猫を飼っていると、抜け毛との格闘はつきものでしょう。ただでさえよく抜ける猫の毛ですが、換毛期というものが春と秋の2回あります。この時に飼い主が気を付けたいポイントをお教えします。
猫の換毛期は春と秋の2回ある
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猫の毛は普段からよく抜けて飼い主さんのお掃除も大変ではないかとおもわれますが、「換毛期」といい、要らない毛が抜け落ちる、または生え変わる時期が春と秋の年に2回訪れます。猫はアンダーコート・オーバーコートと長い毛と短い毛の2層に毛が生えています。冬の寒さから身を守るために寒い時期にはアンダーコートが生えています。
そのアンダーコートは春になり暖かくなると必要がないので抜けていき、逆に寒い冬に生えてくるこれが換毛期です。ですがこの換毛期は、室内猫の場合訪れない猫も多いといわれています。一年中適温に保たれている家の中では、被毛の抜け変わりは必要ないからです。なので室内猫の場合、日常のブラッシングはこまめにしてあげる事をおすすめします。
換毛期が来る前にブラッシングは念入りに
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換毛期が訪れると、部屋中にその抜け毛が落ち、飼い主さんもお掃除が大変になるでしょう。ただでさえ抜ける猫の毛、抜け毛の後始末に追われる事のないように、換毛期前にブラッシングである程度の抜け毛を処理してしまいましょう。
この時に異常な抜け毛を確認したら、発情期によるホルモンバランスの崩れも考えられます。季節の変わり目でもある換毛期は、交尾ができないといったストレスによって抜け毛が増えている可能性もあります。自分で被毛を引き抜いてしまったりなど様々なトラブルが見られる場合は、動物病院に受診される事をおすすめします。
ブラッシングの注意点は?
換毛期に行うブラッシングの注意点として、グイグイと力を込めてとかさない事でしょう。自動的に抜ける換毛期のアンダーコートは、ブラッシングによって抜ける訳ではなく、もうすでに抜けて体にとどまっているだけなので、力を込めなくても取り除く事ができます。
ブラッシングによって毛を抜いてしまうのではなく、すでに抜けている毛を取り除いてあげる感覚で優しくブラッシングしてあげましょう。撫でる位の力でブラッシングしてあげれば、皮膚を傷める事もなく余計な毛まで抜いてしまう事はないでしょう。
換毛期の毛玉ケアに注意する
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普段から愛猫の毛玉のケアには気を配っているとはおもわれますが、換毛期の時期は特に注意しなければいけません。アンダーコートが抜けるこの時期は、猫も自身の体を頻繁になめます。もちろんいつもより多くの被毛を飲み込んでしまう事になります。
これを放っておくとお腹の中で毛玉が大きくなってしまうでしょう。そんな事態を避けるために猫草を常備するなどの対策をしっかり取る必要があります。きちんと吐き出せていれば良いのですが、そうでない場合はサプリを使用するなどして体の中にたくさんの被毛が詰まってしまわない様にしっかりと管理してあげましょう。
換毛期にはスキンシップで健康管理を
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換毛期に行うブラッシングで十分なスキンシップをとってあげましょう。季節の変わり目でもある換毛期は愛猫の体調も変化する時期です。発情期なども関係してくるので、去勢手術が済んでいる猫ちゃんは、交尾をできないストレスなどがないかという事にも気を配ってあげましょう。
換毛期で毛が抜けるのか、ストレスで毛が抜けているのかその判断は、毎日一緒に暮らしている飼い主にしかわかりません。ブラッシングをしながら愛猫の体を日々チェックし、健康管理には常に目を光らせてあげましょう。
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UCHINOCO編集部
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