1. バンビーノの基本情報
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「バンビーノ」はイタリア語で赤ん坊を意味する言葉。その名前のとおり、つるつるとした肌にはほとんど被毛がありません。原産国はアメリカ。ほっそりとした体系ながら、割合筋肉の量は多くしなやかな印象を与えます。
成長したバンビーノはメスで2kg前後、オスで4kg程度まで成長。小柄なタイプの猫です。
2. バンビーノの特徴や性格について
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前述で触れたとおり、バンビーノの体には毛がほぼ生えていません。触れればわかるほどの微細な産毛に覆われているのみです。これは、この猫種の最も大きな特徴であると言えるでしょう。柔らかな肌と被毛の質感は、桃の皮に似ているとたとえられます。逆三角形の小さな頭には大きな耳、切れ長の目、長く、先に行くほど細くなるしっぽなど多くの外見的特長を持った猫です。
バンビーノは小柄で体格も細めですが、おなかは少しふっくらとしている固体が良いとされます。また、プロポーションのバランスが整って見えるため、足の短いバンビーノが理想的です。
性格は、活発で好奇心旺盛。やんちゃなイタズラ好きでもあります。とにかく遊ぶことを好みますから、おもちゃなどで毎日たっぷりとじゃらしてあげてください。ひとり遊びも得意ですが、飼い主とのコミュニケーションを多く取りたがる傾向があるので時間の許す限り一緒に過ごすことをおすすめします。陽気で人懐こく、子供やほかのペットとも親しめる性格です。
3. バンビーノの歴史について
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マンチカンと、無毛のDNAを持つスフィンクスを交配した猫種です。アメリカ・アーカンソー州に住むブリーダー、オズボーン夫妻よって手がけられました。しかし、最初の一匹はオズボーン夫妻が他者から譲り受けた猫であったと言われています。その猫を基にして、新しい猫種を作り出したのです。
2005年、オズボーン夫妻は猫登録団体のひとつであるTICAにバンビーノの登録を願い出ます。その翌年である2006年、暫定的な形でありながらもバンビーノの名がリストに登りました。
2018年現在、バンビーノは未だ正式には猫種登録されていません。ベースとなるスフィンクスの亜系統であるという見方が根強く、新種としての認定にはおよばないという考え方からです。この先、試行錯誤を繰り返しながら多くの段階を経て、検討が進んで行くことでしょう。バンビーノの歴史は、まだこれから始まると言えます。
4. バンビーノ・気を付けるべき病気について
バンビーノは、実験の過程にある猫です。そのため、遺伝的にかかりやすい病気などについてはまだわかっていません。ただし、スフィンクスに罹患リスクのある心疾患、マンチカンに多く見られる椎間板ヘルニアなどについては、注意を向けておいてください。
年に一度程度、動物病院で診察・検査を受けておくと猫の状態を把握できます。また、バンビーノに限りませんが、猫は自分の具合が悪いことを隠す傾向の強い動物です。いつもとほんの少しでも違う様子を見せたらかかりつけの病院にかかることをおすすめします。
ほかに、無毛の猫によく見られる皮膚疾患にも注意しましょう。紫外線対策に窓にシートを張り、冬季は乾燥を防ぐためウェアを着せることがおすすめです。また、皮脂がたまりすぎないよう月1回程度は体を洗ってあげてください。
5. バンビーノ・食べ物の注意点
現時点では、バンビーノにとって特に気をつけなければならない食べ物はありません。ただし、もともと猫が食べることのできないチョコレートやネギ類などは与えられません。高たんぱくで、かつマグネシウムやカルシウムの値が調整されたフードを選んで与えましょう。また、食事やおやつでカロリーが過多にならないよう気を配ってください。慢性的にカロリーを摂しるぎると、肥満に陥るリスクがあります。
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UCHINOCO編集部
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