猫と会話はできる?
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猫と会話することは、ほとんどの飼い主にとって夢のようなことだといえるでしょう。
当然ながら、猫と人間のコミュニケーションの方法は異なります。
人間が言葉を使って相手に意思を伝えるのに対して、猫は声や仕草、身体の動きなどを使って意思表示をします。
そのため、猫と「会話」をすることとは、猫からのシグナルを理解して適切に応じることを指します。
猫が発する声には、いくつかの種類があります。
例えば、ニャーという鳴き声は、相手に要求や感情を伝える手段のひとつです。
ほかにも、喉をゴロゴロ鳴らすのは安心感や満足感のサインですが、時には不調を訴えている場合もあります。
また、短い声や低い声で「ミャ」と鳴く場合は、飼い主に甘えたい気持ちや注意を引きたいサインかもしれません。
さらに、猫のボディランゲージにも注目してみましょう。
猫の耳の向きやしっぽの動き、目の開き具合なども、猫の気持ちを読み取る大切な手がかりです。
猫との会話を楽しむには、これらの要素をよく観察して、猫が何を伝えようとしているのかを理解することが重要だといえるでしょう。
猫にお返事をする時のコツ
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猫にお返事をすることで、より良いコミュニケーションが取れるようになるでしょう。
次に、猫にお返事をする際のコツをいくつかご紹介します。
猫の声に合わせて返事をする
猫が「ニャー」と鳴いたら、同じように「ニャー」と返事をしてみましょう。
返事をしてあげることで、猫は飼い主が自分に注目していると感じて、信頼関係を深めることができます。
ただし、声のトーンや強さを猫に合わせることが大切です。
高い声で優しく返すと、猫もリラックスしやすくなります。
ちなみに、低い声は怒っているサインになってしまうため、特に男性は注意が必要です。
猫が男性よりも女性を好きになりやすいと考えられるのは、男性よりも声が高くて動きも激しくないからでしょう。
猫に好かれたいのであれば、大きな声や大きな音は避けることをおすすめします。
ゆっくりとまばたきをする
猫は、目を通じて多くの情報を相手に伝えます。
ゆっくりとまばたきをするのは「あなたのことが大好きで、安心しているよ」というサインです。
猫が飼い主にまばたきするのを見せた時には、同じようにゆっくりまばたきを返してあげましょう。
これにより、猫も喜んでくれるはずです。
触れ合ってコミュニケーションを取る
猫は、飼い主の動きに敏感です。
猫がすり寄ってきたら、優しく撫でてあげましょう。
また、猫が遠くからじっと見つめている場合は、ゆっくりと手を差し伸べてみるのも効果的です。
猫とたくさん触れ合うことは、信頼関係を築く上でとても大切です。
ただし、急な動きは猫を驚かせる可能性があるため、慎重に行いましょう。
同じ言葉を繰り返す
猫は、飼い主の繰り返し使われる言葉を覚えることがあります。
「ごはん」「おいで」「おやつ」など、日常的に使う言葉を意識的に繰り返して話しかけることで、猫がその意味を理解することができるでしょう。
「ごはん」と言った後に、ちゃんと猫にご飯を与えることで、猫は飼い主の言葉と行動が紐づきます。
こうしたことを通じて、猫との会話がさらに楽しくなるでしょう。
猫同士は会話をしている?
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猫同士も、声や仕草を使って会話をしています。
猫同士のコミュニケーションを観察することで、猫たちがどのように情報を伝え合っているのかを知ることができるでしょう。
鳴き声によるコミュニケーション
猫同士では、鳴き声はあまり多用されません。
むしろ、子猫が母猫に対して使う場合や、威嚇や警戒心を示す場合に使われることが一般的です。
鳴き声以外の手段で意思を伝えることが多いため、猫同士の会話は静かに行われることが多いです。
においを通じた会話
猫は、においによって多くの情報を伝え合います。
おしっこを使ったマーキングであるスプレーや、相手に身体を擦り付けることで、自分の存在や縄張りを主張します。
また、においを嗅ぐことで、相手の健康状態や感情を読み取ることも可能です。
ボディランゲージによる会話
猫の耳やしっぽの位置、身体の向きなど、猫のボディランゲージはとても豊富です。
耳を後ろに倒している場合は警戒心を示しており、しっぽを立てている場合はフレンドリーな気持ちを表しています。
このような猫の仕草を見ていると、猫同士がどのように意思を伝え合っているのかが分かるはずです。
遊びを通じたコミュニケーション
猫同士の遊びも、大切な会話の一部です。
猫同士の追いかけっこやじゃれ合いは単なる遊びではなく、信頼関係を築く手段でもあります。
遊びの中でお互いの力加減を学んで、相手との関係を調整しているのです。
猫と会話をする時は相手に気持ちを伝える努力をしよう
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猫は言葉を話すことはできません。
猫にとって言葉はコミュニケーションの中でもそこまで重要ではなく、大切なのはボディランゲージやにおいと言われています。
そのため、人間が猫と一生懸命に会話をしようとしても、なかなか伝わらないでしょう。
しかし、猫からの行動に対して何らかの反応をしてあげると、猫と会話ができるかもしれません。
猫から話しかけられた時には優しく話しかけたり撫でたりしてあげるなど、猫とのコミュニケーション方法はたくさんあります。
今回ご紹介したコツを意識しておくことで、愛猫とさらに仲良くなれることが期待できるでしょう。
著者情報

けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。