犬や猫などのペットを家の中で飼っていると、室内に染み込む匂いの問題が出てきます。飼い主には分かりにくくても、来客には不快に思うペットの匂いが、室内に染み込んでいるものです。
ペットの匂いを抑え、快適に過ごすことができるように、いくつかの方法をご紹介します。
市販の芳香剤や消臭剤は役に立たないと思ったほうがいい
室内用の芳香剤消臭剤が市販されています。ペット用と銘打たれているものも売られていますが、あまり役に立たないと考えたほうがいいでしょう。
こういった製品は、人工の香りがつけられていて、気になる匂いをごまかす特性があります。根本的に、嫌な匂いを消す効果は期待できません。
ペットの匂いを消す、匂い対策というよりは、よい香りがほしいと考える場合に使うようにしましょう。
空気清浄機よりは脱臭機を使う
空気清浄機の効果はゼロではありませんが、空気中に漂うウィルスなどに対応するものであり、匂い対策の器具ではありません。ペットの匂い対策として室内に設置するなら、やや高額になりますが、脱臭機を選びましょう。
空気清浄に特化した機器では、完全に匂いを消す効果は期待できないので、脱臭機能がついたものを使いましょう。
アロマを利用する
アロマディフューザーを使い、好みのアロマオイルで室内に漂うペットの匂いを抑えてみてもいいでしょう。消臭という点では対策にはなりませんが、良い香りを楽しむことはできます。
ただアロマを使う場合には、生後4ヵ月未満の子犬がいる場合は、避けてください。
成犬の場合にも、長時間の利用はやめましょう。
消臭スプレーを作る
身近にある素材を使って、消臭スプレーを作ることができます。
その方法を紹介します。
クエン酸スプレーの作り方
500ml水にクエン酸を小さじ1~2杯分入れ、これをよく振るだけで完成です。
クエン酸スプレーは、尿などの匂いに効果があります。
重曹水スプレーの作り方
500mlのぬるま湯に重曹を小さじ1~2杯入れ、よく振って完成です。
重曹水スプレーは生ごみなどの匂いに効果があります。
クエン酸も重曹も薬局などで手に入り、水やぬるま湯に溶かして振るだけでスプレーが完成する、簡単な消臭方法です。
また犬や猫がなめても安全な性質なので、市販の消臭スプレーを使うより安心できます。空気中や、匂いが染みついた気になる場所に振りかけて使いましょう。
トイレの清潔を保つ
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犬も猫も、トイレの清潔を保つように気を付けましょう。糞尿をそのまま放置せず、すぐに始末して、トイレが汚れないようにします。
猫のトイレには、砂タイプと板タイプがありますが、適宜入れ替えて匂いが染み込まないように清掃してください。犬のトイレシーツは、吸水性が高いものを使ったほうがいいでしょう。
犬のトイレを熱湯で洗う人がいますが、変質してしまうため水で洗うようにしましょう。
フードを変えてみるのもひとつの方法
便の匂いが強い場合には、医師と相談してフードを変えてみるのもひとつの方法です。フードの原材料によって、便の匂いが臭くなっていることがあります。
穀物が多いフードを食べていると、便の匂いが強くなるときがありますが、これは未消化が原因です。体質に合わないフードを食べていることで、強い匂いの便になることがあるため、便が臭く、量が多いときには、フードの見直しも考えてみましょう。
犬は月1~2回のシャンプーを
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犬を飼っている場合には、冬は月1回程度、夏は月2回程度のシャンプーをしましょう。
犬の体臭を抑える成分のシャンプーを使うほうがいいですね。犬種によっては独特の匂いを放つことがあります。
パグやブルドッグなど、顔にしわが多い犬は、しわ部分に汚れや分泌物が溜まりやすく、それが匂いの原因になることがあります。しわの間もきれいに手入れしましょう。
動物に安全な方法で上手にペットの匂い対策を
ペットの匂いが気になるとはいえ、相手は生き物なので、どんな成分の消臭剤や芳香剤を使ってもいいということではありません。
万一、体内に入ってしまっても安全な成分の製品を使い、室内の匂い対策をしましょう。身近にあるクエン酸や重曹を使い、簡単な消臭スプレーを作ることもできます。ペット用の脱臭剤を使うと、いっそう効果があるでしょう。
ペットとの暮らしを快適にするために、上手に匂い対策をしましょう。
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UCHINOCO編集部
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