猫はなぜ甘噛みをするの?理由と対処法をご紹介

猫が不意に甘噛みしてきて、驚いたり痛かったりした経験はありませんか。実は猫が飼い主に甘噛みをするのには、理由があります。痛くてつい怒ってしまいますが、理由を知ると、甘噛みも可愛く思えるかもしれません。今回は猫の甘噛みの理由と対処法をご紹介します。理由を知って適切な対処をしてあげるようにしましょう。 2018年05月23日作成

  • 猫のカテゴリ - 猫のしつけ猫のカテゴリ - 猫のしつけ
  • VIEW:15,875
TOPIC 01

猫が甘噛みをする理由

出典元:https://www.photo-ac.com

子猫は歯がかゆい

生後2~3ヶ月の子猫の場合は、乳歯から永久歯に生え変わるムズ痒さが原因で甘噛みをするようになります。かゆくてかゆくてたまらないので、手当たり次第、いろんなものを噛みたがります。人間の手も、そういう理由でかんでしまうこともあるかもしれません。

愛情表現

撫でているとき、いきなり飼い猫に噛まれるの甘噛みは、飼い猫からの愛情表現だといえます。ゴロゴロとノドを鳴らしながら、甘噛みをしてくる場合はまさにそうでしょう。飼い主に甘えているのです。

もともと猫同士は甘噛みを通してスキンシップを図り、相手を噛む力加減を学んでいきます。こうした甘噛みは、親子や兄弟間でよく見かけられる行動ですが、人間に飼われている猫は飼い主を母猫だと思っているため、飼い主に甘噛みを行うようになります。

親子は、優しい甘噛みを繰り返して、愛情を確かめ合っています。ですから、猫がノドを鳴らしながら、あなたに優しく甘噛みする場合には、おそらく甘えている証拠だと思っていいでしょう。

飼い主に撫でられていい気持ちになり、自分もお返しに甘噛みで愛情表現を行っているのです。

狩猟本能

人間の五本の指はよく動くので、それが猫にとっては獲物に見えてしまうこともあります。不規則に動く飼い主の手は猫の目に獲物のように映り、狩猟本能が掻き立てられて狩りを行おうとするのです。

特に背中をなでられたりしている時、猫は、人間の手を獲物だと、本能的に勘違いしてしまうことがあります。

また子猫の時期はじゃれる姿がかわいくて、手で遊んでしまう方も多いものです。そうする事で人間の手をおもちゃだと思い、手で遊ぶ癖がついてしまう場合もあります。

オスの猫の発情期

普段はおとなしい性格なのに、発情期になるとオスの飼い猫が甘噛みをすることがあります。
発情期の甘噛みはオス猫のみにみられる行動で、飼い主さんの足に噛みついたり、同居猫の首をガブっと甘噛みしたりします。

もともとオス猫は発情して交尾をするときに、メス猫の首に噛みつくという習性を持っています。この行動は「ネックグリップ」と呼ばれる本能的なもので、首筋に軽く噛みつくことでメス猫の動きを止めようとします。

この場合の甘噛みは飼い主の足に向けられることが多く、去勢手術を行うことでほぼなくなるでしょう。

しかし、飼い主さんとの遊びに興奮しすぎてしまうと、去勢後でも本能が刺激されて、ネックグリップのような甘噛みで飼い主の動きを制御することもあります。

かまって欲しい

また、猫の中には遊びが足りなかったり、飼い主にかまってほしかったりすると甘噛みを行う猫もいます。

甘えん坊な猫の場合は特に、自分以外のものに飼い主が夢中になっているとかまって欲しいという気持ちから、甘噛みをすることもあるのです。

TOPIC 02

甘噛みが痛いときの対処法

出典元:https://www.photo-ac.com

甘噛みは大切な自己表現や本能です。甘噛みを怒って止めさせるのは、猫にとってストレスとなってしまいますので注意しましょう。

かといっても、甘噛みは結構痛いものですので、放っておくと飼い主の怪我にも繋がります。ではどうすればよいのでしょうか。ここでは対処法をご紹介します。

かまってあげる

遊び足りない猫は、飼い主さんの手や足が動くと狩猟本能を掻き立てられてしまうものです。

猫がそんな寂しい気持ちから甘噛みをしているなら、たくさんかまって遊んであげることが効果的です。猫も満足すればあまり甘噛みをしてこなくなります。

注意することは、甘噛みをされてから遊ぶのではなく、してくる前に遊んであげましょう。甘噛みをしてから遊ぶと、猫はそうすると遊んでもらえる、と学習してしまいます。

おすすめなのは、毎日決まった時間に遊ぶことです。
帰宅後や就寝前といったように、遊ぶ時間を決めておけば、猫も決められた時間まで遊びたい気持ちを我慢できるようになります。

社会性を学ばせる

生後2~3ヶ月の子猫は、甘噛みをして親や兄弟とじゃれあうことで、社会性を学びます。

この時期の甘噛みは、手加減をや主従関係を学ぶ上でとても大切なのです。相手を噛む力加減や他の猫との関わり方も、猫同士の遊びを通して学んでいきます。猫同士でじゃれあったり、遊んだりする中で猫界のルールを身に着けていくのです。

決して怒らずに、できるだけ他の猫と触れさせたり、関わることが大切です。

この時期に他の猫と関われないと、周りとどう関わっていいか学べず、噛み癖のある攻撃的な子に育ってしまうこともあるのです。

怒らずにスルーする

大人の猫の場合は、甘噛みをされたときは、怒らずにスルーするのがおすすめです。

猫の相手をしないように心がけ、噛まれたらすぐに部屋の外へ出て、しばらく相手にしない方が良いでしょう。

そうすると猫の興奮も冷めやすくなりますし、「噛んだら遊んでくれなくなる」ということも覚えてくれます。

また飼い猫に甘噛みをされると、思わず手を引っ込めてしまう方もいますが、れも実は逆効果です。
猫は素早い動きのものを見ると狩猟本能が駆り立てられてしまい、余計に猫を興奮させてしまう恐れがあります。

ですので猫に甘噛みされたときは手を引っ込めるのではなく、逆に口の中へ指を押し込んでみましょう。口の中に指が入ってくると、猫は驚いて噛むのをやめます。これを甘噛みされるたびに繰り返せば、猫も不快な思いをしたくないと感じ、甘噛みをやめてくれるでしょう。

甘噛みをされたら、痛いので驚いてしまいますが、飼い主のほうが冷静に対処するのが大切です。そうすることで猫も冷静さを取り戻し、甘噛みを止めるようになるでしょう。

TOPIC 03

甘噛みも大切なコミュニケーション

出典元:https://www.shutterstock.com/

今回は猫の甘噛みの理由と対処法をご紹介してきました。

猫の甘噛みは、猫自身悪気があるわけではないことが、お分かりいただけたのではないでしょうか。

猫の甘噛みは、猫にとってコミュニケーションの1つ。こちらの都合で止めさせるのではなく、しっかり飼い主が理由を理解してあげることが大切なのです。

そうすることで自然と、甘噛みの頻度も減ってくることでしょう。

著者情報

UCHINOCO編集部

UCHINOCO編集部では、ペットに関するお役立ち情報をお届けしています。

オススメ

新着記事