犬の飼育、梅雨時期に気をつけたいことは?

犬は高い湿度が苦手です。日本の梅雨は湿度が高く、犬にとっては過ごしにくい季節になります。ここでは梅雨の時期に犬の飼育で気をつけたいことを紹介しています。 2018年05月07日作成

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1.犬のお世話で梅雨に気をつけたいことは?

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梅雨に入るとどうしても雨の日が多くなり、部屋の湿度が上がってきます。犬は高い気温が苦手なだけではなく、湿度が高いのも苦手です。湿度が60%を超えると熱中症になるおそれも出てきます。梅雨時期は当然湿度が高くなりがちですから、体調不良を引き起こしやすくなります。

また、湿度が高くなると雑菌が繁殖しやすくなります。雑菌は食べ残したフードや水以外にも犬の体にも繁殖しやすくなります。このことから、梅雨時期になると皮膚病や食中毒などの病気になりやすくなることがあります。そして、湿度が高くなると病気を媒介するノミやダニの活動が活発になります。この時期には、ノミやダニにより媒介された病気にもかかりやすくなりますから注意が必要です。

この他にも、ストレスが溜まりやすくなるということもあります。梅雨になると雨の日が多くなりますから、散歩に行けなくなる日が増えてきます。犬は散歩が大好きですから、そうなるとストレスが溜まりやすくなってきます。ストレスが増えてくると、それが原因で体調不良や問題行動を引き起こす原因ともなります。

2.梅雨時期にかかりやすい犬の病気は?

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梅雨時期にかかりやすい犬の病気としては、皮膚病の膿皮症、マラセチア皮膚炎、外耳炎などや食中毒、ノミやダニにより媒介された病気があげられます。

膿皮症は、皮膚に細菌が感染することで発症する化膿性の皮膚病です。発症すると皮膚に赤いブツブツとしたものができたり、膿疱ができます。膿皮症を引き起こす黄色ブドウ球菌は常在菌ですから常に犬の皮膚にいます。しかし、梅雨による多湿で犬の皮膚の免疫が落ちるとこの菌が繁殖して皮膚病を引き起こすことになります。

マラセチア皮膚炎は、犬の皮膚にいるマラセチア真菌が湿度が上がることによって増殖し、発症します。マラセチア真菌は耳垢が好物ですから、耳で炎症を起こすことが多いです。マラセチア皮膚炎になると激しいかゆみがでます。耳の臭いが気になるようなら注意が必要です。とくにたれ耳の犬は、蒸れて炎症を起こしやすくなりますから小まめに耳掃除してあげましょう。

ノミやダニは皮膚炎やアレルギーを引き起こす原因となるだけではなく、マダニのように様々な病気を媒介して命にかかわることもあります。また、ノミは下痢や食欲不振を引き起こす原因となることもあります。

また、湿度の高い梅雨の時期はフードや水にも雑菌が繁殖しやすくなります。雑菌の繁殖したフードや水が原因で食中毒にかかることもあります。食べ残したフードはすぐに片づけるようにし、水はこまめに新鮮なものに取り換えるようにしましょう。

3.梅雨時期にかかりやすい病気の予防法は?

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梅雨時期にかかりやすい病気は、湿度が高いことによって雑菌が繁殖しやすくなったり、湿度により皮膚の免疫が落ちることで病気にかかりやすくなります。そのため、梅雨時期にかかりやすい病気を予防するには、部屋の湿度を適度な湿度にコントロールしたり、皮膚を常に清潔にするようにケアすることがその予防に役立ちます。

例えば、エアコンや除湿器で湿度を下げるように調整してみたり、ブラッシングや耳掃除、シャンプーの後にしっかりと体を乾かすなどで蒸れないように清潔を保つようにしましょう。とくにたれ耳の犬は耳の中に炎症を起こしやすくなりますから、こまめに耳掃除をしましょう。また、換毛期のある犬はアンダーコートを取り除いておくのがおすすめです。アンダーコートがあると蒸れやすくなり、皮膚病にかかりやすくなります。

これにあわせて梅雨はダニやノミの影響を受けやすくなりますから、動物病院で処方してもらえる駆除薬や市販のノミ取り首輪やシャンプーなどを活用して予防しておきます。

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UCHINOCO編集部

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