犬のお漏らしはなぜ起きる?
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犬が意識的に、おしっこを掛けてしまうのは「お漏らし」とは類が違うマーキング行為です。ではお漏らしはなぜ起きるのでしょうか?深く考えていくと意識のないところで、おしっこが出てしまうような状態です。犬としても、勝手に出てしまう排尿状態については、本当にどうやっても止められないのです。
それなのに、頭ごなしに叱ってしまうのは、いかがなものでしょうか?常に、座っている場所が濡れているような場合には、何らかの排尿障害が起きている可能性を否定できません。お漏らしだから大丈夫、というような安易な考えに至らないように、十分に犬の様子を観察して解決策を考えるべきです。
ストレスでもお漏らしをしてしまう犬
例えば飼い主さんと離れている時間が急に長くなった場合や、環境が変わったときにはお漏らしが多くなります。急に人間の家族が増える(出産)なども、犬のお漏らしの原因になるものです。飼い主さんの関心を一心に集めたいと考える犬ほど、このようなストレスのは弱いのです。
犬の気持ちになってじっくり向き合うことが必要になります。お漏らしが多い時には、メンタル面も不安定になっていることが考えられます。飼い主さんとしても注意深く見守る必要があります。お漏らしは何か病気の前触れなのでは?と考える飼い主さんもいますが、まずは獣医さんに相談をして然るべき検査を受ける必要があります。検尿や採血、エコー検査など、獣医さんに相談をしながら進めれば良いでしょう。
犬のお漏らしは病的な原因も考えられる
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お漏らしをするのは精神的なことかも?と様子を見ていても、一向に良くならないという場合には、病気が原因になっていることも真剣に考えなければいけません。一番多いのが尿路感染症という生殖器に関連する病気です。これは雄雌関係なしに、頻発するものでもあります。これまで一度も、尿路感染症になったことがない、という方でも、お漏らしが続く原因としては十分にあり得ることなのです。
雌犬の場合には、子宮の病気にかかっている可能性も否定できないので、よく診察をしてもらって、しっかりとケアを行う必要もあります。またホルモン異常でも、お漏らしが起きます。まずは実際に検査をしてもらい、疑わしい疾患についてきちんと状態を確かめておくことが重要です。
オスに多いお漏らしの原因とは??
オスには前立腺肥大という病気のリスクがあります。この病気についても、やはりホルモンが関連していると言われています。この状態を回避するためには、去勢手術を早期に行うことが勧められます。また、膀胱炎が長く続くと前立腺に膿がたまりやすくなります。これは、放置すると危険ですのでお漏らしをしていると感じたときには、きちんと検査を受けて原因を突き止めてください。
メスに多いお漏らしの原因とは?
先天的に尿管や膀胱に異常がある場合には、どうしても尿管の方にスムーズに尿が流れずに、お漏らしを繰り返すのです。腎臓から膀胱にまで尿が正常に届かずに尿管にある尿が、途中で外に漏れ出るということも十分に考えられるのです。これは、外科的な手術で改善させることが可能ですので、獣医さんと相談をして一番良い方法を探してみてください。
また、尿道の括約筋という部分のしまりが悪くなるということもあります。つまり人間にも多い「尿漏れ」状態です。ホルモン療法で内科的な治療を試すことが多い状態です。
犬のお漏らしは絶対に放置しないこと
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犬のお漏らしは笑い事では済まされません。出来るだけ早く、精神面、または病的な原因を取り除いて普通通りに過ごせるように飼い主さんは愛犬の様子をしっかりと見守ってあげて不快な症状を取り除けるように努力をしてあげるべきなのです。
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UCHINOCO編集部
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