1. オリエンタルロングヘアの基本情報
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オリエンタルロングヘア(Oriental Longhair)は、オリエントボディの優雅なほっそりした体を持つ猫です。大きさは3〜6kgの中型タイプ。3kgに満たない個体もいます。アメリカ合衆国で当然変異種として生まれたのが始まりです。
ロングヘアですが、アンダーコートがないので、夏にはショートヘアに近い様相になります。尻尾だけは、羽飾りのようにロングヘアであることを見せつけています。
2. オリエンタルロングヘアの特徴や性格について
オリエンタルロングヘアは、アーモンド形の少し吊り上がった、可愛らしい目持つ美猫です。目のカラーもバラエティーに富み、サファイアブルー、オリーブ色、エメラルド等、美しい色が勢揃い。オッドアイのオリエンタルロングヘアもいます。そして、「グレムリンのような耳」と呼ばれる、先が尖った大きな耳が特徴。
オリエンタルロングヘアは寂しがり屋さんですから、いつもあなたのそばにいて遊んで欲しいという合図を目で送ってきます。アーモンド型の可愛い瞳で合図をされると遊ぶしかありませんね。
オリエンタルロングヘアは、遊ぶのが大好き。ひとりでも遊べるように運動スペースやキャットタワーなどを用意してあげましょう。高いところが大好きなのできっと喜びますよ。
3. オリエンタルロングヘアの歴史について
第二次世界大戦で数が減っていた猫や犬の再生が1950年代に世界中で始まりました。そのときに、シャムネコをベースにしてイギリスで作られたのがオリエンタルショートヘアです。シャムネコだけではなく、アビシニアン・ロシアンブルーなどと交配しています。
オリエンタルロングヘアは、その後、アメリカ合衆国で突発的変異で生まれました。1977年にオリエンタルショートヘアはCFAに公認されました。しかし、その後、ショートヘアからロングヘアが生まれたり、反対にショートヘアからロングヘアが生まれるということがあるため、1995年にTICA、CFA他多くの猫種登録団体では、オリエンタルショートヘアもオリエンタルロングヘアも同じ種類のパターン違いとすることになりました。
4. オリエンタルロングヘア・気を付けるべき病気について
シャムネコが起源のオリエンタルロングヘアはかかりやすい病気もシャムネコに類似しています。シャムネコによく見られる先天性疾患の大動脈弁狭窄症、糖尿病、アミロイド症といった病気にかかりやすい傾向にあります。
大動脈弁狭窄症は、動脈の一部分が細くなるために血液が全身に回りにくくなる病気です。アミロイド症というのは、アミロイドタンパクと呼ばれる線維が腎臓に蓄積してしまう病気で、腎不全の原因になります。どの病気も難病ですから、元気がないなと感じたらすぐに動物病院に連れていきましょう。早期発見が大事なポイントです。
また、オリエンタルロングヘアは、依存心がとても強く、いつも家族が家にいることを好みます。ペットオーナーが留守にしがちで、ひとりでいる時間が長いと寂しさくてストレスが溜まりがち。ストレスが原因で、食欲不振や下痢、脱毛などといった症状が現れてしまうこともあります。留守がちな場合は多頭飼いも検討してみてくださいね。
5. オリエンタルロングヘア・食べ物の注意点
オリエンタルショートヘアは、糖尿病や心臓・腎臓等の循環器系の病気にかかりやすいので食事にも気をつけてあげる必要があります。肥満にならないように、脂肪分を抑え、肉だけではなく、魚や野菜も食べさせるようにしましょう。
キャットフードを選ぶときに、獣医さんに相談し、成分がわかるものを与えるようにしましょう。安いキャットフードの中には内容物が不明なものもありますし、固い繊維質を粉塵して量を増やしているものもあります。オリエンタルロングヘアは、ほっそりしていても筋肉質なのでタンパク質をたっぷり食べさせてましょう。
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UCHINOCO編集部
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