初めて子猫の爪切りをする飼い主さんは、最初はどうすればいいかわからないですよね。爪切りを買うにも、どんな種類があるのか、何がいいのか迷ってしまうかと思います。今回は、初めての爪切りに向けて、爪切り道具の説明と子猫に最適な種類をご紹介しましょう。
1.子猫の爪切りはいつから?
子猫の爪切りを始めるタイミングは、一般的に、生後1~2ヶ月と言われています。少し早いと思うかもしれませんが、このころの子猫はやんちゃな盛りでたくさん動き回ります。爪がラグやカーテンに引っかかって思わぬケガをすることもあるので、できればこの時期から爪を切り始めて、爪切りに慣らしてあげるのがいいでしょう。
2.爪切りの種類と特徴
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猫用の爪切りには、大きく4つの種類がります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
ハサミ型
ハサミの刃に丸いくぼみがあり、そこに猫の爪を合わせて切ります。安価に手に入れられ、しかも普通のハサミと同じ作りなので操作が簡単。家庭で使うものではもっともメジャーと言えます。ただ、力の加わる方向が均一ではないため、固い爪などは割れる可能性が大きくなります。
ギロチン型
丸い穴に爪を入れて切るタイプです。穴に合わせた刃が爪をまっすぐスライドするので、力が均一に爪へ加わり、固い爪も割れることなく簡単に切れます。さまざまな猫の爪にオールマイティに対応できるので、ほとんどの獣医師がこのタイプを使っていると言われています。穴に爪を入れなければいけないので、慣れるまでは少々使いづらいのが難点。誤って深爪にならないよう注意が必要です。
ニッパー型
工具のニッパーと同じ形で、力を入れやすいのが特徴。他の種類と違い、刃がフラットなので、変形した爪なども切りやすく便利です。人間の爪も切れるため、怖がる猫に飼い主さん自ら実演して安心させてあげる、ということもできます。
ピコック型
ギロチン型の変形タイプ。刃が穴ではなくCの形をしていて、ハサミ型のように簡単に爪を捉えられるという特徴を持っています。ハサミ型の簡単さとギロチン型の切りやすさを併せ持つハイブリッドな爪切りと言えるでしょう。
3.子猫にベストな爪切りは?
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上記の特徴を踏まえて考えると、子猫にもっとも適した爪切りはハサミ型だと言えます。成猫に比べて、子猫の爪はやわらかく割れにくいため、切れ味よりも扱いやすさを重視したほうがいいというのが理由です。冒頭でも書きましたが、生後1~2ヶ月の子猫は活発で、なかなか大人しく爪を切らせてはくれません。扱いやすさで言えばハサミ型が一番ですし、何より失敗して深爪する確率が低いのがポイントです。深爪して爪肉を切ってしまうとかなりの痛みを与えることになり、子猫がそれ以降、爪切り嫌いになりかねません。
ただ、猫が爪切りに慣れてきたら徐々にギロチン型を使い始めるのもいいでしょう。猫が成長して歳をとってくると、爪はどんどん固くなってきますし、ハサミ型では対応できなくなってくる可能性もあります。猫と飼い主双方がギロチン型に慣れていけば、後々の爪切りもストレスなく行えるでしょう。
4.それでもやっぱり怖い……頼むといくら?
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ここまで、飼い主さん自身が子猫の爪切りをするための道具の紹介をしてきましたが、「不器用で子猫を傷つけないか心配」という方も多いかと思います。そういった場合はペットサロンや動物病院で爪切りを頼むことも可能です。
サロンでも病院でも、価格はおおよそ500円~1,000円となっています。病院で頼む際、場合によってはサービスでやってもらえることもありますので、健診や体重測定のときに頼んでみるのもいいかもしれません。慣れるまではプロに任せ、その際にコツなどを聞くのもいい方法です。
ただし「暴れる猫の爪切りはできない」というサロンもある点には注意が必要です。無理に行って傷つけてしまうと責任問題になるので、断っている場合があります。サロンに頼もうと思われている方は一度、問い合わせてみてください。
今回は、子猫の爪切りの種類についてご紹介しました。初めての爪切りは緊張するかと思いますが、愛猫の健康には欠かせないコミュニケーションです。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
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UCHINOCO編集部
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