猫の行動範囲は、猫の環境によってそれぞれ。
飼い猫が、脱走したら行動範囲を知っておくと役に立つかもしれません。
そこで今回は猫の行動範囲についてご紹介していきいます。
猫の行動範囲ってどのくらい?
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室内飼いと野良猫の場合で猫の行動範囲は異なることを理解しておきましょう。飼い猫の場合、行動範囲はとても狭く、自宅を基準に半径50~100m前後。野良猫の場合は、縄張りから500m前後と差があります。
豊富なエサがあるかどうかの違いだけと言われています。
エサと、安心して住める環境が整っていれば、遠くにいくことはないようです。猫は、平和主義で無駄なケンカを好みません。危険を冒してまで遠い所にいかない習性があり、行動範囲に差がでてしまうのはこの為です。
さらに部屋の一室で飼っている場合や、自宅の敷地が広ければ行動範囲も変わります。
一度、外に出た経験がある猫は、外の刺激が楽しくて出たがるので注意が必要です。
好奇心旺盛な猫は、ドアを開けた瞬間にいきおいよく飛び出し、網戸を突き破って脱出しようと試みる猫も。猫の走るスピードはとても早いので、飼い主が捕まえようとしても無理に近いです。完全室内飼いにすると決めた場合は、絶対に外にださないようにしましょう。
性別でも行動範囲はことなるの?
猫の性別によっても行動範囲に差はでるので、飼い主は把握しておくと飼育しやすいでしょう。
メス猫
生後1年目以降の避妊をしていないメス猫。
発情期を迎えた季節にオス猫を求めて行動範囲が広くなります。
いわゆる「サカリ」ですよね。
定期的にサカリはくるので室内飼いの場合は、外に出たがる猫がほとんどです。
避妊手術を受けているメス猫の場合は、性格そのものが大人しくなるので行動範囲は狭くなります。
オス猫
生後1年目ころから目立ち始める、去勢手術をしていないオス猫。
発情期になるとメス猫を求めるようになり行動範囲も広くなります。
オスの場合、気をつけたいのが、迷子や交通事故のリスクが高くなること。
喧嘩をして猫エイズの感染率も上がります。
発情期をむかえるとマーキングの匂いがきついのが特徴です。
去勢手術をしても、マーキング癖が残ってしまい飼育が難しくなってしまう猫もいます。
猫の顔の特徴でも行動範囲がわかる
猫によって顔つきや形ってバラバラですよね。
顔の種類別でも行動範囲は異なるので、飼い主は参考にしてみるといいですよ。
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まん丸顔の猫(代表猫:ペルシャ スコティシュフォールドなど)
体つきも丸いのが特徴です
のんびり屋で狩猟本能が少ないので、運動もあまりしたくない傾向があります。
走り回らないため、集合住宅やマンション向けの猫とも言われています。
脱走癖も少ない猫です。
三角顔の猫 (代表猫:シャム・アビシニアンなど)
顔が逆三角形で身体もスリムです。手や脚も長いのが特徴。
活発な性格なので狩猟本能が旺盛です。
ただ神経質な一面がありおくびょうな所もあるので、迷子になった場合、飼い主が呼んでも帰ってこないかもしれません。
横に顔が広がる猫 (代表猫:アメリカンショートヘア・メインクーンなど)
体格もおおきめで、ワイルドでパワフルだけど、おっちょこちょいな猫。
誰にでもフレンドリーな性格なので、人についていってしまう傾向があります。
脱走すると迷子や、交通事故、猫エイズの危険度が高いのもこの種類です。
猫の迷子には気をつけて
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猫は迷子になると自力で戻ってくることができません。
飼い猫でもいつ脱走するか分からないので飼い主は対策をしておきましょう。
首輪に迷子札をつけるなど対策をすると万全ですよ。
中には首輪自体を嫌がって、外してしまう猫もいます。
その場合は、体内に挿入できるマイクロチップなどを利用して予防するのも良いでしょう。
猫社会のルールを分かってあげましょう
猫のルールとして、マーキングや爪とぎで自分の縄張りを確保します。
猫の足裏には臭腺があるのでそこから、フェロモンを出しています。
常に、自分の縄張りチェックをして、不審者がいないかパトロールをします。
行動範囲に差がでてしまうのも、エサが豊富かどうか、不審者がいないかどうかでも決まるので、飼い主は猫の行動を把握して、安全な場所を確保してあげて下さいね。
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UCHINOCO編集部
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