フェレットがかかりやすい病気・リンパ腫
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フェレットには「リンパ種」が多い傾向があります。原因としては白血球が何らかの原因で急速に癌化してしまう状態です。症状などには個体差がありますがほとんどの場合には、元気がなくなってしまいます。重症の場合には自分の力では歩けない状態にもなります。その経過はフェレットによってそれぞれです。フェレットがリンパ腫になる?というイメージが湧かない初心者飼い主にとっては、衝撃の事実ですが、動物病院などでは、珍しいケースではないのです。
リンパ腫の症状と治療について
若いフェレットにも発症が多いリンパ腫です。若い場合には急激に症状が悪化することもあります。これには注意が必要です。最初は食欲不振の症状と体重の減少に気が付きます。貧血や発熱を伴い全身状態が悪くなって血液検査を行った際に病名が判明すします。リンパ腫は発症する部位によって症状が異なります。体の表面にリンパ腫ができた場合には飼い主が触るだけでも、わかる程度の大きさになってしまいます。消化器、肺の間、皮膚、脊髄など、体のあらゆる場所にリンパ腫は発症します。血液のがんということで、しこりを見つけたらすぐに受診をしてください。そして基本的には抗がん剤の治療になります。獣医師と十分に相談をしたうえで、治療計画を立てることが賢明です。
フェレットがかかりやすい病気・インスリノーマ
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脾臓に腫瘍ができることでインスリンが通常よりも過剰に分泌してしまう病気です。この病気を発症すると血糖値が低くなってぐったりとしてしまいます。皮膚が赤みを帯びてしまい、何もしていないときにもよだれが多くなります。長期間のケアが必要な病気ですので正しい知識を持つことが肝心です。
インスリノーマの症状と治療について
脾臓部分が腫瘍化することで、インスリンが過剰生成されます。4歳以上の発症が多いことも飼い主としては知っておきたい情報です。症状としては急に元気がなくなり、低血糖の症状が顕著に現れます。少しでも早く気づいて動物病院を受診することをお勧めします。治療としては投薬と食事両方を生涯にわたり続けることを指導されます。飼い主としても、フェレットのためにできる限りのことをしてあげられるように、正しい知識を持ち合わせてください。
フェレットがかかりやすい病気・副腎腫瘍
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副腎腫瘍はフェレットに一番多い病気です。副腎に腫瘍ができる病気です。人間でも副腎腫瘍は腎臓の病気として取り扱われるほど、ポピュラーな疾患の一つでもあります。フェレットの副腎に何らかの原因が発生して正常なホルモンを分泌できなくなった状態で、発病します。
副腎腫瘍の症状と治療について
オスのフェレットの場合には前立腺が肥大します。マーキングの回数が増えてしまい怪が抜けてしまうという症状が出ます。飼い主は最初に、脱毛に気が付いて受診するケースが多いのです。獣医師の判断で超音波検査を行った結果、副腎に腫瘍があることが判明するのが多いパターンです。
治療法としては内科的処置だけにとどまらず、外科手術で腫瘍を取り除くという方法も検討されます。体が小さいフェレットの場合には、副腎の摘出自体が困難な場合が多くリスクも高くなります。早期発見が治療の要になりますが、少しでも異変を感じた時点で、受診をすることをお勧めします。まずは脱毛に気が付いた時点で、一度獣医師に相談をすることが必須です。
フェレットの病気を予防するために
フェレットは動物の中でも特に、人間からの風邪やインフルエンザが感染してしまう動物です。冬場は家族でインフルエンザを予防するなど、フェレットを病気にしないような努力も必要です。そして日々、お世話をするときに体を触り表面に何かしこりができていないかどうか?を観察する習慣も必要です。吐き気や食欲不振は数日以上続く場合には時間を割いて動物病院を受診するなど飼い主としての起点も重要ポイントになります。少しでもフェレットに長生きしてもらうために、飼い主がフェレットの体をチェックして適時動物病院を受診することが唯一の方法です。
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UCHINOCO編集部
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