「お手」と言ったらちょこんと手を出す、またはハイタッチする可愛い猫の姿を、愛猫家の方なら一度は憧れたことがありませんか?「猫に教えるのは無理!」「うちの子はもう大きいから今からじゃできない!」そう思ってあきらめてはいませんか?大丈夫です!今からでもお手を教えることはできます。この記事ではお手の上手な教え方を紹介します。
くり返し教える方法
出典元:https://pixabay.com/ja/
猫は犬と違い単独行動を好みます。犬のように飼い主を自分より上位と思ってはいません。常に自分が一番で飼い主は猫自身の友達のように思っています。だから飼い主の言うことだからと言って聞くとは限りません。
猫の興味を惹かせるためには、犬と同じように猫の好物であるおやつを利用します。
まず猫の手を、飼い主自身の手のひらに乗せます。この時に猫の手を乗せると同時に「お手」と声をかけます。そのあとにお褒美としておやつをあげます。これを繰り返すことにより猫は「お手」という言葉と「お手」の動作を関連付けることによりおいしいおやつがもらえると認識します。
おやつは何度もあげることになるので小さなビスケットのようなものがよいかもしれません。また集中力がないので長時間のトレーニングは避けましょう。1日に何度かに分け毎日根気よく続けることが上手にお手を教えるコツです
クリッカーを使う方法
出典元:https://pixabay.com/ja/
クリッカーを使ってお手を教えることができます。まずクリッカーの音をならします。そうするとおいしいおやつがもらえて猫はクリッカーの音=おいしいおやつと覚えます。
猫の習性には目の前に出された長い棒に鼻を付けるということがあります。猫に棒を近づけ鼻を付けたらクリッカーをならしおやつをあげます。これを何度か繰り返し、棒に鼻先を付けるとおやつがもらえると学習させ、慣れてくると棒の先で猫の鼻先を誘導することができるようになります。さらに慣れてくると棒の先から指先に応用できるようになります。
ここまでが基本です。お手を教える場合は、棒に猫の鼻先をつけるのではなく、猫の前足を付けるようにします。そのうちに棒を出した時に猫が鼻先ではなく猫の前足を出して棒にチョンと触るようになります。その後、棒の先を自分の手のひらに指し、猫の前足で飼い主自身の手のひらを触るように仕向けます。
この行動を何度か繰り返し棒がなくても自分の手のひらに猫自身の前足を乗せられるようになるまでこの行為を繰り返します。
それができるようになったら猫が自分の手のひらに前足を乗せた瞬間に、「お手」と声をかけます。だんだんタイミングをずらし「お手」と声をかけてから「お手」をするようにしていきます。
お手の応用
出典元:https://pixabay.com/ja/
このお手の教え方を応用すると他のことも覚えることができます。まず同じ要領で行うと、比較的簡単に「ハイタッチ」ができるようになります。
クリッカーを使うとおすわりやマテのしつけに応用できます。また、多くの猫が苦手としている爪切りや、ブラッシングができるようになり、猫の健康の管理もできるようになります。
お手は楽しいこと
出典元:https://pixabay.com/ja/
猫はあくまでも自分自身が主人です。無理やりにいろいろと教え込もうとしても、猫自身が興味を惹かれなければ何もしようとはせずそっぽを向いてしまいます。
猫にとってお手を覚えることがゲームのようで楽しいことで、さらにおやつをもらえる嬉しいことと認識すれば、猫は遊び感覚で、猫はさらに適度な刺激を受けてどんどん吸収します。
クリッカーを使ったトレーニングはしつけをする以外にも飼い主とのコミニュケーションにも役立つのではないでしょうか。
しかしあまり無理をせず猫のペースに合わせゆっくりと行うのが大切です。
著者情報

UCHINOCO編集部
UCHINOCO編集部では、ペットに関するお役立ち情報をお届けしています。