トイガーの基本情報
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トイガー(Toyger)は、トイ・タイガー(toy tiger)から取られた名前でおもちゃの虎のように可愛い猫です。
リビングでも飼える虎ともいわれています。
大きさは普通の猫より少し大きめの5kg〜10kg程度のセミフォーリンタイプのボディを持つ猫です。
平均的寿命は、10年から15年と平均的な猫の寿命です。
ボディを触るとしなやかな毛皮はやはり虎のようで、うっとりします。
トイガーの特徴や性格について
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トイガーは、明るいオレンジ色に近いパンプキンカラーに、黒いシマが描かれています。
シマの色は、できるだけ黒いことが理想とされています。
虎のように垂直方向にシマが描かれ、脚、尾、首に輪状の模様が入っています。
脇腹からお腹の周りのシマはタビーと呼ばれるスポット模様になっているのも個性的です。
耳は小さめで顎が野生的にガッチリしており、目も釣りあがってやや小さめです。
ブリーダーによってさらに虎に似た様相のトイガーを作るべく、試行錯誤が繰り返されています。
ワイルドな風貌で、遊び好きですからよく動きますが、性格はとても従順です。
ペットオーナーの言うことをよく聞き、人懐こい性格です。
頭も良く、家族との共存生活のルールをすぐに覚えます。
他のマスコットとも仲良くして、トラブルの少ないペットです。
トイガーの歴史について
トイガーは比較的新しい猫種です。
1980年代にアメリカ合衆国・カリフォルニア州でベンガルをブリードしていたジュディ・サジェンが、ベンガルの子猫に虎のような模様のある子を見つけました。
サーキュラーマーキングと呼ばれる、顔を縁取るように同心円の模様があったのです。
まるで虎の子供のような模様を見て、小さな虎のような猫を作る決心をします。
その後、世界各国から約40匹の虎に近い猫を取り寄せ、少しずつ理想に近づけています。
現在も進化し続けているものの、2006年にアメリカ合衆国で2大猫団体のひとつTICA(The International Cat Association)によって正式に猫種として公認されました。
しかし、もうひとつのアメリカの大きな猫団体であるCFA(The Cat Fanciers' Association)は、まだ認可していません。
それは、野生猫を猫のブリードに使うことに反対の立場を取っているため、トイガーを猫種として受け入れられないという立場にいるからです。
ブリーダーであるジュディ・サジェンは、トイガーを販売して得られたお金の一部を虎の愛護のために使っています。本当に虎が大好きなんですね。
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トイガー・気を付けるべき病気について
トイガーは健康的な猫で問題が起こりにくい猫種です。
ただし、トイガーは、野生猫に多いといわれている猫伝染性腹膜炎(FIP)にかかりやすい傾向があります。
猫伝染性腹膜炎は一般的に1歳未満の子猫や10歳以上の老猫に多く見られる病気です。
かかってしまうと、頑強な猫で2年くらい耐えられるといわれます。
基本的に完治する方法は残念ながらまだ見つかっておりません。
多くの猫が猫伝染性腹膜炎の菌に感染した経験を持つといわれるくらい、煩雑に存在しながら発症しないケースの多い病気です。
ストレスなどが原因で重篤になりやすいともいわれるので、ストレスを感じないような環境づくりを心がけてください。
トイガーは他の猫ともうまくいく性格を持った猫ですが、自分がリラックスできるスペースを必要とします。
ゆったりしたスペースがない場合は多頭飼いにせず、できるだけ自分のスペースがたくさん取れるようにしてあげましょう。
比較的大きな猫ですから、それなりに運動量も必要になります。
肥満にならないために、体が動かせるよう、しっかりしたキャットタワーなどを用意し、楽しく遊べるようにしてください。
トイガー・食べ物の注意点
トイガーは成長が遅く、成猫になるまで3年〜4年くらいかかります。
そのため、キャットフードもその間は子供用を選んでください。
体が大きく、筋肉質ですからタンパク質をたくさん必要としています。
カロリーもかなり必要になるので、どの程度必要か獣医さんに確認して、不足のないようにしてあげましょう。
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UCHINOCO編集部
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