困ったような表情が可愛らしい「エキゾチックロングヘア」について

エキゾチックロングヘアは、ペルシャを祖先に持つ猫です。特徴的なのはその困ったような顔立ちで、つぶらな小さい瞳とピークフェイスと呼ばれる、潰れたような低い鼻が、そのような印象を見る人に与えます。毛色はその子の祖先によって色合いが変わってくるので、様々な種類のカラーがあり、瞳の色も豊富です。

体型はコビータイプという、胴体や四肢が短くがっしりとしていて、筋肉質な体型になっています。しっぽはペルシャとは違い、短くて太めの場合が多いです。体重は3.5～6㎏となっています。

エキゾチックロングヘアは穏やかな性格で、のんびりとした子が多いです。そのためあまり鳴いたり、騒いだりすることが少ないので、マンションなどでも飼いやすい猫です。エキゾチックロングヘアはあまり狩りが上手ではなく、大人になると狩りに全く興味を示さなくなる子もいます。

人に甘えるのが好きな性格ですが、あまり強く嫉妬や依存する子は少ないです。なのでエキゾチックロングヘアは、ほどよい距離感で猫と暮らしたい人に向いている猫です。

エキゾチックロングヘアは、エキゾチックショートヘアを交配させるときに生まれた長毛種です。エキゾチックショートヘアは1950年代後半に、アメリカンショートヘアーのようなシルバーの毛色や、バーミーズのようなブラウンの毛色を持った猫を作るために、ペルシャと交配した結果生まれました。エキゾチックショートヘアは本来の意図とは違う誕生でしたが、その姿が魅力的だったため、特徴を洗練し独立した種類にしました。

エキゾチックショートヘアを確立するために、色々な猫を交配させましたが、ロングヘアの長毛種は必ず生まれてしまうため、アメリカの血統登録機関はエキゾチックの1つの猫種として長毛種のエキゾチックロングヘアを認定しました。2009年のキャットショーにエキゾチックロングヘアは参加できるようになりましたが、他の血統登録機関はあくまでもペルシャの一種としてエキゾチックロングヘアを扱っています。

エキゾチックロングヘアはペルシャの血を引いているため、ペルシャがなりやすい遺伝性の病気にかかることがあります。遺伝性の病気では、多発性のう胞腎や肥大型心筋症になる可能性があります。多発性のう胞腎は、腎機能が低下し最悪腎不全を起こしてしまう病気です。症状は慢性腎不全に似ており、食欲不振や多飲多尿などがあります。もしこのような症状がみられた場合は、直ちに病院に行って診察してもらいましょう。

エキゾチックロングヘアは長毛種がなりやすい、毛球症にかかりやすくなっています。毛球症の原因はブラッシング不足や、過剰なグルーミング、年齢による胃腸の働きが弱まることによっておきます。お腹を触られるのを嫌がったり、全く毛球を吐かなくなった場合は、毛球症の症状である可能性があるので、病院を受診しましょう。

エキゾチックロングヘアは他の猫に比べて、鼻が潰れた子が多く流涙症になりやすい可能性があります。流涙症はアレルギーによって涙が増えるのも原因の一つなので、猫がアレルギーを起こしやすい食材が入っていないフードをあげるようにしましょう。

また毛球症を予防するために、水溶性・不溶性のどちらの食物繊維も含まれている、いも類を食事に足してあげるとよいです。エキゾチックロングヘアは筋肉質な体型をしているので、高たんぱく質なフードを与えて、筋肉の発達をサポートしてあげましょう。

最後にエキゾチックロングヘアにおすすめのキャットフードをご紹介します。
アレルギーを起こしやすい食材が入っていないものや、毛玉ケア機能表示のあるキャットフードなどがおすすめとされています。

長毛種で毛玉症にかかりやすいとされているエキゾチックロングヘアに最適なキャットフードです。
複数の食物繊維を最適のバランスで配合しており、毛玉の排出をサポートしてくれるでしょう。

生の白身魚が主原料なので、肉食である猫が本能的に求めるキャットフードとなっています。
グレインフリー（穀物不使用）なので、アレルギーが心配な猫にも安心して食べさせることができます。

栄養価が高く、消化吸収に優れた魚が主原料のキャットフードです。
食物繊維を豊富に配合しているので、毛玉の排出をサポートしてくれます。
穀物や添加物を使用していないため、アレルギーに悩んでいる猫にもおすすめです。

有機チキンをふんだんに使用したオランダ原産のキャットフードです。
合成保存料不使用で、キャットフードには珍しいオーガニック認証を取得しているなど、安心・安全を徹底的に追求したキャットフードとなっています。