猫の老化はどんな変化とともに訪れる?行動と見た目のサインとケアについて

猫は比較的長生きをする動物ですが、7歳を過ぎれば老化は始まります。猫が老化し始めるサインを見逃さないようにして、シニア期をスムーズに迎えましょう。 2019年12月13日作成

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猫は20年近くも、飼い主一家と生活をともにすることも、珍しくはありません。ペットとして長く一緒に暮らすことができる動物の部類に入ります。

猫がシニア期に入るのは7歳頃で、人間に換算すると50歳前後になります。この時期がくれば、猫の生活もシニア対策が必要になります。

猫の老化のサインを、紹介します。

行動の変化によるサイン

以前より長時間眠るようになった

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猫が老化してきたな、と感じる行動の変化のひとつに、睡眠時間が長くなるということがあります。これがよく聞かれる声ですね。

いつも楽しそうに遊んでいる性格の猫だと感じていたのに、いつの間にか長時間眠るようになったという変化が目立つようになります。

最近は、室内飼いの猫が多いため、子猫時代からよく寝ていて変化に気づかないこともありますが、老化のサインの中に、睡眠時間の増加があります。少し気をつけてチェックしてください。

あまり食欲がなくなった

運動量が減ることや、内臓機能が低下することで、若い頃のように食べなくなってしまうことも。今までドライフードを食べていた猫が、あまり食べなくなってしまった場合には、トッピングなどで工夫をしてみるのも、いいでしょう。

猫は一気に食べる性質ではないので、水分量の多いフードを一度に多く与えるより、少しずつ何度かに分けてみるのもいいですね。

若いときのような俊敏さや運動神経がない

以前はもっと、サッと動いていたと感じることが多いかもしれませんね。老化とともに、猫の特徴ともいえる瞬発力も低下しがちになってしまいます。

猫らしい、スマートで素早い動きではなく、ノロノロと億劫そうに動くことが増えてきて、気になるようになれば、それは老化のサインのひとつかも。

同時に運動神経も落ちてしまうので、以前には軽く上がれた高い場所に飛び上がれなくなるということもあります。

見た目の変化によるサイン

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毛艶が悪くなる・毛の量が減る

猫はきれい好きで毛づくろいをよくする動物ですが、老化が進むにつれて、毛づくろいをあまりしなくなってきます。

自分自身の手入れである、毛づくろいをしなくなることに伴って、毛艶も悪くなり、毛の量も減ってきます。毛艶の悪さや毛量の減りは、内臓機能が落ちることも関係しています。

顔を中心に白髪が増え始める

白猫はわかりにくい変化ですが、毛色がはっきりしている猫の場合は、目に見える老化のサインです。顔に白髪が生え始め、全体が白っぽくなります。

愛猫の老化を感じるサインですね。動きは敏捷で、他に老化のサインがあまりないのに、顔が白くなるのは比較的早い猫もいます。

筋肉の衰えからやせ細り始める

運動能力が落ち、筋力が衰えるため、動きが少なくなります。そのため筋肉が削げてきて、やせ細り始めます。

食欲がないことでやせてくるという理由もあります。今まで摂取できていた、たんぱく質の必要量が摂取できないために、筋肉量が落ちてしまうということも、ひとつの原因です。

無理のない程度に動くように促して、良質のたんぱく質が含まれたフードを与えましょう。

サインを見逃さない

老化が始まった猫に表れるサインは、前述のとおり、行動や見た目のわずかな変化です。年齢を重ねていき、老化がさらに進むと、より顕著な変化がサインとして表れます。

以下のようなサインを見逃さないように注意しましょう。

・トイレの失敗など認知の訪れ

・睡眠時間の増加で太ることも

・内臓機能が低下することで病気にかかりやすくなる

・体温調節がうまくいかず寒がる

若いときには元気で考えられなかったことが、猫の体の中で起きてくるようになります。

認知の症状は、わかりにくいことがありますが、トイレの失敗や夜鳴き、何度も食事を欲しがるなど、異常行動として表れがちです。

猫の老化が始まったら?必要なケアをして快適に!

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実際に愛猫の老化が始まったら、戸惑ってしまいがちですが、どのようなことに気をつけて世話をすればいいでしょう。

基本となる点を紹介します。

身体の清潔を保つためのケア

猫は自分で毛づくろいをすることができなくなるので、飼い主が清潔保持をすることが必要になります。タオルで汚れを拭き取り、ブラッシングをして、できるだけ毛艶の維持をしましょう。

猫が生活しやすい環境に改善を

以前は飛び上がっていたキャットタワーや、飛び降りていたソファ、そういったものの上り下りが無理になります。自分では高低差のない場所でしか、生活できなくなるので、老化した猫に見合った環境を整える必要があります。
段差をなくして危険防止対策をしましょう。
フードや水の食器は、猫の行動範囲内で、飲食しやすい位置に。
特に、認知症が進んできた猫は、予測できない行動に出ることもあるので、危険なものを遠ざけるように注意が必要です。

病気予防に努める

内臓機能が低下して、抵抗力や免疫力が落ち、病気にかかりやすくなるので、健康診断を定期的に受けるなど、しっかり病気予防を。

今までのフードを、栄養面から見直すこともいいでしょう。風邪をひかないように、寒さ対策も忘れないように。

猫の老化に気づいたらシニア期の生活に切り替えを

猫の老化サインに気づいたら、シニア期のケアを始めましょう。シニア猫として、今までとは違うペースで生活することが必要になります。

シニア用フードも市販されていますが、実際には栄養や成分で、特に変化がない製品も多く、むしろ高たんぱくのフードを与えたほうがいいこともあります。医師に栄養相談をしてみましょう。

室内飼育で長寿傾向の猫ですが、その分老化が始まってからの生活は長くなり、ケアが大切になります。愛猫が老化のサインを出していたら、快適なシニア生活が送れるように工夫しましょう。

著者情報

UCHINOCO編集部

UCHINOCO編集部では、ペットに関するお役立ち情報をお届けしています。

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