路上などで野良猫同士がシャー!という威嚇とともににらみ合っている場面を見かけた事があるかとおもいますが、この猫の威嚇にはどのような心理・意味が隠されているのでしょうか、検証してみました。
シャー!は猫からのメッセージ
01猫の威嚇の原因・意味とは?
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猫の威嚇に対する意味とはなんでしょう?その威嚇の様子は耳をペタンと寝かせ、体の状態は地面に伏せて背中を丸めます。全身の毛を逆立て、尻尾をブンブン振ります。目を真ん丸に見開き、動きはスローになり、歯を見せて威嚇する時はシャー!、口を閉じている時はウー!と唸ります。
このようなポーズを取ったら猫は威嚇しているとおもっていいでしょう。ではこの威嚇のポーズは猫にとってどの場面で発せられるのでしょう。原因と意味をあげてみましょう。
不快感からくるもの
自分の領域を侵される、または自分にとって嫌なことをされそうという時に威嚇をします。自分が不快な時、相手に対しての不快感からくるものの両方でしょう。ケンカになる前、または自分が攻撃する前の段階で、自分は怒っていますよという態度を威嚇によって相手に示したいのです。
病気をしている時
自分が病気などを患っている時も威嚇をしたりします。猫自身に怪我をして痛い部分があったり、内臓の調子が良くない時などにも威嚇をするでしょう。
それ以上寄るなという警告
猫は小さい子供が苦手です。大きな声を出し、お構いなしに引っ張ったりする事が原因でしょう。この他、始めて見る猫にも苦手意識がある子もいます。そんな自分にとって苦手な相手が接近して来ると、それ以上寄るな!という意味で威嚇をするでしょう。
猫にとって嫌な事柄が発生しようとしている時
猫はお医者さんに行くのが嫌いな子がほとんどです。このように猫にとって嫌な事態が発生しようとしている時は威嚇して、嫌だという事をアピールします。この他シャンプーや爪切りなども同様です。爪切りなどは、出しただけで逃げ回り、それでも飼い主が追いかけると最終的にシャー!と威嚇し始める子も多いのではないでしょうか。
猫の心理を読み取ろう
02飼い主に威嚇のポーズをとったら
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威嚇はケンカではありません。むしろ猫にとって威嚇をして相手に距離を取ってもらいたいのです。威嚇をした結果、それでも相手が何かして来るようであれば、たとえご主人様でも猫は容赦しません。手を出して激しく引っ掻くか、噛みつくなどしてくるでしょう。
飼い主であっても威嚇のポーズをとるという事は、猫にとってそれなりの意味があります。爪を切られる、シャンプーされるなどがまさにそれで、自分が嫌なことをされる前は必ずシャー!と威嚇をするでしょう。
このように飼い主に威嚇をしてきたら、一旦その場を離れましょう。それ以上猫が嫌がっている事を続行しない事です。
一番効果的なのは…
03威嚇をやめさせるには?
飼い主に対して威嚇している場合は、おそらく爪切りやシャワーなどの、猫にとって嫌な事をしようとする時だとおもわれますが、その嫌な事を中断しましょう。様子を見ながら興奮が収まるのを待ちます。猫の興奮が収まって、自分から寄ってきたらまた再開してください。いつまでたっても興奮が収まらない様なら日を改めましょう。
これが飼い主ではなく、お客様や他の猫などに向けている威嚇だったら、その場でやめさせるために、手をパンパンと叩いて大きな音を出して驚かせましょう。そうする事でシャー!という威嚇は一旦やむはずです。完全に威嚇のポーズがなくなるまでこれを繰り返し行います。
飼い主以外の誰かに向けている威嚇であれば、その場でやめさせる必要がありますが、それ以外の場合は無視が一番効果的です。遊びの延長で威嚇に似たポーズをする事もありますが、この時もやはり無視するのが良いでしょう。
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UCHINOCO編集部
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