散歩が好きな猫にはハーネスをつけて安全に

猫に屋外を散歩させる際はハーネスが便利です。今回は、猫の散歩が必要なのか、また注意点やおすすめのハーネスをご紹介します。 2020年08月24日作成

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そもそも猫に散歩は必要なのか?

出典:https://www.shutterstock.com

完全室内飼いの猫を飼っている飼い主さんは、「猫に散歩させるべきなの?」と疑問に思うのではないでしょうか。結論から言うと、獣医さんによっても意見が分かれるため、どちらが正解とは言いにくいのが現状です。

猫を散歩させるメリットがある反面、デメリットもあります。猫を飼うのであれば、完全室内飼いを推奨する意見もとても多く、散歩させるために外に出すことは危険を伴うとして認識されているケースも少なくありません。

ただ、屋外に出掛けることで気晴らしになり、ストレス発散につながり、外に出たがる猫もいるようです。しきりに外に出たいと催促する猫は、散歩も飼い主さんとの良い関係を築く1つの要素になるのかもしれません。

犬の散歩とは目的が違う

犬は、運動不足解消あるいは排泄のために散歩が必要となる場合が多いです。しかし、猫の場合は、メリットもある反面デメリットも多くあり、病気や事故の予防など入念な準備が必要です。
猫の場合、その猫が散歩を好むのであれば、気分転換やストレス解消を目的に散歩させるのも1つの手段という考え方もあります。犬のように毎日散歩に行くべき、というよりは、「外に出たがるのであれば必要に応じて」といったように、散歩させる目的は犬とは違うことを認識しておきましょう。

猫の散歩があまり推奨されない理由

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一般的には、猫は完全室内飼いが推奨されています。それは、屋外に出ることで病気や怪我、事故などのリスクが格段に高まるからです。外飼い猫と室内飼いの猫とでは、平均寿命に5年もの差があり、明らかに外飼いの猫の方が寿命が短いと言われています。

それだけ、屋外には危険がたくさんあります。他の猫や動物との喧嘩、車などとの交通事故、植物や化学物質による中毒、ノミやダニなどの感染症など、命取りになるリスクが室内よりも格段に多いのは明らかでしょう。

子猫の頃から室内で生活してきた猫は、屋外に出ることにストレスを感じることも多いです。知らない場所に行く緊張、嗅いだことのない匂い、聞いたことのない音など、恐怖に感じるようであればデメリットが大きいです。ストレス解消のつもりが、逆にストレスを増やすことにもつながるため、屋外に出たがらない猫をわざわざ連れ出すのはおすすめしません。

散歩に出たがる猫もいる!?

家の中からほとんど出たことのないような猫は、屋外の景色や風に興味をもつことはあっても、いざ外に出すと腰が引けてしまったり固まってしまったりと、落ち着かない様子を見せることが多々あります。

もちろん、個体差はありますが、屋外に出ることを嫌がるようであれば、無理に出す必要はありません。

その一方で、外に出たくてたまらないと言わんばかりに、屋外に出たがる猫もいます。例えば、屋外でしばらく育って保護された猫や、好奇心が強い猫などは、玄関や窓が開いた隙に飛び出してしまうこともあるかもしれません。

猫が散歩をするメリットとデメリット

屋外に興味をもつ猫に限りますが、散歩をすることで様々な刺激を受けて気晴らしになることもあるようです。四季の環境の変化や外の匂い、風、音、家の中にはいない虫や草の感触など、興味をそそる部分はたくさんあるでしょう。しっかりと出歩くことで運動になり、体を動かすことが好きな猫にはストレス解消にもつながります。また、病院などの受診がストレスになる猫にとっては、散歩によって外の環境に慣れることができるかもしれません。

しかし、ノミやダニ、フィラリアの予防や、ワクチン接種による感染症予防が必須です。さらに、他の猫との喧嘩や事故に遭遇しないような対策も必要です。何より、飼い主さんのもとを離れて迷子になってしまったり、脱走してしまうと、とても危険です。首輪だけのリードはするりと抜けてしまう恐れもあるため、ハーネスを使って離ればなれにならないように注意しましょう。

ハーネスの種類と特徴

猫の散歩時は、離ればなれになってしまわないように、ハーネスの装着がマストです。ハーネスにも、いくつか種類がありますので、選ぶ際の参考にしてみてください。

猫用ハーネスは、紐だけでできた着脱の簡単なものから、ベストにリードがついたものまで様々です。紐だけのハーネスの中には首と胴の2箇所を固定できるものもありますが、これは紐が食い込んでしまうため、長時間の散歩には不向きかもしれません。

散歩好きな猫には、ベストのような服にリードがつけられるタイプのものが良いでしょう。ベストに前足を通しマジックテープ等でとめ、そこに背中の部分にリードをつける形のものが一般的。猫の体のサイズに合ったものを選ぶ必要はありますが、体に負担をかけにくくおすすめです。

おすすめのハーネス4選

実際に、多くの飼い主さんに選ばれているおすすめのハーネスをご紹介します。

ゴロにゃんオリジナル 猫用ハーネス

ネコ用品専門店が考えた、国産の猫専用ハーネスです。特許取得済みのダブルブロック構造により、より脱げにくくなっています。サイズはS~LLまでの4種類あるため、猫のサイズをきちんと測って適正なものを選びましょう。


ゴロにゃんオリジナル 猫用ハーネス

nekosekai キャットハーネス

派手すぎない色合いと着けやすさが魅力の猫用ハーネスです。ベストのように簡単に着脱できます。通気性の良い素材を使用しており、ムレが気になる場合にもおすすめです。災害避難時に備えて購入している飼い主さんも多いようです。


nekosekai キャットハーネス

快適おしゃれ猫 ハーネス

中央のリボンと、小花などの柄が可愛いハーネスです。着脱が簡単で、ベストのように洋服を着ることが苦手な猫でも使いやすいようです。


快適おしゃれ猫 ハーネス

iCat猫用コンフォートハーネス

ベスト型の猫用ハーネスです。長めの襟がついており、本当にベストを着用しているような見た目がキュート。前足を通す穴は大きめに作られており、動きやすいように改良。脇の部分は痛くなりにくい素材が使われています。


iCat猫用コンフォートハーネス

猫用ハーネスを選ぶ時はきちんとサイズを測って

外に出てパニックになったり、暴れたりする猫には、そもそも散歩は向いていません。しかし、外出を好む猫であれば、できるだけ危険な箇所を避けて散歩させてあげても良いでしょう。その際は、ハーネスをつけて脱走防止をすることが大事です。

ハーネスを購入しても、実際に着用するとするりと脱げてしまったり、逆にキツすぎたりする失敗はよくあるといいます。ハーネスを購入する際は、きちんと猫のサイズを計測しましょう。

参考サイト

ネコ用品のゴロにゃん 楽天市場店(参照日2020-7-23)
https://item.rakuten.co.jp/56nyan/13001-01/

nekosekai 楽天市場店(参照日2020-7-23)
https://item.rakuten.co.jp/necosekai/mdr-55386/

sobuy.shop(参照日2020-7-23)
https://item.rakuten.co.jp/sobuy/prctsk001/

iCat【猫首輪&猫グッズ】(参照日2020-7-21)
https://item.rakuten.co.jp/icat/12496-/

著者情報

こば

小さな頃から保護された犬や猫を迎えて生活。現在は黒猫の「ジジ」に翻弄されながら、発見と感動の毎日を送っています。
実体験を振り返りつつ、飼い主さんの役に立つような情報を分かりやすく記事にすることを目標にしています。

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