猫には便秘が多い?便秘とその症状について徹底解説‼

猫は便秘になりやすいと言われています。たかが便秘と思われるかもしれませんが、実は放置すると非常に危険です。本記事では、猫における便秘の原因、症状、治療、予防について解説していきます。 2019年07月14日作成

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猫の便秘の症状

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そもそも便秘とは、腸内に便が長時間貯留している状態を言います。
猫は健康時、1日1~2回排便します。よって丸2日間排便が認められない場合、便秘になっていると判断します。

便秘になると以下のような症状が見られます。

・トイレで排便姿勢を取るが、便が出ない
・トイレに行く頻度が増える
・便が出ても、小さくてコロコロしている
・腹部を触られることを嫌がる
・元気/食欲の低下
・嘔吐
・下痢

下痢と便秘は矛盾しているように思われますが、固くなった便の間を水分が擦り抜けることで下痢を呈します。これを奇異性下痢と言います。

特に元気がなくなりぐったりしている、吐物に便のような臭いがするなどの症状が見られたら、危険な状態です。
すぐに動物病院を受診してください。

猫の便秘の原因

では、猫はなぜ便秘になりやすいのでしょうか。
要因はいくつかあります。

便秘の原因①:便が固い

猫の健康状態に異常はありませんが、便に問題があるため正常な排泄が出来ない状態です。
便が固くなる要因としては、水分摂取量の不足、被毛を飲み込むことでの毛球症、異物の誤飲などが挙げられます。

便秘の原因②:ストレス

トイレの場所、におい、衛生状態が気に入らないと、猫は排便を我慢してしまいます。
大腸への便の滞留が長期にわたると、便からの水分の過剰吸収が起こり、便が固くなります。すると、さらに便が出にくくなってしまいます。

また、騒音や来客、引っ越しなどの環境から受けるストレスも、便秘を誘発する可能性があります。

便秘の原因③:排便時の疼痛

肛門周囲の炎症、直腸の炎症や腫瘍、骨盤の骨折などにより、排便時に痛みを伴う場合、満足に排便を行うことが出来なくなります。

便秘の原因④:内蔵機能の低下

大腸の一部である結腸の動きが悪くなり、便をうまく押し出せない状態です。

老化による筋力や自律神経系の機能低下の他、甲状腺機能低下症や低カリウム血症などの疾患が関係することもあります。

便秘の原因⑤:腸閉塞

腸内異物、腫瘍、ポリープなどにより、腸管の完全閉塞または部分閉塞が起こっている場合も便秘の症状が現れます。

特に腸管の完全閉塞の場合、貯留した便が上部消化管(胃や十二指腸)に逆流するため、嘔吐物に便臭がします。

猫の便秘の治療

愛猫が便秘で苦しんでいる姿は、見ていてつらいですよね。
便秘を放置すると結腸が大きくなり(巨大結腸症)、結腸の蠕動運動がさらに弱くなります。すると、慢性的な便秘に拍車をかけることとなります。

内科的治療

腸内に貯留した便を取り除きます。

・用手による便の掻き出し
・浣腸

また、下剤の投与を行うこともありますが、脱水には要注意です。

外科的治療

巨大結腸症の場合、外科手術が適応となる場合があります。
伸びている、あるいは壊死している結腸部分を切除して縫い詰めます。

また、骨盤が狭くて物理的に便の出口が小さくなっている場合は、骨盤拡張術を行います。

猫の便秘の予防

便秘の治療は、いずれも猫に大きな負担をかけます。
また、完治もしにくいので、便秘にならないための予防が重要となります。

予防法としては以下のものが挙げられます。

・いつでも水分摂取できるように
・食事中の可溶性繊維量を増やす
・肥満の防止
・適度な運動
・トイレ環境の見直し

もし、便秘になってしまったとしても、早期治療により長引かせないことも大切です。

日頃の排便の回数、便の性状は常にチェックしておきましょう。

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著者情報

UCHINOCO編集部

UCHINOCO編集部では、ペットに関するお役立ち情報をお届けしています。

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