犬がトイレをしない?トイレを我慢する理由と対処方法について

最近、愛犬のトイレの回数が減っていると感じることはないですか?
いままではこまめにトイレをしていたのに回数が減ったということは、もしかしたらトイレを我慢している可能性があります。
犬がトイレを我慢するのは健康を害するリスクがあるため、なるべく早めに対処したほうが良いでしょう。 2020年11月24日作成

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犬がトイレを我慢する理由

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まずは、犬がトイレを我慢する理由を見てみましょう。
もしかしたら、原因は飼い主にある可能性が考えられます。

生活環境が変わったから

引っ越しや模様替えなどで生活環境が変わり、犬のストレスとなっている可能性があります。
犬は小さな変化もストレスを引き起こし、それが原因でトイレを我慢してしまうことがあるため、模様替えをするときなどは注意が必要です。
特に引っ越しは住んでいる場所や部屋などが急にガラリと変わってしまうので、犬にとっては大きなストレスとなることが考えられます。
引っ越し作業中はケージなどでじっとしていることが多いため、それがストレスの原因となっていることもあるでしょう。

飼い主に叱られたから

それまで普通だったのに、最近になって突然トイレを我慢するようになったと感じる人は、おそらくこれが理由でしょう。
トイレシートから漏らしてトイレをしたときや、トイレシート以外の場所でトイレをした際に「こら!なにしてるの!」と叱ってしまう人がいます。
飼い主からすれば、「トイレシートからおしっこが漏れたこと」や、「トイレシート以外の場所でトイレをしたこと」に対して叱っているのでしょう。
しかし、犬は叱られた原因を「トイレをしたこと」だと考えてしまいます。
すると犬は「また室内でトイレをすると叱られる」と考えるようになり、我慢するようになってしまうのです。

トイレシートが汚れている

几帳面な性格の犬の場合は、トイレシートが汚れているのが嫌で我慢している可能性があります。
特に多頭飼いの場合は、ほかの犬のおしっこがトイレシートに付いており、それが嫌でトイレシートがきれいになるのを待っているのかもしれません。

落ち着かない場所にトイレがある

部屋の真ん中などの目立つ場所にトイレがあると、落ち着いてトイレをすることができません。
大型犬の場合はトイレシート自体が大きいため設置場所に困ることもあるでしょうが、目立つ場所にトイレシートを敷くのは避けたほうが良いでしょう。

犬がトイレを我慢するリスク

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犬がトイレを我慢することで、どのようなリスクが挙げられるのでしょうか?
愛犬の健康を守るためにも、トイレはしたいときにさせてあげることが理想です。

膀胱炎

まず、犬がトイレを我慢することのリスクとしては、膀胱炎になることが挙げられます。
私たち人間も発症するもので、おしっこを溜めている膀胱に細菌やウイルスが入り込んで炎症が起きてしまう病気です。
膀胱炎はトイレを我慢するとかならず発症するものではありませんが、こまめにトイレをさせることで膀胱炎のリスクをある程度回避することができます。
発症すると、血尿やおしっこのときの痛みなどが挙げられるため、さらにトイレを我慢しようとしてしまうかもしれません。

一度膀胱炎を発症してしまうと再発しやすいといわれているため、十分に気を付ける必要があります。

犬がトイレを我慢できる時間は最長で12時間ほどされています
もちろん、そんなに我慢させず、こまめにトイレをさせてあげましょう。

尿路結石

尿路結石とは、尿の中に含まれるミネラル同士が合わさり、結石となってしまう状態のことです。
尿路結石はおしっこのときに激しい痛みを感じるので、犬はトイレをしたくなくなるかもしれません。
重症化すると、結石が尿道で詰まってしまいおしっこをすることができなくなる可能性があるため、なるべく早めに対処をする必要があるでしょう。

犬がトイレを我慢するときの対処方法

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それでは、犬にトイレを我慢させないためには、どうすれば良いのでしょうか?
飼い主の意識を変えることで、犬は家でのびのびと生活ができるようになるかもしれません。

トイレの場所を変える

犬が落ち着いてトイレをすることができるように、トイレの場所を変えてみましょう。
なるべく静かな場所で、部屋の隅にトイレを設置してみます。
そうするだけで、トイレの問題が解決するかもしれません。

トイレのコマンドを教える

あまり推奨される方法ではないですが、ほかのしつけと同様にトイレのコマンドを教えておくのもひとつです。
そわそわしてトイレを我慢しているような素振りを見せたら、外に連れて行き「しっこ、しっこ」や「トイレ」などと言い続けましょう。
そして犬がトイレをすることができたら、思い切り褒めてあげます。
これを何度か繰り返すことで、飼い主の合図があれば室内でもトイレをして良いんだと考えるようになるはずです。
そして室内のトイレシートの上でトイレを済ませることができたら、大げさに褒めてあげましょう。
犬にトイレシートの上はトイレとして使って良いんだと感じさせれば、トイレを我慢することはなくなります。

トイレシートをきれいにする

トイレシートが汚れているのが嫌なのであれば、その都度トイレシートをきれいなものに変えてあげましょう。
経済的な面でトイレシートを使いまわすという人もいるでしょうが、きれい好きな犬に対してはなるべく常にトイレシートをきれいな状態にしてあげることがおすすめです。
もしも一度使用しただけで新しいものに変えるのがもったいないと感じるのであれば、小さなトイレシートを何回か重ねて、汚れた部分だけを取り換えるようにすると良いでしょう。

犬がトイレを我慢しないように飼い主が努力しよう

犬がトイレを我慢する理由のほとんどは、飼い主によるものです。
飼い主に叱られたから、引っ越したから、トイレをおかしな場所に置くからなど、さまざまな理由でトイレを我慢するようになってしまいます。
落ち着いて堂々とトイレをすることができるように、私たち飼い主が努力をする必要があるでしょう。
犬がトイレを済ませたら思い切り褒めてあげ、トイレシートをきれいなものと取り替える。
これをするだけで、犬はトイレを我慢しなくなることが期待できるはずです。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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