猫の歴史にググッと迫る!

日本にいる猫たちは一体どこから来たの?ルーツとは?
そんな猫の歴史にググッと迫っていきます。 2019年04月10日作成

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今では、私たちの日常になくてはならない存在になっている猫たち。
猫がいない生活なんて考えられないという方も多いのではないかと思います。
では一体この猫たちはどのような形で日本に広まったのでしょうか。

猫科動物はもともと同じ生物だった?

はるか6000万年前へ一気にさかのぼります!

猫科動物とは、ライオンやトラ、チーター37種類の動物のことを指します。
皆さんもご存知の通り、猫も猫科の動物です。
この37種の猫科動物は、たった一種類の生物から枝分かれして今に至ります。
いわば祖先です!その名は ミアキス です。 

出典:https//ja.wikipedia.org

ミアキス (Miacis) は、暁新世から始新世中期にかけての約6,500万前 - 4,800万年前に生息した小型捕食者。イヌやネコ、アシカなどを含む食肉目の祖先、あるいは祖先に近縁な動物とされる。かつては食肉目ミアキス科とされた。しかし、これは多系統であるとして解体されており、現在では食肉形類に分類されることが多い。

それから幾度となく分岐・絶滅の歴史を経て、現在のイエネコの祖先へとたどり着きます。

DNAの解析結果!

世界のイエネコ計979匹をサンプルとした実験をアメリカ国立がん研究所(NCI)がおこないました。
その結果、ミトコンドリアDNAの解析により現在のイエネコの祖先はリビアヤマネコだという研究発表が出ています。

イエネコとリビアヤマネコは約131,000年前に分岐をし今に至ると言われています。

出典:https//ja.wikipedia.org

リビアヤマネコは、食肉目ネコ科ネコ属に分類される動物。愛玩用として世界で広く飼育されているイエネコの起源であると考えられる。アフリカヤマネコとも呼ぶが、本項目では特に断らない限り赤道以北のアフリカ・中近東に生息する野生種について述べる。

リビアヤマネコは絶滅などしていなく、現在もペットとして飼われ人々に愛され続けています。なぜリビアヤマネコだけがこんなに広まったかというと、持っていた性格によるためという説があります。
現在のイエネコと同様、人懐っこく穏やかな性格により人と共生しやすかった為と言われています。

人との共生はエジプトから始まる!

約5,000年前の古代エジプトからイエネコは家畜化動物として、人共に暮らし始めます。穀物倉庫に出てくるネズミを駆除し一役買うことにより、猫は今の地位を築いていきました。地中海で隔ててるキプロス島のシロウロカンボス遺跡で人とともに埋葬されている骨が発掘されたことにより、エジプトが始まりの有力候補になったということです。なんと約9,500年前以上前の墓なので、共生の始まりの正確な年数は定かではないのです。徐々に人々の生活に馴染んでいったのでしょう。

シルクロードを通じてアジアへやって来た猫たち!

ここでやっとアジア圏内へ猫がやって来ます。
これには確かとなる書物が残っていないので、定かではないですが6世紀ごろには中国では猫と共生していたと言われています。

中国からはるばる日本へようこそ!

飛鳥・奈良時代 592年~794年
猫が中国からはるばる海をこえ船で、穀物や大切な書物とともに上陸してくれました!
この書物とは仏教の経典だと言われています。
これも正確な年数は定かではありません。
しかし、ここでも猫生粋のハンター精神が役立って世界中に広がっていったということでしょう。
大切な食料をネズミから守ってくれて、なおかつ穀物は食べないとなると
お互いWin-Winな関係を築くことにより、猫がここまでの地位へ上り詰めたといっても過言ではないでしょう。

初めて日本史に猫が登場したのは?

『日本霊異記』物語です。
705年に初登場!日本霊異記に「猫」と書かれているのが記録に残っている中で最初の書物だと言われています。この物語は少し不思議な話なのです。
豊前国(福岡県東部)に住んでいた膳臣広国(かしわでのおみ ひろくに)が死後、ネコに転生して息子に飼ってもらうというお話です。

実際の猫が登場したのは?

『黒猫の飼育日記』
889年に初登場!宇多天皇による黒猫飼育日記です。
現代でいうペットのブログのようなものでしょうか?
読んでみたいものです。

ハンターとして活躍し続ける猫

時は江戸時代、この頃もやはり猫は穀物を守ってくれるハンターとして重宝されてました。ネズミを捕まえるのが得意な猫は、馬の5倍もの金額で取引されていたと言われています。この頃は今でいう日本猫が広がりを見せていました。

出典:https//ja.wikipedia.org

顔は鼻筋が通り、耳の毛は短い。全身の毛はそれほど長くない。尾は細長いものと極端に短いものがあるが、細長くても先だけが折れ曲がっているものもある。尾の短いものは尾骨が複雑に折れ曲がっていることが多いが、毛に覆われているために外見上は単純な切り株状に見える。短尾のネコは、世界的には比較的珍しく、日本猫の特徴の1つとなっている。一説に、尾は東へ行くほど細長く、関西では短く、西へ行くと折れ曲がっているらしい。

第二次世界大戦が終結後から変化を見せる

終戦後、外国人により外来種の猫が多く持ち込まれたことにより血の混合が始まりました。
1950年代に外来種の猫の人気により交配が加速しました。
純血の日本猫は絶滅の危機に瀕していると20世紀の後半には言われるようになっていきました。
奈良時代に仏教とともにやって来たのが日本猫、
終戦後に外国人の手によって運ばれて来た猫が外来種の猫、
それが交配し現在のよく見かける猫になっていったということです。

猫の持ち前のハンター精神と親しみやすさでここまでの広がりを見せたのは圧巻です!
ここでお伝えしたのは、猫の歴史の表面的な部分なので興味を持たれた方は猫の歴史について深掘りしていったら、もっと驚く発見があるかもしれません!
どうぞ猫についての知識をどんどん増やしていって下さい。

著者情報

UCHINOCO編集部

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