犬の鼻水・その正体はなに?
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犬の鼻をよく見ると濡れているのですが、鼻水まで出ている!と驚く場合がよくあります。犬は嗅覚に優れている生き物です。何か鼻に急激な臭気を感じるだけで透明な鼻水が出やすいのです。この場合には風邪ひきなどとは状況が違います。そして、注意をしておきたいのが、鼻の内部に何らかのできものが出来ている場合にも透明な鼻水が頻繁に出るのです。
この見分けは飼い主さんでは難しいので、鼻水の状況を写真に収めるなどして獣医さんに判断を仰ぐ方が良いでしょう。単にアレルギーとしての診断が下る場合もありますし、詳しい検査を要する場合もあるのです。
鼻水のタイプをチェックしておく
鼻水にも種類があります。例えば水分のようにサラリとしたタイプの鼻水を垂れているのか?あるいは粘度の強い鼻水なのか?によってもその判断は違ってきます。どちらかと言えば、犬の鼻水の場合いはくしゃみを伴うことが多く。アレルギー性鼻炎に掛かっている可能性が高いと言えます。
また粘度の高い鼻水の場合には、鼻の奥に腫瘍ができている場合や、鼻の病気が疑われます。同じ鼻水でも、種類が違います。今気になっている鼻水がどちらのタイプかを知ることは正確な診断にも繋がります。飼い主さんとして、獣医師に正確に状態を伝えるためにも、ここは観察力をもって対応してください。
生理現象としての鼻水とは?
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透明でさらりとした鼻水はどの犬でも出るものです。病気の疑いというよりも生理的なものとして対処してください。あまりにも長い期間、鼻水が続くという場合には、心配ですが基本的にどんな時に出る鼻水なのか?ということも知っておいてください。家の中で鼻水を出しているのか?春先に限定されるのか?などは、アレルギーに寄った鼻水である可能性も否定できなくなります。
ただ、鼻水が出ているだけで食欲も旺盛で元気に過ごせているということであれば、特に急いで病院で検査をする必要もありません。とても敏感なタイプの犬で、空気意中の何かに反応をして鼻水が出ていると考えられます。そのうち、くしゃみも止まらなくなったという場合には、家の中に犬の鼻を刺激する原因(消臭スプレーなど
がある可能性が高いのです。まずは臭気を出すスプレーなどの使用を控えて様子をみておいてください。
鼻水に色がついている場合には要注意
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例えば、鼻水に粘り気がある場合や、黄色、緑色という色がついている時には副鼻腔炎や鼻炎、もしくは鼻の腫瘍などが考えられます。決してアレルギー反応と独自の判断をせずに、一度きちんと検査をするべきでしょう。正確な判断は検査を経てわかるものですが、人間と同じように副鼻腔炎や蓄膿症が強く疑われるのです。
そして鼻の奥に腫瘍らしきものができてしまうと、黄色い色をした粘度の強い鼻水が常にでるようになります。ここが判断基準だと思っておいてください。腫瘍以外にもケンネルコフの場合にも、病気が進行すると黄色や緑色の鼻水が出るようになります。このような症状が出たときには早急に動物病院で相談をしてください。
鼻水を観察して適切な治療を受けることが肝心
鼻水が出ない犬もいます。そして鼻が敏感で鼻水が出やすいタイプの子もいるので、途にかく鼻水の種類をよく観察をして、病院で検査の必要があるかどうかを獣医さんに相談することが一番の早道です。何が原因なのか?ということを知ることで、治療方針も決まります。本当は何か深刻な病気が潜んでいる場合もあります。逆にアレルギー系の病気が関わっている可能性も高いのです。そこを、勝手な判断で決めつけずに、透明な鼻水でも、一度動物病院で診察を受けることが賢明だと思われます。
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UCHINOCO編集部
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