犬のトリミングは何から始める?正しい順番を理解しよう!

犬のトリミングを成功させるためには、ただしい順番を理解することが大切です。
シャンプーやカット、ドライに至るまで、順番通りに行うことで、手際よく作業ができるようになります。
そこで今回は、トリミングをする際の手順について解説します!
2020年11月17日作成

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「自分でトリミングできたらどんなに楽だろう…」と考えたことはありませんか?
そんな方のために、今回はトリミングの手順について解説していきます!

そもそもトリミングってなに?

トリミングとは、犬の体調管理全般をさす「グルーミング」の一種です。

トリミングサロンでは、爪切りや歯磨き、肛門腺絞りなどのグルーミングをしていますが、これらグルーミングの一部に、被毛のカット(トリミング)が含まれます。

トリミングの流れや効果・効能については、後ほどじっくりと解説していきます!

トリミングの頻度

トリミングの頻度は、月に1回が理想的です。
しかし、犬種や季節によって、必要な回数は異なってきます。

季節による換毛期が無いシングルコートの犬種(ビーグル、フレンチブルドッグ、プードルなど)は、トリミングが必要です。
その反対に、換毛期があるダブルコートの犬種(柴犬、チワワ、ゴールデンレトリバーなど)はトリミングが不要だと言われています。

ですが、ダブルコートでもトリミングが必要な犬種もいますので、愛犬にトリミングが必要なのかを、事前に確認しておきましょう。

トリミングの効果・効能

トリミングをすることで、犬にはさまざまな良い影響があります。
具体的なものをいくつかご紹介します!

◇体を清潔に保つ

トリミングは、犬の体を清潔に保つ役割をはたします。
とくに長毛種の犬は、長い毛によって体に雑菌が繁殖しやすいので、日頃のケアが大事になってきます。

◇病気の発見につながる

毛が長くなりすぎると、体に発生している異常に気づきにくくなります。

体を目視しなくてはわからない病気の一例に、皮膚疾患があります。
皮膚疾患をそのまま放置すると、治療にかかる費用も時間も長くなってしまうため、早期発見が重要です。

◇害虫から犬を守るため

定期的にトリミングをすることで、ノミやダニなどの害虫から、犬の体を守ることができます。

トリミングで毛の量を減らし、害虫が住み着く場所を少なくすることで、散歩中に害虫が付着するリスクを下げられます。

◇ケガの発生を防止する

毛が長く、毛量が多いと、歩行するときに転倒する、目に毛が入るなどのトラブルが起こりやすくなります。

とくに、滑り止めの役割をはたす肉球まわりの毛が多くなると、歩行中にブレーキをかけられず転倒する恐れがあり、とても危険です。

◇夏場の熱中症予防

トリミングをすることで、熱中症の予防につながります。

犬は人間より地面に近いところを歩きますので、暑さの影響をもろに受けてしまいます。

そのため、夏場の散歩あと、熱中症により犬が犠牲になる事故が発生するのです。

体にこもる熱を減らし、熱中症になるリスクを下げるためにも、トリミングは効果的な方法です。

◇オシャレを楽しめる

トリミングで、犬の見た目をスッキリさせ、オシャレに変身させることができます。

トリミングサロンでは、仕上げにリボンを付けてくれるところもあるので、とてもかわいらしく変身しますよ!

トリミングの手順

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トリミングの手順はサロンや飼い主により違いがありますが、主要な流れは以下のようになります。

(1)事前チェック

トリミングをはじめる前に、皮膚の状態や体調の良し悪しをチェックします。
このとき、皮膚が赤くなっている、ケガをしている、体調が悪そうなど、異常を感じたらトリミングは中止しましょう。

トリミングによる体温の低下やストレスで、さらに症状が悪化する可能性があります。
※トリミングサロンでは、このときに「爪切り」や「耳掃除」をするところもあります。

(2)ブラッシング

カットやシャンプーをしやすくするため、ブラッシングで事前に毛玉を取ります。
ブラッシングをする際は、犬が飽きてしまうのを防ぐため、短時間で終わらせるようにしましょう。

また、ブラッシングを定期的に(できれば毎日)行うことで、毛玉を防ぎ、皮膚の健康を保つ効果も期待できます。

(3)体を濡らす

お湯をかけて、体全体を濡らしていきます。
そのときの適温は、37度~38度ほどが理想です。

体を濡らすときは、体→顔の順番で行いましょう。
いきなり顔から濡らしてしまうと犬が驚いてしまい、この後の作業を嫌がるようになってしまうかもしれません。

尻尾から頭に向かうようにお湯をかけると、犬が暴れることはありません。

(4)シャンプー・リンス

体全体の汚れを落とすように、シャンプーで洗っていきます。
シャンプーとリンスを洗う順番は、お湯をかけるときと同じように、体→顔になります。
汚れがつきやすい足の裏、脇の下、肛門などは念入りに確認し、綺麗にしましょう。

顔まわりを洗うときは、シャンプーを直接かけるのではなく、洗面器にシャンプー液をとかしてからかけるようにすると、体に馴染みやすくなります。
この際、目にシャンプーが入らないように注意してください。

リンスはとくに使用しなくてもいいですが、使用する際は首下のみで問題ありません。
毛玉ができやすい部分の毛を、重点的にリンスでほぐすのがポイントです。

(5)乾燥させる

犬の体を、タオルとドライヤーを使って乾燥させます。
このとき、ドライヤーを近づけすぎると犬が熱風でやけどをしてしまうので注意が必要です。
犬からドライヤーを30㎝ほど離して作業を行えば、やけどのリスクを軽減できます。

ドライヤーの音にびっくりする犬もいますので、声をかけて犬を落ち着かせましょう。

(6)カット

毛をハサミやバリカンを使ってカットしていきます。
自宅で行う場合は、足裏の毛からカットしてみましょう。

顔まわりは犬が警戒しやすく、動いた拍子に大ケガをさせるリスクが高いため、とくに慎重に行います。

慣れないうちは、コーム(くし)からはみ出た毛をカットするだけにしておきましょう。

(7)仕上げ

最後にカットできていない箇所がないかを確認をします。
各所の微調整を行い、リボンなどの装飾を付けて完成です!

トリミングで愛犬をかわいく健康にできる

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トリミングを行うことで、皮膚病やケガ、害虫による被害など、愛犬の健康状態を把握できます。

そのうえで、その都度適切な処置を行い、愛犬の健康維持に努めましょう。

また、自宅でのトリミングが難しい場合は、プロに相談するのもひとつの方法。

自宅でトリミングをする際のポイントやコツを教えてもらうことで、ケガのリスクや出来上がりの質に大きな差が出ます。

愛犬にトリミングをしたことがないみなさん、是非この機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

著者情報

U.SHOHEI

父親が犬のブリーダーをしていたこともあり子どもの頃から犬に囲まれた生活を送る。

現在は趣味の動物園・水族館めぐりから得た知識をもとに幅広く動物に関する記事の執筆をおこなっている。

得意な生物は、犬・猫・海洋生物・エキゾチックアニマル。

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