子犬を飼い始めてしばらくすると、「きれいにしてあげたい」という気持ちが出てくると思います。
「しばらく洗ってないけど大丈夫かな?」
「臭いが気になるけど、頻繁に洗いすぎ?」
そんな疑問が浮かんだ飼い主の方へ、適切なシャンプー頻度と洗うタイミングについてお話していきます。
1.子犬のシャンプーの必要性
犬はもともと人間よりも発汗が少なく、表皮も薄いデリケートな肌をしています。さらに、子犬のうちはどの犬種もしばらくは室内で過ごしますので、エアコンで乾燥肌になることも考えられます。
そのような刺激に弱い子犬のうちは、シャンプーはそこまで必要ではないように思えますが、成犬になってから始めると、あとが大変です。というのも、犬は鼻がよく利くため、慣れない匂いを嫌がる傾向にあるからです。成長後は体が大きくなる分、抵抗も大きくなるため、抵抗を最小限に抑えるためには、慣れるのが早いに越したことはありません。また、若干ながら犬も汗をかくため、臭いが出てくることもあります。そうしたときには薄めた低刺激のシャンプーを使ってあげると衛生的です。
子犬のうちに始めるシャンプーは、きれいにするだけでなく、成犬へのステップアップのためにも必要であると言えます。
2.シャンプーの頻度
目安としては、月に1~2回が理想です。あとは生活環境や毛並み、体質などによって調整してください。たとえば、外で遊ぶ子と家の中でしか遊ばない子、毛が長い子や短い子など、特徴はさまざまですので無理なく洗いましょう。よほど気になる汚れがない限りは、子犬の肌のために目安頻度を守ってくださいね。
また、梅雨の時期などは湿度が高く、皮膚トラブルが起きやすいため、皮膚の状態を見ることも大切です。
さらに、季節や頻度に関係なく、最後はしっかりドライヤーで乾かしましょう。
3.シャンプーに適したタイミング
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シャンプーは、目安の頻度以外にも行ったほうがいいタイミングがあります。以下でご紹介しましょう。
毛が汚れたとき
食べ物がついていたり、遊んで汚れたりした場合、放っておくと臭いの原因になることがあります。汚れを見つけたら、その部分だけ薄めたシャンプーで(軽度のときはお湯でも可)洗い流して、菌の繁殖を予防しましょう。
臭いが気になるとき
足、お腹、お尻周りが臭いの原因になることがありますので、目立った汚れがないときはこの部分を丁寧に洗ってください。ただし、つい最近洗ったばっかりというときは、ホットタオルやシャンプータオルで拭いたり、ブラッシングのときにブラッシングスプレーを使ったりするなど、余分な皮脂をとらずにケアできる方法を採りましょう。
お尻歩きをしている、お尻を気にしている
臭腺に溜まった分泌液が肛門付近で炎症を起こしている可能性があるため、まずは化膿を抑える必要があります。シャンプーの前に病院で診てもらい、治したあとで予防策を採りましょう。予防のためには分泌液を絞り出す必要があります。分泌液は悪臭を放つため、絞り出したあとにシャンプーを続けて行うのがおすすめです。
4.子犬のシャンプーをしすぎたら?逆にしなかったら?
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多くの人は毎日、体調によっては2日に1回ほどお風呂に入るかと思いますが、犬も同じではいけないのでしょうか? 確かに、毎日シャンプーをしたほうが衛生的に思えますが、人間と犬では皮膚の性質が違うため、毎日のシャンプーは向いていません。もし、シャンプーをしすぎてしまうと、次のような可能性が出てきます。
・乾燥肌
・皮膚の炎症
・発疹
・毛が荒れる
逆に、シャンプーをしなさ過ぎても臭いが強くなったり皮膚の問題が生じたり、ノミやダニが出てきたりします。やはり適正頻度を目安にしたほうが犬の健康にはいいことがわかるでしょう。
こうしたシャンプーの問題は、毎日のブラッシングや汚れた部分を洗うだけでだいぶ軽減されます。そして、子犬が毎日使うものは2日に1回は洗うなど、日々のお手入れによっても改善可能です。
犬のシャンプーの頻度は、犬種や生活環境によって変わってきますが、目安を守れば神経質になるほどでもありません。適切な頻度でお互いに気持ちのいい生活を送れるようになれば、よりよい関係が築けることでしょう。
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UCHINOCO編集部
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