犬用バリカンのおすすめを紹介！自宅トリミングのメリットと手順

伸びた毛や余分な毛を整える犬のトリミング。犬種によっては定期的なお手入れが望ましいですが、時間や金銭的な面からサロンに通うのを負担に感じてしまう方も多いでしょう。

しかし、専用の道具があればトリミングを自宅で行うことも可能です。自宅トリミングのメリットは、主に「トリミング代の節約」と「ストレスの軽減」が挙げられます。

自宅トリミングを行うには、バリカン、スリッカーブラシ、コーム、爪切り、ハサミなどの道具が必要です。全部そろえるとお金はかかりますが、道具の準備代だけで済みます。サロンに通うことを考えると、自宅で数回トリミングをすれば元が取れますし、家でカットができればサロンではシャンプーだけで済むことも増えてきます。

また、犬が慣れている自宅で行うため、慣れない環境によるストレスを受ける心配も少なく済みます。

では、自宅トリミングをする際の手順とバリカンの使い方を見ていきましょう。


手順１. ブラッシング
スリッカーブラシを使ってある程度の抜け毛や毛もつれを取ることで、バリカンを入れたときにスムーズでキレイに仕上げることができます。また、シャンプーをする場合も事前にブラッシングをしておくと汚れが取りやすくなり、ドライヤーで乾かしやすくなります。


手順２. 爪切り
次は、爪切りです。爪切りとブラッシングは逆でも大丈夫ですが、爪が伸びていたら最初にカットしてあげると犬が抵抗したときのケガ防止につながります。爪切りができるなら、爪切りを先にしてあげるといいでしょう。
もし爪切りをどこまでやればいいのかわからない場合は、プロに任せるのもひとつの手段です。爪切りだけなら、500円程度でしてくれるところもあります。


手順３. バリカンで余分な毛をカット
バリカン前の準備が終わったら、バリカンで余分な毛をカットしていきます。バリカンをかけていく順番は「足裏→お尻（肛門）周り→体」です。

バリカンの持ち方は、下から支えるようにして持つといいでしょう。上から包み込むように持つと動かしにくくて安定感に欠けてしまい、とっさの動きに反応が遅れてしまうため、必ず下から持つようにしてください。

足裏は、肉球からはみ出ている毛を1mmの刃で剃ります。お尻周りは、肛門周囲の毛を外側に向かってカットします。このとき必ず尻尾だけでなくお腹の下に腕を通して支えてあげてください。お腹の下から腕を通し、通した腕で肛門周囲が見えるように尻尾を上げるイメージです。突然座ってしまい、バリカンで傷付けてしまうとのを避けることができます。

体のカットをするときは、首からお尻にかけてまっすぐバリカンを入れていきます。必ずバリカンを入れる向きと逆に皮膚を軽く引き、皮膚がバリカンに巻き込まれないようにしてください。特にお腹や顔周りのカットは、急に犬が動いたときに傷付けやすい部分です。

細心の注意を払って、ゆっくりバリカンを入れていくようにしましょう。

バリカンとひとくちに言っても、バリカンの種類はさまざまです。そこで、おすすめのバリカンを全身用と部分カット用に分けて６つピックアップしました。ご紹介するのは部分カット用、全身用ともにコードレスタイプのものです。

アタッチメント付きや低振動など、自分が使うことをイメージしながら選んでみてください。では、それぞれのバリカンのポイントを見ていきましょう。

充電式のコードレスタイプの犬用バリカンです。3mm、6mm、9mm、12mmのアタッチメントが付いているので、長さ調整がスムーズにしやすく、犬の毛の部分カットと全身カットが1台で行えます。

アタッチメントを付けていない状態は1mmで、犬の足裏やお尻周りなどの部分カットに適しています。水洗いができ、お手入れが楽な点もポイントです。

こちらの充電式の犬用コードレスバリカンは、本体ごと丸洗いできるのでお手入れが簡単です。

5段階のダイヤルで刈る長さを調節でき、犬の毛を刈りすぎてしまうこともありません。3mm・6mm・9mmのアタッチメントを使えば、短いカットからトイプードルのようなふわふわのカットも自由自在。部分カットから全身カットまで使用可能です。

摩擦に強いセラミック製の刃と、刃こぼれしにくいステンレス製の刃が採用されています。

本体にくびれがあり、手にフィットする形状の犬用全身カット用のバリカンです。

コンパクトで扱いやすく、約100gと軽量なので犬の毛の全身カットでも疲れにくいのが特徴。乾電池式のコードレスタイプなので、トリミングの場所を選びません。基本は1mmですが、付属のアタッチメントを使えば、3mm、6mm、9ｍｍ、12mmに調整が可能。刃は水洗いもできます。

部分カット用のバリカンで、犬の足の裏の毛やお尻周りの細かい部分も楽にカットできます。

約100gと軽量、低振動の静音モーターと、バリカンに敏感な子や怖がりやすい子にも向いているタイプです。乾電池式のコードレスで、場所を選ばずにお手入れが可能。長毛から短毛の子まで、幅広く使用できます。

バリカンの刃はステンレス製で刃こぼれしにくく、小石の巻き込みにも強いので、お散歩のあとのケアにも最適です。

乾電池式でコードレスタイプの犬用バリカンは、持ち運びにも便利。1mm刃なので短く自然に刈ることができ、特にチワワのような足の小さな小型犬の部分カットに最適です。

セラミック製の刃先は丸く加工されており、愛犬の肌を痛めにくく、優しいカットを実現します。静音設計なので、音にびっくりしやすい子でも使用しやすいでしょう。

単3電池1本のコードレスタイプで、持ち運びしやすい犬用のミニバリカンです。

スリムなボディに加え、約95gのコンパクトサイズなので、小回りが利き、細部までのカットにも適しています。刈りすぎを防止できる3mmと6mmの専用アタッチメント付きなので、失敗を未然に防ぐこともできます。

小型犬・幼犬の全身カットや、大型犬の部分カットなど、幅広い用途で手軽に使えます。

犬を自宅でトリミングするメリットと手順、そしておすすめのバリカンを6つご紹介しました。

慣れないうちは大変だと思いますが、急な動きに注意しながら行なえば、自宅での犬のトリミングも難しくありません。また、カットの長さを調整できるバリカンや、犬種のサイズに合わせて部分カット専用のバリカンを持っておくと、作業をスムーズに進めやすくなります。

ただ、あれもこれもとそろえてしまうと逆に使わない可能性も出てくるので、自宅のトリミングをどこまで行うのか？体のカットもするのか？など、よく考えて選んでみましょう。