移動する際の注意点

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それでは本題である、猫と車で移動する際の注意点について見てみましょう。
これらをしっかりと守ることで、猫が車に苦手意識を持たなくなることが期待できます。

猫の体調のチェック

猫にとって車に乗るということは、年に数回あるかないかという一大イベントです。
そのため、車での移動はストレスになることが多いでしょう。
体調不良のときに車で移動をすると、猫の身体に大きな負担がかかってしまいます。
車で移動する数日前から猫の体調のチェックを行い、異常がないかを見ておく必要があるでしょう。

車に乗る日の朝は食事を与えない

先述したように、猫と車で移動する際は食事を与えないほうが無難です。
食事をすることで、嘔吐や車酔いの原因にもなるでしょう。
しかし、空腹が原因で車酔いをする猫もいるため、一概に食事を与えないほうが良いというわけではありません。
猫の体調や体質を踏まえて、その日の朝に食事を与えるかどうかを考えると良いでしょう。

キャリーから出しても良い?

猫は慣れない場所では、警戒してあまり動かなくなります。
しかし慣れない場所でも動じない猫であれば、キャリーの中で長時間じっとしているのもストレスになるでしょう。
そのため、車を完全に締め切った状態で、絶対に猫が外に飛び出さないと言い切れるのであれば、猫をキャリーから出しても構いません。
ただし、猫が手の届かない場所に潜ってしまわないように、タオルなどで車の隙間を埋めておく必要があります。
また、運転中に猫を車内に放すと思わぬ事故の原因にも繋がるため、避けましょう。
猫をキャリーから出す場合は、必ず停車した状態にしましょう。

猫に車に慣れさせるコツ

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最後に、猫が車を嫌がらなくなる、車移動に慣れさせるコツをご紹介します。
もちろん、これらを試しても車が苦手だという猫はいるため、無理強いをしないようにしてください。

キャリーに慣らす

まずは、猫にキャリーに慣れてもらう必要があります。
慣れない場所へ向かうために、慣れないキャリーに入って慣れない車に乗るのでは、車好きになる見込みはないでしょう。
そのため、キャリーの中の居心地も悪くないと感じてもらうために、キャリー内で食事やおやつを与えてみましょう。
食事をキャリー内で行う習慣をつけることで、キャリーに対して苦手意識が低くなっていくはずです。

車の音に慣れさせる

猫がキャリーに慣れたら、実際に車を見せてみましょう。
キャリーに入れた状態で、車のもとへ行きます。
猫がエンジン音に驚いてしまわないように、事前にエンジンをかけておくと良いでしょう。
まずは遠くから猫に車を見せて、興味があるようであれば近づいてみます。
そして、実際に車の中にキャリーを置いてみましょう。
これを何度か繰り返すことで、猫は徐々に車に慣れていくはずです。

車を走らせてみる

猫がキャリーと車に慣れてきたら、車を走らせてみます。
車の揺れに驚くかもしれませんが、猫に優しく声をかけてあげながら近くをドライブしてみましょう。
可能であれば、猫が懐いている家族などの同乗者に、リードやハーネスをつけた状態の猫を抱っこしてもらいながらドライブをしても良さそうです。

猫は基本的に車の移動が苦手

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猫は、車に限らず電車や飛行機などの移動が苦手です。
飼い主がそばにいたとしても、慣れない場所で過ごすのは猫にとってストレスになります。
犬は飼い主がそばにいれば慣れない場所でも平気だといわれていますが、猫はそうではありません。
猫が慣れない車の移動も安心して過ごすことができるように、私たち飼い主にできる限りのことはしてあげましょう。
事前にキャリーケースなどの準備をしたり、猫に車に慣れさせたりすることで、車の移動でも少なからず負担は減るはずです。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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