これだけ抑えよう!子猫にミルクが必要な理由と授乳の注意点

子猫にとってのミルクは欠かせないものです。とはいっても、普通の牛乳をあげればよいわけではありません。子猫のミルクにはどんなものが適しているのでしょうか? 2018年08月13日作成

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子猫は離乳するまで、ミルクしか栄養を摂れるものがありません。だからこそ飼い主がきちんとした知識を持っておくべきです。子猫にとってのミルクとはなんでしょうか?

子猫にミルクが必要な理由

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生後間もない子猫は、ミルク以外飲みません。まだ歯も発達しておらず、身体も丈夫ではないので、ミルク以外飲めないと言ったほうが正しいかもしれません。

子猫用のミルクは高脂肪・高たんぱく質で、猫を育てるための必需品です。ただしここで間違えてならないのは、「子猫用ミルク」を与えるべきであって、「牛乳」は適さないこと。

普通の牛乳には猫が分解しにくい「乳糖」が入っているので、子猫に飲ませるとお腹を壊す可能性があります。下痢による脱水症状を引き起こしかねないので、基本的に猫には牛乳を飲ませないようにしましょう。

子猫用ミルクの種類

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子猫用ミルクは、「粉末」「液状」「代用品」といくつかに種類に分かれます。それぞれの特徴は以下の通りです。

粉末ミルク

粉末ミルクは、1回分などで区切られておらず、大小の缶で販売されています。缶にはミルクの作り方が記載されているので、その指示に従って調乳しましょう。粉末ミルクを使うときに気をつけたいのは、粉は規定量であっても一気にお湯を入れることでダマになってしまうこと。ダマになったままの粉末ミルクを子猫に与えると、喉に詰まらせてしまうので気をつけてください。

液状ミルク

液状ミルクは、缶やパックで販売されています。粉末ミルクのように薄める必要もなく、そのまま湯せんで温めて飲ませられます。粉末ミルクの計量に自信がない人は、液状ミルクのほうが分かりやすいですし、手軽なのでこちらを選ぶとよいでしょう。ただし手軽に準備できる分、粉末ミルクと比べるとやや割高です。

代用品

たとえば、深夜などに子猫を保護した場合、ペットショップも閉まっていて子猫用のミルクが手に入らないことがあります。そのときは、お腹がゴロゴロしないタイプの牛乳を薄めて飲ませてあげてください。しかしこれはあくまで緊急時の対策。保護した晩はともかく、翌日はきちんと子猫用ミルクを与えてあげましょう。ちなみに衰弱してミルクも牛乳も受け付けない子猫には、少し甘味を感じる程度に薄めた砂糖水をあげてください。

正しい飲ませ方

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体勢はうつ伏せ

子猫にミルクをあげるときの正しい飲ませ方は、足とお腹を地面につけた腹這いの姿勢です。母猫のお乳を飲む姿をイメージし、必ずうつ伏せの状態になるようにしてミルクを飲ませてあげましょう。

手順は排泄を済ませてから、床や膝の上、または手のひらの上などに子猫がうつ伏せになるよう乗せます。手を突っ張ろうとしたら、自分の指やタオルなどを掴ませてあげるとよいです。寒そうなときはタオルなどで包んであげてください。

子猫の口元を優しくつつく

ミルクの飲ませ方は、まずあらかじめ哺乳瓶を逆さにして、乳首の中をミルクで満たします。軽く哺乳瓶を押して、乳首の先に少しだけミルクを出しておくと吸いやすいです。そしてうつ伏せ状態の子猫の口元に乳首を差し出してください。このとき子猫の顔がやや上向きになるよう、斜め45度くらいの角度で差し出しましょう。

子猫の元気がよくて暴れる場合は軽く顔を抑え、口元を乳首で優しくつついてください。すると自然と口を開け、自分から吸いついてくれるはず。そのまま子猫が吸うのに任せておきましょう。吸っている間は哺乳瓶を押してはいけません。一気に口の中に入るとむせてしまいます。

子猫が首を振って「もういらない」の合図をしたら完了です。

授乳時の注意点

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子猫への授乳は下記のような注意点を守って行いましょう。

哺乳瓶で与えること

初めて仔猫にミルクをあげる場合、必ずといっていいほど哺乳瓶からの授乳を嫌がります。今までは母猫から貰っていたので、哺乳瓶でミルクが飲めることを認識できないからです。大変なのは子猫の口の中に入れるまで。ただし哺乳瓶でミルクが飲めることを認識できれば、比較的苦労なく飲ませられます。どうしても哺乳瓶で飲んでくれない場合は、スポイトやシリンジで代用してみてください。

作り置きしない

子猫には数時間おきにミルクを飲ませてあげる必要があります。それだけに「毎回ミルクを作るのは面倒……」と思う人もいるかもしれません。しかしミルクの作り置きはNGです。万が一、作りおきして腐敗したミルクを飲ませた場合、子猫の体調に大きな影響が出ます。大変かもしれませんが、作り置きすることなく新鮮なミルクをあげてください。

食事の前後に排泄させよう

子猫は自分で上手く排泄をできない子もいます。食事の前後にウェットティッシュなどを使って、おしりなどを触れて軽く刺激してあげましょう。その刺激で子猫は排泄を上手くできるようになります。

ミルクの温度

子猫にあげるミルクの温度は、人肌よりも少し温かいくらいが理想です。38℃~40℃くらいを目安にしましょう。あまり熱すぎても子猫は飲めませんし、逆に冷たすぎてもお腹を壊してしまいます。

哺乳瓶で飲まないとき

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子猫のなかには、哺乳瓶を嫌がってなかなか口を開けてくれない子もいます。そんなときは、スポイトを使って直接口の中にミルクを入れてあげる飲ませ方もあります。

優しく指で子猫の口を開け、スポイトの先を舌の上に乗せ、1滴ずつミルクを垂らしましょう。大量に垂らすと誤嚥してしまうので、必ず「少しずつ」を念頭においてください。

なんだかかわいそうに思うかもしれませんが、ミルクを飲めないと子猫はすぐに衰弱し、悲しい結末になってしまうこともあります。子猫のためにも、きちんとミルクを飲ませてあげてください。

授乳の頻度

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子猫にミルクをあげるときの頻度は、基本的に3~4時間おきと言われています。しかし必ずしもこの時間を守る必要はありません。たとえば、寝ているときは起きるまで待ってあげましょう。おなかが空いたら自然と起きてきます。ただし生後2週間ごろまでの子猫は、8時間以上ミルクをあげないと栄養不足なるので、寝すぎているときは、様子を見ながらミルクをあげてくさい。

子猫にとって、成長をする上でミルクは欠かせないものです。飼い主は「子猫にミルクが必要な理由」「子猫用ミルクの種類」など、こちらで紹介した知識をきちんと身に付けた上で、子猫の成長を助けてあげてください。

著者情報

UCHINOCO編集部

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